豊田市美術館で行われている
「ゲルハルト・リヒター展」に
行ってまいりました。
過日の東京の展覧会に
小関裕太さんが訪れた模様を
アートフルワールドという番組で
拝見したのがきっかけです。
リヒターさんの作品の表現方法は、
実に、幅広く、まずは、その柔軟さ、
自由さを感じました。
フォトペインティングという
写真と抽象画という、違う世界を
行き来する作風。
これについて、少し調べてみましたが、
素人なりに解釈した結果、
写真に筆を加えていくため、
まっさらなキャンバスに最初から
描くような絵画のセオリー
や表現者の主観が入らずに描かれいる
イメージ?かと。
そして、カラーチャート。
間近でみたのは初めて。 圧巻です。
上記のようなアブストラクト
ペインティングは、
スキージというへらのような道具を
用いた独特な手法。
実物を少しだけ近くに観られるため、
その筆致を感じることができます。
荒々しく削られた表面的や油絵の具の
持つ立体感、色の散りばめ方も独特です。
ビルケナウ。
関連の貴重な写真と
これも写真の上から施しをされた絵画。
そして、向かい合わせに
同じ絵のプリントを配し、
いくつも迫りくる
圧倒感。
「ホロスコートを描く」
リヒターさんにとって、
とりかかるまでには、
実に長い年月がかかりました。
近年のドローイングには、
これまでの
力強さよりも、
やわらかさも感じていました。
リヒターさんがその瞬間に感じた表現。
もしろん、デッサンではなく、
ドローイングなのだろうなと
勝手ながら
解釈しました。
思いつくままに。。。
私が来訪した日は、園児さん達が
遠足で訪れていて作品の
「8枚のガラス版」の前に
お行儀よく座っていました。
そのガラス版は、かわった配置で、
傾斜やガラスと
ガラスの間の距離感などは、
おそらく不規則。
ガラスを通してみた景色、
人物はまるでガラスの中に入
り込んでいるような錯覚を感じ、
それがまた別の作品となっているように
思いました。
近代美という
感想なのでお恥ずかしいですが、
リヒターさんの絵画の世界、
館内のレストランでは、
リヒター展限定のメニューもありました。
甘さが控えめで、
種々のスパイスが配合され、
カクテルのような
風味のよい香りと味わいでした。
大切なお友達と、たくさん語れたことも、
今回の小さな旅を、大収穫にしてくれました。
推しが観た風景をこの目でも、
というやや不純??な動機ではありましたが

知らない世界を、自分の感性を通してみていく、
という作業で得た事は、自分の中で
これからも息づいていくと思いました。