4日間の入院の話をどう書こうと考えていたら、ずいぶん日が過ぎてしまった。
ざざっと書き、掘り下げたいテーマ、手術、麻酔、おパンツ関係は、また後日書くことにしました。
ざざっと書いたにしちゃえらい長くなりました
7月31日、14時、入院。
小さなスーツケースをころころ転がし、病院へ。
希望通り、個室に入ることが出来た。
畳にして10畳くらいの細長い部屋、バストイレなし、洗面所付きの、リノリウムの床。
ベッド、テレビ付きのタンス、整理ダンス、冷蔵庫。
さて、ここに何日お世話になるのだろう。
受付とナースステーションで書類のやり取りをし、パジャマに着替え、身長体重、熱、血圧を測り、もうこの日はすることがないですよ、と言われる。
5時前、家族を見送り、テレビを見ているうちに、夕食の6時。
いそいそふりかけを取り出し、いただきます(・ω・)/
ポークチャップ、グリーンピースのポタージュスープ、春雨のサラダ、りんご。
食後、職場の仲間がちらっと来てくれる。
7時半、予約していたお風呂の順番が回ってきて、同じ階のお風呂へ。
介護用品を除けば、ちょっと大きめの普通の家庭用のお風呂。
明日の手術に備えて、持参したタオルで、身体も髪も丁寧に洗う。
8時、「江」を見ながら、スキンケア開始。
シートパックを顔にのせ、全身にクリームをすりこんで、娘とこっそり電話し。
9時、これ以降は、飲食NG
9時少し前、これでもかというほど、アクエリアスを一気飲み。
特に何をしたわけでもないのに、その夜は寝付きもよく、ストンと寝られた
8月1日、手術当日。
煎餅布団を通り越した鉄板布団で身体があちこち痛い。
何度も目が覚めたけれど、手術前にしてはよく寝られた。
朝から、絶飲食...せつない...なにか飲みたい...お腹が空いた
仕方がないので、歯磨きしたり、うがいをしたり。
ほんのわずかな水分で癒されようと何度も頑張る。
そして...やはり、ごはんはこない...(TωT)
10時、手術着に着替え、点滴開始。
朝から履いたストッキングも合わせて、どこから見ても、立派な手術直前の患者になった。
その後、麻酔医、薬剤師さん、手術室の看護師さんが部屋を訪れ、問診、診察。
12時、家族到着。
手術直前の姿を見て、娘は少し戸惑ったようだ。
12時半、「緊急手術が入ってしまった」と、看護師さんが申し訳なさそうに知らせにくる。
その少し前に、「あともう少しですよ」と言われていたので、一気に緊張の糸がこんがらがる。
13時半、「お待たせしました、行きましょう」と声がかかり、ワンフロア下の手術室へ移動。
看護師さんに続き、点滴を引きずりながらわたし、その後ろに家族。
手術室の前で、娘、主人、母に「じゃあ、行ってくるね、ありがとね~」と自由になる右手で手を振る。
ドアが閉まる直前、主人が、「先生に任せて!大丈夫だから!」と大きな声を出した。
なんだ、いきなり
目を丸くしている間に、ドアが閉まってしまった。
普段、感情をほとんど表現しないぶっきらぼうな主人なので、なんだかその切羽詰まったような言葉に、いろんなものが詰まっている気がして、手術台に横たわってから、少し目が熱くなって困った。
はい、がんばるよ
聞きしに勝る麻酔の効き具合で、なにをどうがんばったのかさっぱり分からないけれど、母の声がした。
ああ、終わったのだな、これから病室に帰るのだな...ああ、痛い...と、切れ切れにぼんやり思う。
15時半、病室に戻る。
酸素マスク、心電図、尿道カテーテル、左腕に点滴。
16時、やっと意識がはっきりとクリアになる。
でも、もたもたとしか話せない。
痛みは、右胸にズズズズ...ズン、ズズズズ...ズン、とリズミカルにやってくる。
が、我慢できないほどの痛みではない。
30分おきくらいに、看護師さんが様子を見に来てくれる。
術後、自分がどういう様子かが全く予想できなかったので、母にのみ残ってもらった。
痛みが酷い状態になったりした姿を娘には見せたくなかったから。
でも、予想外に痛みは早く引いた。
6時頃、動かない限り、痛みはほとんどない。
たぶんこの先も痛みが戻ることはないと思う、と看護師さんに言われ、ホッとする。
が、全く別の痛みで一晩中悶絶することになるとは、このとき全く予想もしていなかった
7時半、酸素マスク外れる、50CCほどの水を飲ませてもらう。
それを見届け、母帰宅。
左右の手が動かせる範囲に、うちわ、携帯、テレビのリモコン、ティッシュなどを置いていってもらった。
これからなんとか、朝まで頑張らなければ。
少しずつモゾモゾ動けるようになったのの同時に、腰が痛くて仕方がない。
もともと腰痛持ちなので、同じ姿勢をとり続けること、そして仰向けはとても苦手な姿勢。
腰にくるので、普段から仰向けでは寝られない。
入院時の問診でも、腰痛のことは伝えておいたので、うめき声をあげるわたしに看護師さんが持参した湿布を貼ってくれた。
かすかにしか浮かすことができない腰に、一生懸命湿布を貼ってくれる看護師さん...。
ありがとうございます
このあたりで、まだ9時くらい。
夜、長~~~っ
湿布が効き少しまどろんだところに、胸元に、ザバーッとなにか液体がぶちまけられたような感触が。
何が起こったのか、想像もつかない。
半泣きで初のナースコール。
とんでもないことが起きた、と、あわあわ説明する。
胸元を開いた看護師さんによると、術後の傷口からしみ出た液を受け止めていたビニール状のテープが、身体が動いて剥がれてしまった、とのこと。
当直の先生が来てくれ、応急処置をしてもらうことに。
ベッドをウィーンと操作され、上半身を起こしたところ、頭がクラクラし、目が全く見えなくなり、強烈な吐き気が。
「ああっ、何も見えません~っ、気持ちも悪いですっ、あああ~っo(TωT )」と、パニックになる。
ベッドを少し戻してもらい、しばらくして元に戻る。
麻酔が残っていると、そういうこともあるのだな...コワイ。
落ち着いてから、処置をしてもらう。
前開きブラまでびしょびしょになってしまったので、傷口のガーゼ以外全て外し、さらしでぎゅうぎゅう巻かれる。
痛みは軽かったものの、まだ自分で自分の身体を楽に支えることは全然出来なかったので、
処置の間、ウーウーうめきながら、必死で支える。
0時過ぎ、点滴が外れる。
眠りたい...。
でも、先程のアクシデントのおかげで、看護師さんの出入りも頻繁になり、腰痛と発汗もひどく、とても眠れるような状態ではない。
もう二度と夜は明けないんじゃないか。
そんなことを考え、泣きそうになる。
だって、時計の針が、ちっとも進まないんだもん
人生始まって以来の、長い長い夜でした。
3、4日目に続く
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