イタレリ ヴァルキリー続き
インテークの前縁が金型抜きの関係上変な角度になってるんで修正する。
ココのダルい造形もなんとかしたい。後で考えよう。
XB-70の最大の特徴、速度により垂れ下がる翼端はジョイントパーツを磁石を用いて取り外し式にしたけどスキマを作らないように嵌合するのが大変。
あちら立てればこちら立たずで今回一番時間が掛かったかも。
で飛行姿勢にするならパイロットが欲しいんで、ジャンクキットから適当に引っ張ってきて乗せる。
しかしアチコチ肉体改造しないと入んない(´Д` )
分割された機首パートだけでヨンパチのマルヨンくらいある。
ケツにJ79突っ込んだら飛びそう。
風防はヒケだらけなんでガシガシ削って平面出し。
実機では速度により可変する部分で切り離して小窓は胴体部に接着する。
とにかくこのキット、嵌合の良いところが一つも無い。
実機では触れると切れそうなエッジもダルダルなんでプラ板貼ったり瞬着パテ盛ったりで造形する。
主翼の下面の分割とかエレボンの途中で割ってるし(´Д` )
下面のエンジンカバーとかエッジの肉厚半分になるくらいまで削ってなんとか強引に接着。
機首部分と主翼の接合部もリブを追加しとかないと盛大に隙間が空くんでチマチマと調整しながら加工。
エレボンは裏面の盛大な継ぎ目を修正してからノコを入れて分割。
これを先にやってると二進も三進もいかなくなるんで注意。
表面仕上げの確認も兼ねて全体を黒サフ#1500を希釈高めで吹く。
カラーリングはクレオスのGXクールホワイトを選択。
比較的隠蔽力が高めなんですがそれでも結構大変。
ものすごい勢いで塗料が消費されていく(´・ω・)
このキット、モノがデカいんでいくつかパートごとに吹いてるんですが、持つとこ注意しないと自重で接着部が割れてくる。
取り回しの時に「バキッ!」という音ともに瞬着パテで埋めたとこに亀裂が・・。
全体白を吹いてから翼端のジョイントとつながる凹凸部をマスキングして塗装。
なにげにマスキングが大変。
デカールは少し分厚いけど良質で貼りやすい。
イタレリキットの数少ない(笑)美点。
脚関係は磁石で固定できるようにしてあるんですが、自重変形を再現されたタイヤが微妙に角度が合わなかったり。
細かいマーキングも時期によって違うんで説明書を鵜呑みにすると痛い目見ます。
なんかオーバースケールな気もするし。
残るはノーズのアンチグレア塗装のみ。
アンチグレア塗装のマスキングはガイドになるパネルラインがない上に複雑な曲面になってるんで左右のラインを揃えるのに苦労する。
ザラつき過ぎないツヤが好みな黒サフ#1500を適宜希釈して吹く。
ようやく完成!
自分が1/72のヒコーキに拘ってるのはそのサイズがコレクションに向いてるからというのもあるんですが、これだけデカイともう意味がないですね。
こんな角度で撮るとなんか自然と遠方のボケが入るし。
影の落ち方も望遠で実機撮ってるみたい。
この機体は地上に居ると角度によっては出来損ないのSFメカみたいに見えることがあるんですが、一旦空に上がると言葉を失うくらいその美しさが際立つ。
実機の写真で飽きることなく眺め続けたショットを再現してみた。
スタンドのジョイント部は仮で作ったものなんで気にしない様に(笑
冗談みたいな六発のノズルがカッコいい。
カッコいいより美しい。
試作2号機の悲劇も含めて大量殺戮兵器を運ぶ使命とヴァルハラへと戦死者の魂を導く乙女の名前が儚さをより印象付けて居ると思う。
キットの製作は大変でしたがとにかくヴァルキリーの立体を手にできただけでも意義があったかなと。