自分がどれほどに優しすぎて、甘すぎたかを知る。




 一体何度、絶望を感じ、悲しみの果てに立ち、怒りを通り越した苦しみを味わう必要があるのか?




 僕は随分と我慢して、随分と譲歩して、随分と折れてきた。おかしいことだらけの中でも、ずっとずっと正しいことをしてきたし、すべては良い方向になるように動いてきた。




 影でもみ消してきたクレームやトラブルなんて、数え切れない。影で創り上げてきた商品群や環境だって、計り知れない。僕はあまり自分を評価しない人間だけれど、そんな自分で見てさえも、僕ははっきり言って誰よりも頑張ってきた。そして、きちんと見れば結果も出してきた。




 けれど、どうだ。




 何も分かっちゃいない。








 ここは仕事の関係の人も少しは見ているのだろうから、これまでは直接的な表現はしなかったけれど。もう、疲れた。




 今の職場の人間は、何も分かっちゃいない。もちろん皆がそういうわけではなくて、「何かをするべき人間」や「何かをしなければいけない人間」が、何も分かってない。




 そして、上は下を見ていない。なんて下らないことなんだろう。ただ上を見て、媚びへつらい、とにかく問題を起こさずにゴマをすることだけを考えている。そんなもん、人間としてさもしい。




 それで下の誰が傷つこうが、苦しもうが、関係ないのだ。表層ではなぐさめたり、謝ったり、いかにも解決策を講じたようなフリをする。けれど、何もしない。本当に何もしない。




 それでいて、下らないことはすぐにする。意味のないことや悲しみしか生まないことでも、上が言えば二つ返事ですぐにやる。考えてもいない。検討もしなければ、考慮もない。








 「~のメンツを潰してしまうから」なんて言われる。メンツ? 何のメンツだよ、と突っ込みたくなった。努力も研鑽もなく、ただ長くいるだけで地位に甘んじているようなもんに、メンツなんてあるのか。




 そしてまた、下の人間が何かを考えたくらいで潰れるようなメンツなら、あってもなくても同じだ。そんなに小さくて狭くて、器がないなら、いずれ潰れるんだから。




 そもそも。そのメンツとやらを持った人間達が、きちんと考えてやってくれていれば、僕がこんな風にやらなくても良いのだ。




 あるいは、そもそもどうでも良いならそれでもいい。ならば、こちらに何も求めないで欲しいし、何も口を出さないで欲しい。そして、ならば上はいる意味がないから消えて欲しい。








 僕は仕事を愉しみたい、と考えている。今いる仕事の世界を、最大限に愉しみたい。




 いらっしゃるお客様、特に常連さんにはいつも笑顔でいてもらいたいし、こちらもそれで愉しみたい。それが出来るはずなのに、ここはやろうとしない。




 「何がしたいんだろう、ここは」と呟いてしまう。理解に苦しむ。本当にお客様のためにとかを考えたら、僕の方向性にしかならないはずなのに。




 本当はそんなこと考えてないんだろうね、明らかに。いやはや、度量のない人間達だ。








 単に、僕が使われる側に適していないのか、とも思う。




 でも純粋にしっかりとした人間の下でならば、最高に働く自信はある。要は、上を尊敬できるかできないかの問題だ。尊敬できる人間には、僕は最大限に尽くす。尊敬できない場合は、最大限に変革を望む。








 今のこの職場よりも最低な職場なんて、ないようにも思える。そんなことはないんだけどね、現実的には。




 でも、少なくとも。




 良い職場ではない。




 もうあんまり贅沢も言ってられないな。




 かの尊敬していた人のように。




 ある程度の妥協も覚悟の上で、さっさと職を変えるしかない。




 陶芸、やりたいかな。




 まぁ、いろいろ探そう、さっさと。




 自分の感覚とか正しさとか、発想とか価値感とか、一番大切なのは性格とか人間性が崩壊する前に。




 そういえば、言われたよね。




 「精神衛生は、すごく大切だぞ」ってね。




 意味、分かるよ、本当に。あの人の気持ちが今は誰よりも、よく分かる。




 愚痴りたい。




 でも、愚痴りたくない。




 話がしたい。正しい人と。     arlequin






 




