土曜日。
お墓参りへ。
10年前に亡くなった、
義父の誕生日を祝いに。
かすかに紅葉が始まっている、
秋川渓谷。
墓石には、「感謝」の字。
義父と、
わたしが会ったことのない、
義兄も眠っている。
普段から思い出すことはあっても、
やはりお墓の前にくると、
すぐそこに義父や義兄がいるような気がして、
自然に言葉が出てしまう。
お義父さん、◯◯が大きくなったでしょう。
来年はもう10歳になるんだよ。
わたしも頑張っているよ。
守ってくれてありがとうね。
義父とは、3年間しか一緒にいられなかった。
カチンときたこともあった。
どう接していいかわからないときも。
でも、いまは、会いたい、
時々すごくそう思う。
お線香をあげるためのろうそくの火が、
何度も何度も消えかけるのに、
数秒たつと、また炎が上がる。
「きっとお義父さんだね」
雨が上がり急に陽がさしてきたのも。
ホントはそうじゃなくても、
そう思いたいんだよね。
晴れればお墓からの景色は、
本当に素晴らしい。
いつかわたしもここに入るのだろう。
自然にそう思えた。
久々に揃った全員で、お昼ごはん。
池には鯉。
お店の好意で個室で。
水入らずで気楽でのんびり。
遅いごはんのはじまりはじまり~。
料理に目覚めたダンナは、
一口ごとに、関心しきり。
素材だけではなく、
器にも秋のカタチ。
これなんだろうね、とか、
これ美味しかったよ、とか。
言い合って食べるのはとても楽しい。
箸置きも兎の絵でした。
最後は栗ごはん。
ごちそうさまでした。
ある週末の、
お墓参りの一日でした。