麻賀多神社(江原新田)
またまた麻賀多神社にお参りしてきました。今度は佐倉市江原新田の麻賀多神社です。
本殿
御祭神 稚産霊命
由緒は不明
先に行った麻賀多神社(佐倉市鏑木町)、麻賀多神社 (成田市台方)は大きな神社でしたが、こちらは村の神社といった風です。
江原新田の方たちが大切に守っていらっしゃるのでしょう。
神社なのに、卍?
どなたか知っていらしゃる方、教えて下さい。
すぐ側には、秩父三十四番供養塔がありました。
秩父三十四ヶ所を巡礼すると、その証しとして地元に満願の供養塔を建てたそうです。
巡礼できない体の弱い人やお年寄りが、地元のにある秩父三十四番供養塔にお参りをしたとも言われます。
牛霊供養塔
農耕に使った牛を祀っているんでしょうか。
江原新田の麻賀多神社は、秩父三十四番供養塔といい、牛霊供養塔といい、この後出てくる三山塚(出羽三山信仰)といい、庶民の生活に密着した神社ですね。
千葉ではこの石碑をよく目にします。
「男は一生に一度は三山に行くもの」
関東地方には江戸時代中期以降、出羽三山信仰が広まりました。特に千葉県は現在も活発な講活動が行われています。
・*:.。..。.:*・゚ 出羽三山信仰・*:.。..。.:*・゚
出羽三山とは、山形県の羽黒山・月山・湯殿山の3つの山の総称。
農耕の恵みをもたらす山であるとともに、
先祖の霊が集まる場所といわれる。
羽黒山の本地仏は正観世音菩薩で、ここで現世の安穏を祈り、
月山には阿弥陀如来がおられ、死者の魂がおもむく場所であり、
そして湯殿山は大日如来がおられる生まれ変わりの霊地だとされる。
三山をお参りすることによって、先祖を供養するとともに、
生きながらにして現在・過去・未来を体験し、
穢れに満ちた身をいったん捨て、新たな命をいただいてよみがえることができるといわれる。
<<「梵天に見る房総の出羽三山信仰の現在」
千葉県立中央博物館研究報告
小林裕美
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私の実家は千葉県市原市ですが、床の間には出羽三山の掛け軸がかかっています。
兄も30年ほど前に参拝しています。しばらく杖が玄関に置いてありました。
掛け軸はそんなに古くないので(兄は5代目です)、兄が参拝の折購入したんではないかと思います。今度実家に行った時に、尋ねてみます。
で!もう一つ尋ねたいことがあるんです。
調べているうちに、市原市埋蔵文化財調査センターの「出羽三山信仰の考古学」という資料を見つけました。
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出羽三山に初めて登拝した時には、
自分に見立てた木の札(剣梵天けんぼんてん)を授かります。
そして地元に戻ってこれを納めて供養する場所として、
塚が築かれているのです。
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兄の剣梵天はいったいどこに埋められているのでしょうか?実家に帰るのが楽しみになってきました♪