良いことしか書けなかった。
昔からそう。
その渦中にいるときは言葉が出てこない。
この半年。
どこにいても考え続けた。
でもまだ答えは出ない。
もうすぐ検査の結果がわかる。
娘の発達障害。
気にならなかったといえば嘘になる。
けれど、情緒や適応力などは、
成長とともに経験値が上がり、
育っていくものだと思っていた。
もっと早くに気づいてあげられなかったこと。
ひとりでずっと苦しい思いをさせてきてしまったこと。
これからの娘の、わたしの人生。
娘の生きる世界。
彼女は彼女の世界を、時間を生きている。
彼女のそれはわたしのそれとは交わらない。
本当はそうじゃないのかもしれない。
でもいまはそうとしか思えなくて、
胸が潰れそうに苦しくなることがある。
思いが届かない。
声も届かない。
うまくなんて出来なくていい。
ただ、自分のことは自分でできるように、
社会に出て日常を営めるように、
わたしが望んでいることはそれだけなんです。
そう言ったわたしに医師が答えた。
「お母さん、あなたが言うことは理想が高すぎるんですよ」
なにをどうすればその世界を理解できるのだろう。
ようやく子育てから手が離れたと思った矢先、
もう一度、一から子育てを始めるような、
不安、心もとなさ、孤独感。
わかっている。
わたしが変わるしかない。
わかっているのに、感情がついてこない。
変わり方がわからない。
この思いに終着点があるのなら、
ひとっ飛びにそこに連れて行ってほしい。
まだまだ渦中。
これがもうひとつの、この半年のできごと。