 

 負けたくない、と思う。面白いことをしたい、と思う。




 へうげものを読んでいるんだけど、なんだろうな。それ以前に利休はどう考えても格好良いし、黒の今焼茶碗なんてのは、恐ろしく素敵過ぎて、息が止まってしまう。




 でも、憧れになるだけで、自分がそんな風に出来るとは到底思えないし、なりたいと思うかというとそれもまた違う。




 織部だと思う。結果として僕がどうしても魅かれてしまい、辿ってしまい、歩んでしまうのは。




 アバンギャルド、というのは浅はか過ぎる。とことん、愉しみに愉しみぬくのだ。面白さを追求し、その中の趣を愛する。




 無意味な縛りとなく、囚われる対象もなく、ただただ自らが強く反応してしまう面白さを望む。




 今やろうとしていることも、だからこそ織部に倣ってしまうのかもしれない。




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 さて。鞄は殆ど、仕事ではグローブトロッターかフェリージ(なんやかやでフェリージは使いやすい。皆が持ってるからと避けるヒトもいるようだけど、そんなのどうでもいい次元で使いやすい)で通し、日常はDIGAWELのレザーショルダーとコルソ×カツユキヨシダのトート、もろもろのトートで済ませていました。




 ふと思ったのが、小さくて最低限の荷物を持つためだけのショルダーが欲しいなぁ、と。




C O H-MHLbag


 て、ことで。




 懐かしいようなこそばゆいような、ターポリン素材。明るい赤と潔い白、そしてグレーのトリムの相性が抜群です。サイズもすごく丁度よくて、財布と携帯と筆記具と……っていう最低限必要な量だけが入る。




 幼稚園児みたいな感じです。それくらいがまた良し。




 世間がセールに騒ぎそこらかしこで半額とかなってるのに、裏からセール対象外のモノを出してもらい定価で買うという、なんともはや。




 マーガレット・ハウエルにて。しかもレディスです。というか鞄とかの小物は明らかにレディスの方が出来が良い上にお手ごろ。




 このショルダーはずっと欲しいなぁと思っていたので、小さい鞄の流れが来たこの機会に、と。




 ちなみに、まさか被らねえよなと思っていたら、兄も同じのを手にしていました。恐ろしや。




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 や、焼き物が欲しい。北欧も好きだし、アメリカンな感じも好きだけど、日本の焼き物。




 ザラっとして、ゴリっとして、ズドンとしている焼き物。両の手に持つと、想像以上の重みを感じたり、想像外の軽さに驚いたり、そういう焼き物。




 あぁ、どうしてこうもお金がかかるモノばかり好きになるのでしょう。




 焼き物、といっている側から、オールドロンジンは死ぬほどカッコイイって眺めてるし、自転車欲しいなとか言ってたりする。




 うーん、焼き物、焼き物。




 焼き物。     arlequin

 齢も25を重ね、まだ若い部類に入るとはいえそれなりに時を経た。




 何時が愉しかったか、という話になり、そしてもっと齢を重ねた時に何時が愉しかったと思うだろうか、という話しになった。




 僕は、思う。




 常に、その時が一番愉しいと言えるようでいたい。今はやはり20代が愉しいと言える自分でいたいし、30代になれば30代と答えたい。




 素敵なコトを素敵なコトと確かに分かり、良いモノを良いモノと確かに分かり、好きなヒトを好きなヒトと確かに分かる。




 常にそれが深くなっていくようでありたい。




 一笑、一笑。




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 食の話。




 職場にプリンを作っていった。結果的にはそれなりに喜んでもらえたとは思うのだけれど、ただ。なんでもなく、ただ自分が愉しいからしたわけでも、どこか、すごく、悲しくなってしまったのはどうしようもなく隠し切れない。




