家庭裁判所から通知が届いた。
父は遺言書を2通残したのだそうだ。
1通は死後、
銀行の貸金庫から見つかり、
開封のため、家裁に送られたと、
司法書士事務所からの書類に記載があった。
届いたのは、その開封に立ち会うための書類。
もしかしたらそこが争点になるのかもしれないけれど、
遺言書の有効性とかはあまり興味はない。
それより、
そのなかに、なにか父の感情が表れているか、
それが知りたい。
淡い期待を少し持ってしまっている。
父が亡くなる3年前。
たぶん現在のご家族もその存在を知らなかったそれに、
なにを父は書いたのだろう。
立ち会う側はこちら側だけではないかもしれない。
だから、ちょっと厳しい状況になるかもしれないけれど、
立ち会おうと思う。
その書類をただ見たい。
できれば触れたい。
3年前、父が触れたものに会いに行きたい。