ケアプランどおりにケアが行えていない理由 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

私の職場(認知症棟)のスッタフは非常に仲が良いです。
看護師・介護職員・リハビリ科(作業療法士)

ただ連携が取れているかと言えば疑問です。



一人の利用者のカンファレンスを行うにしても、自分たちの意見は言うものの各専門職の意見に歩み寄ろうとはしません。
またリハビリ科や看護師が言ったことに意見を言わず、言われたままを受け入れる職員もいます。

そこでまとめ役のケアマネが「じゃあ〜 この利用者さんは、コレコレこの様に対応していきましょう」と話をまとめて終わりです。

ケアプラン完成。\(^o^)/





ある意味この様なことは一般的にどこの施設でも同じだと思うのですが、ここに大きな落とし穴があります。


お互いが納得していないので、ケアプラン通りに物事が上手く進まない問題があるのです。
(うちの職場の場合です)


特に問題なのは日常の関わりが多い介護職員が、ケアプラン通りにケアを行わないこと…
うん? (・_・; 行えないのかなぁ〜?

これ非常に問題ですよね。




気の弱い職員は出来もしないプランを安易に受け入れたり、勝手極まりない職員は、プランに無い事を勝手に決めたりします。


基本はケアマネが決めたケアプランどおりにケアを行うことは絶対です。
ただ出来ないことを安易に受けるのは如何なものだろう…


ケアプランどおりの実行出来ない理由は、マンパワー的に問題があり生活リハまで手が回らない。
転倒させたくないのでレクの参加は極力控えて貰う。
その他色々……………


出来なければ出来ないで良いと思います。
出来ない理由があるならば次回のプラン変更時に見直しをすれば良いし、できるように対策を考えれば良い。
でも現実は、実行出来ていないケアプランが、そのまま継続されることが日常的です。



他職種と話し合い(連携)が出来ていないとは思っていませんが、出来ることと出来ないことの歩み寄りが足らないと思うんですよね〜。
うちの職場は……………



ある時、作業療法士から私に相談を持ちかけられました。


プランに入っている生活リハの協力が出来ていない。
老健であるのに歩行させることに非協力。




これらは介護職が日常のケアとして受け持つ業務の一つです。



でもこれらが出来ない理由もあるんです。


マンパワーが足らない。
転倒させないことで精一杯だから…


なら…そこをちゃんと説明し、じゃあどうすればその利用者のためになるのかを話し合えれば良いのだけれどね。


でも各専門職とカンファレンスにかける時間も少ないんですよね〜
一人の利用者にかけるカンファレンス時間は、10分程度ですから。



大人しい介護職員なら10分はあっという間に過ぎてしまい、何も言えないままで終わってしまいます。







じつは前々から私もこの問題に気づいてはいたのですが、その他の業務が精一杯で、この問題を後回しにしていました。











お互いの専門性を持って一人の利用者のことを考える。
すごく良いことだと思います。
意見が違うのは当たり前だし……………

でもお互いの専門性を尊重し、歩み寄れなければ良いケアは完成しません。引くところは引かなくちゃ〜。
また実行出来ていないプランを、そのままにしているのもマズイですよね。ちゃんと実行出来るように専門職どおしで話し合わなくちゃ。





まあ〜こんな状態なので結局介護職員は、実行出来ていないことがケアマネに知れて怒られるわけです。
勿論私も怒られる……………
( ̄O ̄;)



職員にはいつも評価と情報共有の大切さは言っているんですけどね〜。
私がアホなので致し方ないです。


( ̄O ̄;)