今日から七十二候「半夏生(はんげしょうず)」ですね。「ハンゲショウ」という名前の植物をご紹介します。
・*:.。..。.:*・゚ 半夏生(半化粧)・*:.。..。.:*・゚
ドクダミ科落葉性多年草
日本の本州以南など東アジアの亜熱帯性湿地に生える
夏至を過ぎた頃に花が咲く
咲いている花のすぐ下の葉が、白く変化する
別名:片白草(カタシログサ)
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
花期に葉が白くなるのは、虫を誘って花粉を運んでもらうため白くて目立つようになったのではないかといわれます。
1枚目の葉が白い写真は6月24日、2枚目の葉が緑色の写真は5月27日に撮影しました。花が咲く前は緑一色なんです。
ちなみに花が咲き終わると白かった葉も、また緑色に戻ります。
「ちゅう(夏至)は外せ、はんげ(半夏生)は待つな」
夏至のあと半夏生になるまでに田植えを終わらせよ、どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしない、という意味です。
この頃は、天から毒気が降るから井戸に蓋をする、地面が陰毒を含んで毒草が生え、また種を撒かないといった風習があったそうです。
ハンゲという妖怪が徘徊する時期だから農作業をしない、といった地域もあるそうです。
こういった風習は、
イネは熱い地域が原産なので、「充分気温が上がってから植えなさい」
そして暑い時期の重労働である「田植えの後は充分休みなさい」
といった昔の人の知恵だと思います。
しかし今は品種改良が進み、田植えの時期はずっと早くなっているので、この言葉も意味が分からなくなりましたね。