 本当に求めた何かは、そこにないのだ。




 でも。




 それでも幾らかの笑顔がそこにあり、幾らかの幸せがそこにあり、幾らかのぬくもりがあったかもしれない。




 甘い味を口に含んだ瞬間、少なくとも自分がそうだったから。




 もしかしたら、求めていた何かも、同じようなものだったかもしれない。




 そんな風に考えていると、やっぱり食という文化はとても素晴らしいものに感じた。




 僕は料理もお菓子作りも決して上手ではないのだけれど。作るときにはすごく考える、否、すごく想う。




 美味しくなればという想いだけでなく、笑顔が生まれるように、幸せが育まれるように、そしてぬくもりが伝わるように。




 食って、そういうもんじゃないかな、とカフェで思った。




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 洋服の話。




 所要で伊勢丹に行くついでに、とりあえずコムデギャルソン系列の立ち上げは覗く。でも、なんだろう、かつてのようなトキメキだとかドキドキだとか、そういう震えが無くなっている。




 見慣れた、わけでもない。まだまだモノ自体や、その作り方には勉強させられる部分も多いし感心もする。飽きた、わけでもない。今でも日常の中で洋服のことを考えている時間は、圧倒的に多い。




 では、何が変わったのだろう。




 趣向、と呟く。たぶん、そうなんだと思う。




 コムデギャルソンが嫌いになったとか、どこか他の特定の何かが好きになったとかではない。ひたすらに、フラットになったように思える。




 洋服を見る眼にバイアスがなくなった。純粋にその洋服自体がかもし出してくる空気や温度、そして心。そういうものだけを感じるようになった。




 もちろん買う段階では細かいトコロをぐいぐい見るんだけど、それとは違う話で。




 たぶん。こういう言い方はしたくないんだけど。




 ようやく、本当に、洋服が好きになったんだと思う。スタイルとかスタンスとか、小じゃれたことや小難しいことを総て抜きにして。




 好きになった。




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 音楽の話。




 これまでの自分の声の出し方が、なんだか心地良くない。僕はこれまでずっと、「はっきりと、突き抜けるような」というイメージを大切にしてきた。




 ところが、ここのところはそれが落ち着かない。何か、自分の心と合致しない。




 「はっきりと、突き抜けるような」ではなく、「柔らかく、染み渡るような」をイメージしたくなる。




 良いことなのか悪いことなのかはイマイチ分からない。




 どうしてだろう。




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 コーヒーの話。




 なんだかんだとずっとコーヒーを飲んでいるけど。正直、自分自身がコーヒーを好きなのか疑問だったりはした。




 でも今日、ふと街中でコーヒーの香りが漂ってきた瞬間に、「あぁ、コーヒーを飲もう」と感じてしまった。つまり、どうしようもなく好きなのだ。




 コーヒーについて語れる仲間は少ない。もちろんコーヒーなんてもんは語るためのものではなくて、単純にその場で美味しく楽しめれば良いのだとは思う。




 けれど、やっぱりそこは人間だから。様々なポイントで分かり合えれば良いのに、と思ってしまう。




 人に、コーヒーを淹れたくて仕方がない。




 自分のコーヒーがそこまで人に感動を与え、幸せに出来るとは限らないけれど。それでも。




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 ヒトの話。




 不思議なものだ、と思う。特別な感情を抱かないヒトに関しては、全くもって自然にフラットに対応できるのに。いつからか(数年前まではそうでもなかった)、何か特別な感情を抱くヒトには、思うように対応が出来なくなっている。




