1年前の今日、
初めての診察を受けた日。
指の先にしこりが触れたとき、
これは悪いものに違いない、と直感した。
誰にも言えなかった。
直感が外れ、
いやぁ実は癌かと思って診てもらったらさ~、と、
笑い話になるほうが、
30代で癌になることよりも、
ずっと正しいことのような気がした。
癌で間違いないと思いながらも、
何故、こんな混んだ病院にわたしはいるのだろう、
白黒つけて、とっとと帰りたいと、
苛立ちながら待ち続けた。
あの日から、1年。
態度と顔色が変わった外科の医師から、
紹介状を持たされ、
なかなか予約が取れないという病院に、
わたしの初診をねじこむために、
パテーションの向こうで通話している様子を聞きながら、
ああ、あたしはこれからどこに進んでいくんだろうと、
ぼんやりと思った。
転院、検査、告知。
グレーから、どんどん黒に進んでいくなか、
夢なら覚めてほしい。
小説やドラマの中でしか聞いたことのない言葉を、
告知までの2週間、思い続けた。
家の中を片付け続け、
平常心を保てず、
告知を待たずに、仕事を休職した。
娘がなんとか大人の入り口に立つまで、
あと10年、どうか生かしてくださいと祈り続けた。
あたしのそれまでとこれからを、
根こそぎ変えたと言ってもいい出来事から、
ああ、1年たったんだなあと。
ひとり、非常に感慨深い今日。
6月20日。
これからたくさんの記念日が続きます。
一日一日を、丁寧に積み上げて、
いくつもの記念日を越えて、
まだまだ、生きていこう。
あー、なんだか振り返ってたら泣いちゃった(TωT)
何度も、心が折れた。
でも、けして諦めなかった。
よくがんばってきたねって、
365人のわたしをぎゅうっと抱きしめたい。
365人もあたしがいたら、うるさいだろうなー(笑)
ランキングに参加しています。
押して頂けると励みになります。

にほんブログ村