香取市城山古墳群1 | 古墳んぽ~古墳と野の草を観察しながら散歩

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城山公園

 

鎌倉時代から戦国時代末期にかけて、粟飯原氏の城が築かれたところです。

 

 

この公園のある利根川(旧鬼怒川)下流南岸の台地上には城山古墳群があります。前方後円墳8基・方墳2基・円墳11基・不明7基の計20数基から構成されます。

 

学校建設・公園整備などに伴う発掘調査が実施され、公園内に1号墳の石室が移築されました。

 







1号墳 

 

  長68mの前方後円墳   

古墳群のうち最大規模

 

6世紀後半

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

墳丘の頂部と中段テラス部分には

 

円筒埴輪や人物等の形象埴輪が巡らされていた。

 

 

 

 

 

 

埴輪は主に下総型埴輪と呼ばれる型式のもので、6世紀後半に印旛沼・手賀沼の周辺を中心に分布したものである。

 

下総型の人物埴輪は、顔面に板状の粘土を貼り付けた平板な作りを特徴としている。

 

しかし、城山一号墳出土の埴輪には、下総型とは異なる頬のふっくらした人物埴輪も含まれており、埴輪の供給源が複数であったことが明らかになった。

 

 

 

 

 

後円部には粘土敷の祭祀跡が認められ、須恵器・土師器が出土している。

 

また墳丘周囲には周溝が巡らされる。

 

 

 

 

 

後円部に片袖式の横穴式石室

 

築造時期は6世紀中葉

 

6世紀末頃までの追葬が認められる

 

千葉県内では最古期の横穴式石室

 

 

 

 

 

 

左側

 

扉にカギがかかっているので、カメラを差し込もうとしたのですが、扉の棒と棒の間隔が狭くて入りませんでした。

 

 

 

 

 

左側

 

20回くらいシャッター押したんですけどね。
 

 

 

奥壁

 

ピントが合ったのは、左壁の2枚だけでした(泣)

 

 

 

 

 

 

 

 

石室内から木棺が検出されている

 

 

 

 

 


三角縁神獣鏡

 

古墳時代のはじめに国内の広い範囲に広まったと考えられる銅製の鏡で、主に前期の古墳に副葬されている。

 

後期古墳である一号墳から出土する例は全国的にもめずらしい。

 

 

 

 

 

環頭大刀5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭椎大刀・円頭大刀・側縁部に銀の象嵌がある鐔など

 

 

装飾付大刀を5振以上出土している古墳は全国で5基しかないそうです。しかも千葉県では3例!

 

 




 

他にも、挂甲・金銅製の馬具・飾金具・耳環・鈴などが出土しています。


 

 

 

1号墳出土品は千葉県指定有形文化財に指定

 


 

 

 

 


 

石室のそばに立っていた石。

 

 

 

 

三ノ分目大塚山古墳のように石棺の1部だと思っていたのですが、木棺の一部が出土してますしねー。

この石はなんなんでしょう???