去年のまさに今日。
大阪にいた。
この時間は、空中庭園で夜景を見ながら、
わあわあ泣いていた。
このまま世界が止まってしまえと、
夜景を見ては、涙が止まらなかった。
手術と放射線が終わり、
仕事復帰前の、ご褒美旅行だった大阪。
まさかの抗がん剤をすることになり、
予定通り出発はしたけれど、
胸は押しつぶされそうで、
本当に時々、息が苦しくなった。
あとから、思った。
わたしは何がそんなに辛かったのかな、と。
化学療法が?
脱毛が?
わたしがいちばん堪えたのは、
自分の病理結果が、
思っていたよりも悪くなってしまった、
ということだった。
化学療法決定は、
二度目の告知、だったのだろうと思う。
その二度目の告知から、
たった3日後の、ひとり旅。
羽田でも梅田の雑踏でもホテルでも、
阪急電車の中でも大阪城でも、
子供時代を過ごした豊中の街でも、
ほんの少し気を緩めただけで、
涙があとからあとから出て出て仕方がなかった。
わたしのことを知っている人なんて、
誰一人いない街だからと、
涙は流れるままにして歩きまわった。
大阪から帰った翌日が、
TC療法の初回投与。
季節は冬になっていた。
11月半ば、脱毛。
1月上旬、最後の4クール目投与。
1月下旬、発毛、ホルモン療法開始。
3月、仕事復帰。
9月、ウィッグ卒業。
また冬がきた。
ああ、1年たったんだなあ!
同じ景色を見て、
元気だよ、また来たよと、思いたい。
また行きたい、大阪!
ランキングに参加しています。
押して頂けると励みになります。
にほんブログ村