阿陀萱神社
下の駐車場に車を置いて、坂道を上ってきました。ここは階段が少なくてよかったわ(笑)
軽トラのそばには氏子さんが二人、「どこから来たの?」から始まり、神社のお話をしてくれました。
産石(木俣神)
鳥居の前には大きな石がで~んと鎮座しています。これは隕石なんだそうです。
神社の裏山は”宝石山”といいます。
神代の昔、空から石が降ってきたので”宝石山”と呼ぶようになった。
この石のそばに小さな社をたて、産石神社とした
なぜ産石といわれるようになったのかは、秘密なんだそうです。
鳥居と随身門
「まだしばらくこの神社にいる?」
と聞かれました。
「ここの天井絵が、今年市の文化財に指定されたんだよ。今からカギとってくるから、待ってて。」
古事記(712年)によれば大国主命は大勢の兄神様と一緒に八上姫へ求婚のため因幡国への途次、因幡の白兎を助けた縁で結ばれ出雲の直会で多岐喜姫(当社祭神)が生まれ給う。因幡国へ里帰りの途中、多岐喜姫は榎原郷橋本邑の榎の俣に指を挟まれ此処にとどまり鎮守神として祭祀された歴史ある古社です。また阿陀萱神社由緒書には合祀の宗像神社祭神を天平6年(735)9月15日安芸国厳島神社より勧請の記述あり。
戦国時代は七尾城(当、宝石山山頂)の守護神として篤く崇敬され大永元年(1521)行松源太兵衛城主、出雲富田城主、尼子経久(1523年)、米子城主吉川広家侯(1601年)より寄付あり。依って神領地も多く瑞光山清水寺地蔵院(安来市)が当社の別当を勤め永らく祭祀厳重なり。
神社創建の年代不詳なれど旧くより阿陀萱大明神と称し榎原郷八ヶ邑の鎮守神であったが現在は榎原、吉谷、古市、橋本、の氏神様として祭祀継承されております。
境内由緒書き
灯籠
こちらの灯籠、すごく凝っています!
灯籠
狛犬
狛犬
狛犬
狛犬
拝殿
主祭神
阿陀加夜奴志多岐喜比売命
祭神
市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命・大山祇命・素戔嗚命・誉田別命・武内宿祢命・八ツ耳命・宇迦之御魂命
松江市の阿太加夜神社はこちら
本殿
本殿
戻ってきた氏子さんが、「遠くから来てくれたんだからね~」といいながら拝殿のカギを開けてくださいました。
古曳盤谷筆龍之図天井画
すごい迫力です!所々に入った”朱”が、この絵の良さを引き立たせているそうです。
米子市指定有形文化財指定書
この天井画は、阿陀萱神社春・秋例大祭の時だけ見ることができるそうです。
わざわざカギをとりに戻ってまで見せてくださり、ありがとうございました
スダジイの根元には幸神。
そうそう、氏子さんによると”宝石山”には宝が埋まっているとの言い伝えがあるそうですよ