父に会いに | QOL ~Quality of Life~

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日々のいろいろ、仕事、乳がん。
でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

12月の晴れた日。

父の故郷へ。


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運転席は次姉。

助手席は長姉。

長姉は、haruちゃん前のほうがいいなら変わるよ、

そう何度も言ってくれたけれど、

わたしはなんとなくふたりの間に顔を出したくて、

後ろに座らせてもらった。
 

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ここへ来るのが、
 
30年ぶりに父に会うのが、


こんなに遅くなるとは思わなかった。

父の死の知らせが届いてから、10ヶ月。

ようやく。

本当にようやく。


 
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姉たちが、水場へ行っている間

父と話した。

 
誰もいない。

時折、風が吹くだけ


わかる?

お父さん。

harucoだよ。


墓石に向かってバカみたいだけれど、

次から次へ、言葉が止まらなかった。


お父さん。

この下にいるんだ。

小さくなって。



わたし、いま少し辛くて。

30年ぶりに会って、なんなんだけれど、

お父さん、わたしを守って。

あとでまとめて謝るから。

明後日、癌の検査の結果を聞かなきゃいけない。

そしてどうしてだか同じ日に結婚した人と別れることになった。

わたし、どうなるんだろう?

これから


言葉と一緒に涙も止まらなくて。   

お墓に向かってわたしひとりでなに言ってるんだろうなって。


 

そんなわたしを姉が遠くから撮っていたから載せる(笑)


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親のお墓参りに来る日がくるだなんて。

長姉がつぶやいた。

本当だね。

30年という空白が長すぎて、

どうしていまお墓の前にいるのかがよくわからない。

記憶といまがつながらない。


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母方の先祖のお墓へも足を伸ばし、お参り。

盆地に日が傾き、

一気に寒さが増した。

夕暮れになりかけた頃、

ある人の訃報を知る。



人生ってどうしてこうもいろいろあるのだろう。

どんなに辛くても明日は来るし、

また日は昇る。

でも、いまわたしはそれが少しわからないでいる。



お父さん。

いつかそちらで再会できたら。

ごめんって言って。

わたし必ず、いいよって言うから。