 それはプラスの感情であれ、マイナスの感情であれ。




 人間らしくなったといえば、そうかもしれない。




 それとはまた別に、改めたいなぁと思うこともある。男子方といるよりも、女子方といるほうがすごく楽で愉しいということだ。




 問題だな、と思う。




 感性的なポイントのせいだとは思うけれど、女子方の豊かな感性に触れるのが好きなのかもしれない。




 最近は面白い子がいるから、そういう意味では嬉しい。




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 仕事の話。




 色々と諦めて、もう捨てているのだけれど。




 少なくとも動いた意味はあったのかもしれない。直接的ではないにせよ、ね。




 でも、今から何がどう動こうと、正直なところ僕がそれに参画しようとか、関わりを持とうという気持ちは一向に起きない。ただ一つを除いては。




 僕はただ自分が愉しいと思えることだけをやって、自分が正しいと思えることだけをやろうと既に決めている。そうでないことは、勝手にしてくれればいいと決めている。




 また、わけのわからない下らない流れもあったりする。それに対して、僕はどうすればいいのか少し悩む。




 理論的にしっかりと反論が出来るし、どれだけその動きが下らなくて意味のないことかを述べることも出来る。そして、明らかに誰かが傷つき、誰かが悲しみ、誰かが嫌な想いをすることも分かっている。




 どうして、傷つけたがり、悲しませたがり、嫌な思いをさせたがるのだろう。




 正直、その下らないことで会社がどうなろうと知ったこっちゃないし、どうでもいい。ダメになるなら、なってしまえばいい。




 でも。




 その下らないことに傷つく子を見るのはごめんだ。嫌な想いを噛み締める子を見るのはごめんだ。




 そうだな。




 ヤッパリ僕は、従えそうにない。




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 欲求の話。




 欲しいモノは何かな、と考える。




 食器棚、マグカップ(これはいつでも欲しい)、バーミックス。




 オールドオメガ、オールドロンジン、オールドインター。




 服はあんまりいらない、靴もあんまりいらない、鞄もそれほどいらない。




 うーん……。




 最終的には、食器棚と財布くらいだなぁ。




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 書いても書いても、胸が埋まらない。




 空虚だ。




 見えない。




 何も。




 見えない。     arlequin

 コードブルーのセカンドシーズンに、椎名結平が出ている。なんというか、ミスチルが好きだというのと、新垣が可愛いというのと、それに加えて椎名が出るとあらば、それほどドラマ自体に魅力は感じなくても、なんやかやで見るという選択肢に。




 久しぶりにCDをまともに買った。僕はずっと音楽に関しては、「なるべくCDを買うという」のがスタンスだったんだけれども、ここ数ヶ月(いや、一年近いかもしれないなぁ)はCDを全然買っていなかったような気がする。




 だから悪いってんでもないけれど。複雑な気分にはなる。




 日本の伝統技術を見る。主に漆に関して、また非常に興味が沸いてきたことから。面白い、そして綺麗だ。




 今まで見てきていた漆のなんとやらなど、初歩の初歩、なんて幼く拙いモノであったかというのを知る。




 本当に凄い漆に出会うと、感動する、圧倒される。まぁ、当たり前かもしれないけれど。




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 家に大きな家具が届きました。またなんとも、部屋の空気感が変わり、良いやら悪いやら。




 写真をと思いきや、あんまり大きく、撮るとちょっと写したくないものまで写りそうなので。




C O H-hiroshima


 こういうテーブルが届きました。ダイニングが一新。




 マルニ木工のHIROSHIMAシリーズ。テーブルとかを新しくするという前提でモノ選びをしていました。本来、僕が希望していたのは全く違うところで、オーダーするはずだったのですが、諸事情により買う店が限定されてしまったのですから、もう大変。




 仕方ないなぁと思いつつ、その店の中から選ぶ。そこで飛び込んできたのが、このシリーズ。




 白木の空気感と、各所の丸みを帯びたフォルム、それでいて無駄を出来るだけ削いでいる。北欧の香りがプンプンします。




 マルニが、深澤直人にデザイン依頼をしたもの。北欧の生活圏をイメージしてデザインしたそうな。




 個人的に深澤さんはそんなに好きじゃないのだけれど、いつの間にか身の回りに深澤デザインが増えてしまっているのがなんとも。いや、実際に悪いモノではないので、ダメとは思わないんだけど…。




