昨日の続きです。
小見川城山公園の「あかばし」を渡ります。
利根川が見えます。
城山古墳群13号墳
長さ40mの前方後円墳
横穴式石室?
円筒埴輪埴輪
6世紀中葉
くびれ部から後円部
後円部から前方部
天満宮がたっています。
前方部から
北から
4号墳
長さ34mの前方後円墳
形象埴輪・円筒埴輪
6世紀中葉
西から
4号墳は、1号墳とほぼ同時期の築造と推定され、墳丘規模は1号墳の半分程度であり、同時期の被葬者一族の階層を考察するうえで示唆的な例になる。
4号墳は香取市指定史跡に指定されています。
高台なので眺めがいいですね。 利根川(旧鬼怒川)を通る舟から、古墳がよく見えたのでしょう。
長さ45mの前方後円墳
横穴式石室?
「こんもり」さえしていません。なのに、三方をブロック塀で囲んであります。
石碑が建っていますが、伝興世王墓と書かれています。
興世王(おきよおう)は、平安時代中期の皇族。
承平天慶の乱の首謀者の一人。
官位は従五位下武蔵権守。挙兵後新皇を名乗った平将門から上総介に任じられる。
「興世王墓の碑」の隣には「姫塚の碑」があります。この姫塚、3号墳のことを言うようです。
3号墳はこの後ろにある小見川高等学校の敷地内にあります。2号墳(伝興世王墓)はギリギリ敷地外なのです。
3号墳(伝姫塚)
一辺19mの方墳
箱式石棺2基?
墳頂:直刀片3・刀子・鉄鏃・須恵器4
墳裾:直刀2・須恵器2
7世紀前半
4・5・13号墳出土品
1・4・5・13号墳出土品は、香取市役所小見川支所内にある「香取市文化財保存館」に展示されています。
この部屋の隣は「土木課」でした(笑) うん、関連あるよね。
先に城山古墳群の出土品を紹介してしまったので、その他をご紹介します。
大戸宮作1号墳出土
常総(千葉県・茨城県)地域でよく出土する馬蹄形の石枕は、縁に等間隔に穴を開け、「立花」と呼ばれる勾玉2つを組み合わせたような形状の装飾を立て並べる。
山之辺手ひろがり三号墳出土
通常見られる高縁や立花を差し込む穴がなく、 粗雑なつくり。
シンプルな石枕から徐々に整った石枕へと進化していくと考えられているので、房総の石枕の出現期・5世紀の初めのものと考えられる。
また、立花も4個の勾玉を背中合わせにして軸に取り付けた立体的な造形。
軸内部が空洞になっているのは、石枕の周りに棒を立ててその上に立花を差し込んだと考えられる。
房総に石枕と立花が導入される様子を考えるうえで注目されるもの。
鴇崎天神台遺跡3号墳出土
触れる土器や貝もありましたよ。
見学されるときは、1階の受け付けに声をかけてカギを開けてもらってくださいね。