天平の丘公園
甲塚古墳から次の古墳へ・・・といっても、これは古墳ではありません。”国見山”といって古墳の形をしたオブジェのようです。
なんでもここで古銭が出土したそうで、階段の下にある白線の上で拍手をすると鳴き竜がするらしいです。
防人街道
松の木の 並みたる見れば 家人の
我れを見送ると 立たりしもころ
<訳>
松の木が並んで立っているのを見ると
家族が私を見送ろうと並んで立っているようだ
この公園には、万葉集に出てくる植物を植えています。万葉植物園もありますよ。
オトカ塚古墳
こちらは本物です(笑)
オトカ塚古墳
全長約32mの帆立貝形前方後円墳
周溝を含めた古墳の全長は約58m
周溝の幅は約6m
前方部前端に両袖型の横穴式石室
河原石小口積み
石室:長さ5.5m、最大幅1.2m、残存高1.4m
墓道の残存長7m
閉塞用と考えられるチャートも確認された
埴輪無しの出土は無く、墓道から出土した土器から、築造は6世紀の後半と考えられるそうです。
明日香川
公園内に水が湧き出る場所があって、そこから流れているようです。
紫の五輪塔
紫式部の墓と言い伝えられているそうです!?
この辺りは”紫”という地区で、それが由来になっているんじゃないかということです。
去年の春 逢へりし君に 恋ひにてし
桜の花は 迎へけらしも
<訳>
去年の春にお会いしたあなたのことが恋しくて
桜の花が咲いて迎えているようです
この公園は桜の名所のようで、たくさんのサクラの木が植えられています。名札を見てみると、源氏物語から採った名前が多いです。これも紫式部の墓があるからでしょうか。
ヤマザクラ大弐三位
この花の 一枝のうちは 百種の
言持ちかねて 折らえけらずや
<訳>
この桜の一枝はたくさんの
言葉を持ちきれなくて折れてしまったのではないでしょうか
”大弐三位”は紫式部の娘です。同じヤマザクラでもいろいろな種類があるんですね。
モミ
皇神祖の 神の命の敷きいます
中略
木群を見れば 臣の木も
生き継ぎにけり 鳴く鳥の
後略
センダン
妹が見し あうちの花は 散りぬべし
わが泣く涙 いまだ干なくに
<訳>
妻が見たセンダンの花は散ろうとしているよ
私の泣く涙はいまだ乾かないというのに
子宝橋
この日は厚かったのですが、木々に囲まれたこの公園は涼しくて散策にもってこいの場所です。