C O H-hiroshima2


 チェアも同様。素敵な形。座る部分は張座のタイプ。現実的には、そこにさらに低反発のクッションを敷いてます。背もたれのトコロが非常に心地良いな、これ。




 色々「もっとこうだったらな」と思う部分はあります。それはそれで、生活の上ではある意味便利にしてくれていることなんですけれど。




 まず、やはり木材は無垢が良かった。とはいえ、それは実用面からすると無垢材じゃないほうが軽く出来るし、価格も落ち着くゆえ、たぶん深澤さんの理論のほうが、製品としては優秀だ。




 次に、ニス塗りをもう少し厚くするか、あるいはいっそウレタン系の塗装でも良い気がした。けれど、実際にそれを行うと、恐らくは白木の良さが半減し、そもそも展示をしている際の魅力が恐ろしく低くなってしまい、いかに実用度が上がろうが、特徴が減りすぎることにより製品としては弱くなる。




 そして、少しテーブルの背が高いようにも思える。が、これまでの高さに比べ、一層足に余裕が出来ることにより、ゆったりとした空気感を作りやすくなっている。これは他製品との差別化も含めて、結局は良い要素として成立っている。




 要は、なんだかんだと言ったところで。




 結局は深澤さんにしてやられているということです。「コレがこうなら」と仮定を置いてみたところで、さらに考えていくと、それら総てがひっくり返るというか。まぁ、そりゃそうか。もはや世界的デザイナーだものなぁ。




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 近所に出来たカフェは、思いのほか素敵なところでした。もちろんまだまだ荒削りだし、整っていない部分も多いけれど、真面目にコーヒーを淹れているしデザートも美味しいし、食事も変わっていて面白いし(カフェのくせに、ぬか漬けが普通にあるなんてオカシイ)、まだ混んだりすることもないから、すごくゆっくり出来て良い。




 この調子だと、一年も経たないうちにきっと、あっという間に混みあうようになってしまって、今のように好きな時間帯にいって、いつでもゆったりなんて風には出来なくなるんだろうけれど。




 寂しいような、嬉しいような。まぁ、カフェにしろお店にせよ、そういうことの繰り返しですよね。




 さて、コーヒーか紅茶淹れよう。     arlequin

 今日はスープの日でした。なんのスープでもない、とにかくスープの日。

 吉田篤弘さんの『それからはスープのことばかり考えて暮らした』にあるようなスープをイメージする。もちろん「じゃがいものスープ」とか「カボチャのスープ」とか「ミネストローネ」とか狙って作ることもあるけれど、僕が一番好きなのは単なる「スープ」。

 だから、毎回味は微妙に違う。でも、方向性が同じ。なんというか、主役がよく分からないけれど、すごくほんわかと暖かくなって、甘くて、美味しい。そんなスープ。

 材料はたっぷりです。今日はなんだっけな…ジャガイモ、ニンジン、セロリ、タマネギ、ブロッコリー、シイタケ、トマト、ゴボウ、カブ、カボチャ。そこにエビが入って、モモが加わる。

 うーん、なんというカオスを感じるスープなのだろう。ザラッとしていて、甘い。

 見た目でいくと、ニンジンとかブロッコリーが入っていそうなのはわかっても、正直味だけだと何が入っているかは分かりづらい。それくらいに、主役がいない。というよりは、あらゆる味が主役になることでバランスを保っている。

 これが素敵だ。体に良いだけでなく、あらゆるタイプの料理に合う。

 なんだろうなぁ……幸せのスープなんです。

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 とあるショップにて。

 兄がお買い物に行きました、奥さんのコートを買ったそうな。するとカードだったので名前を書きます。ずずいっと。すると。

 「~さんって、○○○によくいらっしゃってた~さんですか?」と聞かれたそうな。

 ○○○ってのは、僕がずっとお世話になっているショップではあるものの、兄はそれほど通っていたでもなく。

 完全に、兄と僕を間違えたようでした。

 そんなに似ているかね。

 まぁ、服装も今日の兄は確かに近かったけれどなぁ……。

 でもなんというか、それほど関わりが深い人ではなかったのに、そういう風に憶えていてくれるというのは非常に嬉しいものですね。

 つか、また結局ちょいちょいお世話になるショップにいるのだから、それなりに顔を合わせそうだなぁ。

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 年末にタイミングが合わなかったカレーを食べる。やはり美味しい。

