麻酔の話~2~ | QOL ~Quality of Life~

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手術当日、手術の1時間半ほど前に、麻酔医が部屋に到着。


麻酔医というと...線の細い、神経質そうな先生を勝手に想像していたら。


北海道の「熊飛び出し注意」のステッカーの熊みたいな身体の大きな先生が、ヨレヨレの手術着を着て現れた。


先生の第一声、「はあい、これから説明するよー」


なんだかすごい威圧感と迫力で、主人と子供は部屋の隅で小さくなり、


わたしはベッドの上で、姿勢を正す。


病歴やアレルギーなどの確認の他、パウチされた資料を使って、


これからの全身麻酔についての説明が始まる。


麻酔で痛みは感じない。

けれど意識が感じないだけで、身体は感じている。

体内にたくさんの薬が入り、感じさせなくしているだけだ。

よって、身体は大きくストレスを受ける。

点滴からも薬が入り、喉からも入る。

身体に負担がかかーる...


よく通る声で、資料を指しながら説明する熊先生クマ


毎日多くの患者さんに説明しているせいだろうか、


もう説明が、演説調になっており、語尾が「はいーる!」「かかーる!」みたいな感じ。


たくさんの薬を使い、身体に負担がかかるものである、ということを繰り返し聞いたダンナが、退院後、わたしが少しでも疲れたそぶりを見せると、


「い、いいよ、寝てて。麻酔の影響じゃないのか、あの熊みたいな先生が言ってたじゃんか、はいーる、かかーるってあせる


と、ずいぶん労ってくれた。

熊先生、ありがとう音譜


熊先生 「身長は何センチ?164センチ...そうすると22センチの長さの管が喉にはいーる。この管からも     

      薬を送る。挿入の際は口をこじ開けることもある。手術後、喉が少し痛んだり口の中が傷つい  

      たりするかもしれなーい」


手術後、舌の裏側のいちばん奥がヒリヒリしてけっこう痛かった。


が、2日で気にならなくなった。


熊先生 「術後、気持ちが悪くなり、嘔吐感を感じる人が3人にひとーり。...なに、酔いやすい?はい、じ

      ゃあ、あなたがその1人にけってーい」


マジですかい汗


わたしは本当に酔いやすい。


子供の頃から、車に乗れば吐き、遠足のバスはエチケット袋を抱えたまま、遊園地へ行けば乗り物を見ただけで、こみあげてしまい、


下手をすれば、テキトーにくるっと一回転しただけで、立ちくらんで倒れてしまう。


術後、痛みの上に気持ち悪いまできちゃうのか、とブルーになったが、実際は全く感じなかった。


何か質問はあるか、の問いに、


歯医者でも帝王切開でも麻酔が効かなかったこと、母のことなどを話し、非常に不安であると訴えたところ、


先生、ひとこと、


「効く、間違いなく」


と、太鼓判。


時間がないから詳しくは説明しないけれど、と前置きし、麻酔の種類が全然違う静脈麻酔であること、


万一に備え、自分がずっと手術室にいて、薬の調整をすること、なんの心配もいらないこと、


「薬は効く、寝て起きたら終わってるよ」


きっぱりそう言い、説明が終了。


この先生がいてくれるのなら、きっと大丈夫だ、と思えるような先生だった。


あとはまな板に乗るだけだDASH!DASH!



...3に続くガーン





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