タモキシフェン5年と10年とお月さまの話 | QOL ~Quality of Life~

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日々のいろいろ、仕事、乳がん。
でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

やっときた、お月さま。

今回はキツかったなあ。


1ヶ月ほど前から、

明日こそはくるでしょ、という状態がずっと続いていて、

浮腫み、肌の不調、頭痛、たちくらみ、

身体のだるおもさ加減、不眠すぎて目がらんらん、

身体が重くてしんどくてあちこち痛くて。

もう頼むからきてくれ、という毎日。


やっときた!


その前夜、急に頭のなかが膜が取れたかのようにクリアになり、

すっと身体のだるさが取れて、

久しぶりに朝まで深く深く熟睡できた。

そしたらきたよ。

この先2週間は、快調が約束されているかと思うと、

もう本当に嬉しい。

いまは身体もすごく軽い!


しかし、他にこんな症状の人いるんだろうか。

人生のなかでスプーン一杯の女性ホルモンに、

どれだけ司られているんだか。

この先もきっと何度もこの繰り返しなんだろう。


昨日、大好きなブロ友さんと、やり取りしたなかで。

「一度、無治療の身体に戻りたい」

胸がせつなくなりました。

本当だね。

自然の状態の身体だったら、

いまどんなだったんだろうね。

この年令だからきっと、

あれやこれや不調はあったのかもしれない。

少し早めの更年期の気配もあったのかもしれない。

でも、乳がんになっていなかったら。

タモキシフェン飲んでいなかったら。

あのとき分かれた、もうひとつの道、

「病気していなかった人生のわたし」は、

44歳の今、どんな人生なんだろう。


もちろんわかっているんだよ。

5年間再発もなく、社会復帰もできていて、

普通に生活を送れていることは、

本当に心から感謝している。

それを忘れたことはない。

治療できることが幸せなことであることも。


タモキシフェンを飲み始めて、

いま、4年9ヶ月。

告知された5年前は、

ホルモン治療は5年と言われていた。

きっと次回かその次、

いつまでタモキシフェンを飲み続けるかと言う話も、

診察のなかで出るのだろうと思う。

ホルモン治療が始まった当初、

5年も飲み続けるということが途方もなく大変なことに思えた。

そして途中で10年という選択肢があらわれて、

道のりの長さに改めて、

なんて大変な病気になってしまったんだろう、とさえ思った。


もうすぐ5年。

先生はわたしにどんな話をするのだろう。


もし10年と言われたら。

わたしは受け入れる。

いまのわたしにタモキシフェンをやめるまでの理由がない。

いろんな不調は抱えているけれど、

まだわたしは、飲み続けることによる弊害はない。

だったら、やめる理由もない。

そしていまの自分のそうできる状態を、

ありがたいとも思う。


39歳での発症だったこと。

腫瘍が3つもあったこと。

3つの合計は8cmを超えていること。

KI67の数値がけして低くなかったこと。

硬癌であること。

リンパ節転移はなかったけれど、

自分の病理を良いものだとは思っていない。


効果が副作用を上回る間は、する。

まだ折り返し地点だけど、半分だけど。

もう少し頑張ってみよう。


乳がんになって、

いくつかの節目に立たなければいけなかったとき。

知ること、

そして、自分の身体に耳を傾けること。

考えて出した答えが、それぞれの正解。


みんなが納得のいく選択ができますように。