 昼時に新宿となると、タイ料理かカレーばかり食べているような気がする。

 しかも今日は昼からビールを飲んでいた。なんというか、昼から酒を飲むことに抵抗が全くなくなっている自分がちょっと怖い。

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 財布が欲しい。もの凄く欲しい。今のDIGAWELの財布の何が悪いでもないけれど、長財布に切り替えたいのです。

 既に対象は決まっています。ボッテガに心揺れたこともありました。ヴィトンのノマドがやはり名品だとも思います。

 でもそういう感じではなく、もっと気取らずに持ちたいのです。しかしながらパッと見ると、「あぁ、綺麗な財布だね」となるような。

 メチャクチャに高いわけでもなくて、買おうと思えばいつでも買えるといえばそうなんだけれど。

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 会いたいな、と思う人がいる。

 もっと知りたいなと、思う人がいる。

 面白いな、と思う人がいる。

 素敵だな、と思う人がいる。

 でも。

 たぶん。

 分からない。     arlequin

 一つの曲が、ずっとずっとループしています。たぶん、これから数ヶ月はループのしっぱなしと思われます。苦手な部分はあるのに、どうしても聴きたくなってしまう。




 若くて、青くて、どこか恥ずかしくて、笑えてしまうのに、その感覚がむしろ気持ちいい。




 つまり。




 そういうことだと思う。




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 家で、大きな買い物がありました。加えて、兄がすごく素敵な圧力鍋を買いました。見栄えも機能も申し分ない、高いけど。それに触発されたわけでもないけれど。




C O H-黒染め


 アレ……。もう、シャツはいらないはずだったんだけども……。えへへ。




 ザラッとしたチェックのネルですが、赤いチェックの上から、裾の部分を残して黒く染め上げています。うーん……今更感も否めないが、それでも可愛いなぁ。




 見た瞬間に着るイメージがドンドン浮かんで、試しに着てみると想像していた以上にイメージがさらに膨らんでしまった。他のチェックもあったけれど、間違いなくこの色柄。




 春が待ち遠しい。結局、このくらいの時期になるとどうしても春を想ってしまう。




 シンプルに着る。というか、ここのところ服はシンプルに着ることしか考えられない。余計なレイヤードや、デコレーションは必要ない。ただひたすらに好きな服を、求めているイメージに載せて、着る。




 そういうことだ。




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 近所にカフェが出来ました。わが町とは思えないほどに、オシャレカフェさんです。今日は夕飯後に直撃してみようということになりました。




 落ち着く場所が、また一つ近くに出来るかもしれない。




 そう思うと、本当にここ数年でこの街は、すごく素敵な街になってきたのだなぁと思う。     arlequin

 新年、明けましておめでとうございます。




 大したこともせず、粛々と過ぎていったこの三が日。でもどことなく、色んなことを考えて過ごした日々。




 今年はまた少し、価値感を変えて過ごしていけるような気がします。




 単純な人間だからね。




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 愛しのバセロンちゃんには、少し旅をしてきてもらうことになりました。恐らく2ヶ月ほどのお別れ。またその間は他で頑張るとして。




 正月早々、マンガを読んでいたりもします。




 それも男の子っぽいマンガでは全くなく、思いっきり女の子っぽいマンガを読んでいたりします。




 非常に青春で、甘酸っぱくて、なんというかこそばゆい。でも、出来ることなら、ずっとこういう感覚で生きていたいよね、と思う。それは出来ないことではなくて、難しいだけ。




