加曽利貝塚フィールド・トーク | 古墳んぽ~古墳と野の草を観察しながら散歩

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加曽利貝塚はただいま発掘真っ最中で、日月祝以外は毎日フィールド・トークが行われています。

 

「企画展もやってるし、よし、これから行こう」

 

と急に思い立って行ったのですが、時間を間違えていました。10・11月は14時からでした💦

 

 

 

 

 

 

「まあ、博物館の企画展見て、野草観察して、ランチすれば、3時間なんてあっという間さ〜」

 

 

と思ったら、前をボランティアガイドさんが歩いているのを発見。久しぶりに解説してもらおうと思って声を掛けました。

 

 

 

 

 

北貝塚の住居跡群観覧施設


 

 

 

 

 

 

北貝塚貝層断面観覧施設

 

遺構そのものを保存処理し、遺構の上に覆屋を建設し公開している施設は、三殿台遺跡(神奈川県横浜市)に次いで全国で2例目の取組として画期的なものだそうです。

 

これ、初耳。ガイドさんに解説してもらうのはこれで5回目ですが、いつも初耳の収穫があります。

 

 

 

 

 

 

北・南両貝塚から貝のほかに獣の骨も見つかっているのですが、北貝塚の施設では骨は取り除かれて保存されたそうです。

 

これも初耳。そういわれれば、獣の骨という名札を見たことがない気がする。

 

 

 

なのですが、

 

「この間一人でじっくり見ていたら、ここにも獣の骨があってね。ガイドの時に紹介しようと思ってたんだけど、どこでみたかなー」

 

とガイドさんが、断面を行ったり来たり。そんなもんですよね(笑)

 

 

 

 

 

南貝塚貝層断面観覧施設

 

ここでも初耳が!この南の展示施設は、「剥ぎ取り」なんです。

 

「剥ぎ取り」とは、遺構の一部を特殊な接着剤と布で固めて、薄く剥ぎ取ること。土層転写。転写なので、左右が逆になります。

 

 

 

北の展示施設と南の展示施設って感じが違うなあと、なんとなく思ってました。

 

南の展示施設は「剥ぎ取」った貝層を壁に貼り付けてあるので、奥行きがないんですよね~。

 

 

南の展示施設の一部の貝層は、「発掘された日本列島 2018」で展示されたのでご覧になった方もいらっしゃると思います。

 

 

 

 

今は、この南貝塚貝層断面観覧施設にはもどらず、博物館の方に展示されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに復元住宅へ。


 

 

 

 

 

 

ガイドのTさんの小道具は、手作りなんですって。地面掘るのは打製石器で、木を伐るのは磨製石器。

 

 

ボランティアガイドの方々も、「加曽利貝塚が好き」「縄文時代が好き」っていう共通点があるけれど、その中でもコアに好きな物がそれぞれあるそうで・・・

 

Tさんは石が好きだそうです。

 

 

 

 

手作りのヒスイのペンダント

 

ひもは、カラムシの繊維。そういえば、博物館の裏でカラムシ栽培してましたね。

 

 

ヒスイに穴を開けるのは篠竹を使うそう。

 

 

 

 

これは滑石に穴をあける過程を見せるためのものだそうです。篠竹は節があるので、こんな風に穴の真ん中に出っ張りができちゃうんだよ~と、説明するんですって。

 

 

竹で石が削れるなんて!と言ったら、やはりすぐにダメになってしまうらしく何回も取り替えたそうです。

 

毎日少しづつ削って(腕が疲れて、長くは続けられなかったそう)、通算10時間かかって穴があいたそうです。

 

 

 

 

 

ガイドさんと話し込んじゃって、気がついたら13時になってしまいました。

 

前から気になっていたKADOCAFEへ。

 

 

 

 

長居したくなるお店だったんですけどね~。14時までに発掘現場に行かなくっちゃ。

 

 

 

 


 

北から

 

 

走って発掘現場へ到着。傍から見たら、歩いてるようにしか見えなかったかもしれないけど(笑)

 





 

西から

 

 

 

 

 

 

 

来週(もう今週ですが)からドローンで撮影だそうです。

 

 

 

 

 

南から

 

今年の発掘は、だいぶ南の方まで広げたそうです。

 

 

 

 

 

 

そうそう、「発掘」とか「遺跡を掘る」とかっていうじゃないですか?でも掘ってるんじゃなくて、何ミリ単位で少しずつ削ってるんですよね。

 

 

発掘は、掘るんじゃない!削るんだー--