正直、妊娠が分かった時K病院かA病院を受診するかで
迷いました。
ただその時は、A病院は遠い場所にある所、何より
大嫌いな夫婦がA病院で出産しているのがネックでした。
だから、はなから“毛嫌い”してたんですよね。
でも、一番仲のいいお友達が現在妊娠中で
A病院に通院していますσ(^_^;)
失意にあった私達夫婦ですが、14日(日)、私は前から約束していた
その仲のいいお友達の家に遊びに行く事になっていたので、
足取りが重いながら、彼女の家を訪問しました。
おなかの赤ちゃんの話になった時、私は彼女に正直に話をしました。
彼女からもセカンドオピニオンを勧められ、励まされました。
A病院の感じもK病院とは明らかに違い、動機づけになったのは
言うまでもありません。
帰宅後、主人に相談し月曜日に私がA病院に予約の電話を
入れる事にしました。
4月15日(月)A病院に予約の電話を入れました。
受診内容を聞かれたので、正直にお話ししました。
でも、不思議なのです。スーっと心が落ち着くのが分かりました。
おなかの赤ちゃんが望んでいたのかも知れません。
そう。その時、私も“覚悟”が出来たのかも知れませんでした。
A病院を訪れたのは、翌4月16日(火)の夕方でした。
主人も会社を早退して病院に付き添ってくれました。
足取りは重かったですね。
私達が行った時は患者さんはいず、私達夫婦だけ。
受付で問診票等記入し、待合室で待っているとモニター画面に
受付番号が表示されました。私の番号です。
とりあえず、診察室に私一人で入りました。
先生は40代後半から50代前半の男性です。
これまでのいきさつを聞かれ、K病院での内容などお話しました。
予約を入れた時の内容が、先生に伝わっていたので細かに言う必要は
ありませんでした。
「胎児の確認が出来ないって言われました」
「出来ないそんなはずはない」
そしてすぐ内診室へ入ったのです。
私はすぐモ二ターを探しました。私の左側にモニター画面はありました。
おなかの赤ちゃんは・・・。
赤ちゃんはいました。
先生が私でも分かるように拡大してくださったのでしょう。
はっきりと分かりましたよ。おなかの赤ちゃん。
私の『胎嚢』の中、きちんと3頭身の形をしていて
うなだれるようにいる赤ちゃんを・・・。
心臓は・・・動いていなかった・・・。
「ちょっと厳しい話をしますね」
そう言うと、先生は隣の診察室へ戻って行きました。
『主人に言わなきゃ・・・』
私はそう思いながら診察室へ戻りました。
でも、そういう感じ(雰囲気)ではなかったんですよね。
「【稽留流産】の判断で正しいと思います」
と険しい顔で先生はおっしゃいました。
妊娠初期の場合の流産は
“赤ちゃんに原因がある(ほとんどが染色体異常)”
“決して珍しくはない”こと。
何より私が救われたのは
“今回は残念な結果になったが、私の年代でも
また妊娠して元気な赤ちゃんを産んでいる人がたくさんいる”こと。
私の場合、手術になると思うが手術からまた妊娠するまでの
流れなどを丁寧に教えて下さったこと。
おなかの赤ちゃんは、10週目まで成長したことがこの時
始めて分かりました。
K病院では、妊娠●周目とか全然教えてくれなかったんですよね。
私、診察室では涙目にはなりましたが、泣き崩れることはなかった。
診察室を出て、待合室で待っていた主人の顔を見た途端
涙が溢れ出しました。
4月16日(火)
【稽留流産】確定・・・。
流産の可能性は、覆ることなく“確定”という残念な結果
となりました・・・。