 人は気付けば大人になって。それは大人と表現しているけれど、要は汚くずるくなって、悪賢くなって、人の痛みや傷を分からなくなって、優しさが何かを見失って、いつの間にやら素直さや無邪気さや、純粋さを捨ててしまう。




 僕は冗談でよく、「いや、ピュアな人間ですから」とか言うんだけど(なんて面倒臭いヤツなんだろう)、それは本当は半ば冗談ではなくて。「そうありたい」と思っている願望の現れであり、出来る限りそんな風に生きているつもりなのです。




 って、正月早々そんなことを考えていて、もっと素直に正直に、誰かを大切にして一年を過ごしたいなんて。




 そんな今年も、皆様よろしくお願い致します。




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 三が日っつーことで。




C O H-三日月


 関係あるようなないような、三日月。僕は月が好きです。夜の空が好きです。スッキリと晴れた夜空に月が浮かんでいると、ついついずっと、空を見上げてしまう。周りには「どうかしたのか」と言われたりもするんだけれど、どうもしてないんです。ただ空が気持ちよくて、月が強く美しくて、そんな世界の一部になりたくて、そんな世界を全体で感じたくて、見上げてしまうのです。




 満月は好きです。でも、三日月が一番好きかもしれません。




 っていう長い前フリでした、この三日月。




 真鍮の削り出しで出来ているこのコ。佇まいが素敵なのは言わずもがなですが、こんな風でいて実用くんなんですよ。




 栓抜きです。あの、シュポってやるのね。言われると使い方が存外わかり易かったりする、形。オブジェにもなり、実用性もある。質感も心地良い。大好き、だなぁ。




 富山の鋳物メーカー二上が始めた、「FUTAGAMI」。真鍮の特性と良さを引き出し、長く使えるプロダクトを作ろうということで。




 このほかにも2型栓抜きはあり、鍋しきとかもあったりします。どれも素敵で、心に残るプロダクト。こんなモノを作れるのは幸せだろうなと思う。そして、それを使えることも幸せだよなと思う。




 ビール、飲みましょうね。




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 年賀状を書かなければいけません。




 今年はネタが間に合わなかったため、「もう来た人にだけ出せればいいや」というなんとも悪いスタンス。




 でもネタはしっかりと出来上がってきたので、今から少しずつ書きます。




 すべてに。




 心を。




 こめて。     arlequin

 さて、今日で2009年は終わりです。

 ほろよいの中、最後のご挨拶。

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 否定的な言葉は、何も言いますまい。

 一年の最後にそんなことを愚痴るなんてのは、野暮ってもんです。

 嫌なことばかりでもなかった。

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 色々と変わった年でした。

 お酒に随分と興味を抱き、ベルギービールは相当飲んだし(行きつけの酒屋のベルギービールは全部飲み干した)、ワインもシャンパンも、多くの酒の良さと違いを知った。

 ライブを2回出来た。来年は3回はやりたいけれど、すごく愉しかった。創り上げる過程も、そして皆さんに聞いてもらうも。総てが素晴らしい経験となり、間違いなく僕の人生の糧となった。

 陶芸に本格的に魅力を見出せた。これは来年にさらに突き詰めて愉しんでいけることだと思う。

 時計を知った。これまでの浅はかな知識など、どうしようもないことも気付いた。すごく深く、面白い世界がそこには広がっていた。たかが、数センチ、数十センチの中にそれだけのモノがこめられているということだ。人間は、凄い。

 そして。

 本当に人を好きだと思い、本当の自分の感情を知った。僕はこれから、どうなるのだろう。

 もっと誰かを好きになれるだろうか。

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 さて。

 一年の終り。

 さよなら。

 さよなら、2009年。

 このまま時が過ぎて、2010年になる間に。

 僕は願います。

 今ここを見ている方総てに、そう、あなたに、幸せが訪れますように。

 もう少しだけ、笑顔がこぼれますように。

 もう少しだけ、夢が溢れますように。

 もう少しだけ、愛が届きますように。

 どうか、どうか、もう少しだけ。

 あなたに。みんなに。そして、君に。

 願います。

 さよなら、2009年。

 ありがとう。     arlequin

 

 今日は変な一日だ。




 朝4時に起きたと思ったら、築地市場へ行き、朝食として寿司を喰らい、場外市場では人に揉まれ、そのまま仕事だからとガツガツと働き、今に至る。




 いや、普通に眠いよね。




 でもまぁ、日々勉強。まだまだ時計の知識は乏しいから、少しでも身につけないとね。




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 こういう感じ、嫌いじゃないです。




C O H-chocolate


 美味しそうだこと。チョコレートですよ。




 これと一緒に、深入りのコーヒー豆を入れていたから、リアルに甘いショコラの香りがして、ビックリしたなんていうのは秘密です。




 かまわぬさんの、手ぬぐい。と言っても、少し小さめのサイズになっていて、お求めやすくなっております。




 それでいてこの遊び心。これだから、かまわぬは止まらない。どれだけ巷に溢れても、「あぁ、君もかまわぬね」と思われても、関係ありません。




 面白いもんは面白いし、そういうことが出来るトコロってのは、好きなんです。




 地下足袋が欲しい、この頃。




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 もう、年末ですね。




 すごく寒くて、すごく切なくて、すごく心苦しい年末です。




 こんな風に年末を歩くこともなく。




 こんな風に年末を思うこともなく。l




 こんな風に年末を過ごすこともなく。




 なんて考えてみると、不思議な気分です。




 まだ何が決まっているでもないけれど、決めていることはあるわけで。




 さようなら、2009年。




 明日は、何が起こるだろう。最後の日。     arlequin

 思いのほか、バセロンよりもロレックスの方がウケが良いから、微妙な心持ちになる。まぁ、そういうもんだよなぁ、確かに。




 今日もワインなんだけれど、段々ワインもしっかりと味がわかるようになってきた。




 しっかりとしたワイングラスも買うべきなのかもしれない。




 それにしても、僕はやっぱり、ここにはいないほうがいい。それがここのためでもあり、そうでないとここは一向に気付かない。




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 待ちに待ったものが、出来上がってまいりました。




 パピエラボさんに依頼していた、これ。




C O H-papie


 名刺、です。思いっきり本名が入っているし、電話番号も入れているので、それ以外の部分を接写。




 Circus of Happiness。これはもう、僕の中の大切な言葉だから何よりもトップにもってきて。そのほかに名前、電話番号、パソコンのアドレス。それだけ。




 すごくシンプルに創り上げた名刺です。会社の名刺は勿論あるんだけれど、それを使いたくない時がある。会社とは自分を切り離して、いわば一個人として触れ合いたい時に、こういう名刺があると便利だなと。




 キナリ色で少し粗めの分厚い紙を選択。字体は初めはもう少しゴシックっぽいのを選んでいたのですが、パピエラボさんからの提案で、幾分細く、繊細な字体に。




 当然、活版印刷です。わざと強めに押してもらいました。本来の活版印刷の価値感だと、「いかに凹ませずに、フラットな状態に版を押せるか」というのが巧さの分かれ目なのですが、現代的な価値感を反映させたならば、出来るだけボコッと「いかにも押しました」という空気が出るほうが面白い。




 たぶん、会社でも店でも職業でもなく、単純に個人で発注する人はほとんどいないでしょうね。実際、パピエラボさんにも、変わった人だと思われてたみたいだし。




 とりあえずは200刷りました。まぁ、増刷はいくらでも出来るので問題ありませんが。ことあるごとに渡していこうと思っとります。




 これが、正式な動きの第一歩になりうる。あぁ、動き出してしまったなぁ、というか。もうそろそろ、後にも引けなくなってくる。さてと、頑張らないとね。




 いないと思うけど、欲しい方がいらっしゃったら、是非。




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 あー、酔って眠い。




 今年ももう終わりますねぇ。




 来年こそは、素晴らしい年になれば良いのだけれど。     arlequin