突き詰めていくと、世界を広く持つかどうかということになる。




 別に広い世界を持つ人が偉いとか、何か優れているとか言うつもりはないけれど、世界を狭くしてしまっては勿体無いし、愉しくないんじゃないかと思ってしまう。




 目の前の事々に追われて、先や周辺を意識できないようでは、何を愉しめようか。




 あ、今のうちに月々の有給を消化していかなくては。ギリギリになってからだと、消化しきれん。




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 年末、欲しいタイプがしっかりとリリースされてきたことに、嬉しく思います。ようやく、きっかけもあり購入に至りました。




C O H-RUNO


 アラビアの新しい時代の名品になりうる、RUNO。奥の花のタイプがソレですが、マグカップの型が出てくれたので、捕獲です。




 春夏秋冬の柄が出ているRUNOですが、画像の夏が一番色の多い柄。ついで秋、春、冬と色が少なくなっていきます。どれもすごく素敵な柄で、そのうちコンプリートはしますが、ひとまずということで。




 RUNOはかなり好きなシリーズになりましたねー。近年のアラビアではトップの好み。




 ちなみに手前はパラティッシブラック。カップ&ソーサーは既に持っていますが、こちらもマグが出てくれたので買わない手はないですよね、と。




 パラティッシは断然ブラックが好きです。




 にしても、完全にイッタラグループにしてやられているよなぁ。




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 「お前は、迷惑なんだよ」と言われる。いや、変な意味ではなくて、そこには正しい意味合いがあって、「確かにその通りだ」と思うこと。




 つまりね。




 それが普通に考えれば正しいことで、当然のことで、物事をしっかり捉えているとしても、周りの99パーセントが全く逆の立場を支持しているとすると(それが意志であれ、間接的強制であれ)、無論1パーセントのマイノリティが悪であり、愚かなことになってしまうということだ。




 マイノリティ。




 でもはっきり言って、今の僕のやり方や考え方や価値感がマイノリティだとして、懸念している下らない存在がマジョリティとして総てが正しいとするなら、僕はマイノリティでいい。




 別にマジョリティにつかなければいけないほど、僕はやわじゃない。




 もう、終焉。     arlequin

 いつからこんな風に嫌味を言えるような人間になってしまったんだろう、とつくづく思う。




 それでも、なんだろう。




 少しずつ、意味のない繋がりを絶ちながら、必要なつながりは作れているような気もする。




 つまり、これからの関係性において。




 でも、どこかそれは。




 正しくとも。




 寂しくもある。




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 予定より早く到着して驚き。にしても、しっかりと配送にクロネコを使ってくれる時点で、既に良いよね。好感度がそれだけで上がるってもんです。業者間では、クロネコ・ペリカン・佐川・福山と選択肢が基本的にはあるわけですが、やっぱりクロネコが丁寧だし確かだ。投げないし。




 ということで、今月から始まった洋服。良いモノを、良いコトとして。そんなコンセプトだと思う。




C O H-goodthing1


 good thing。かの代官山クロゼット、今はウェブ雑誌のフィナムを取り仕切る、エッセンシャルデザインで御馴染みのライノ。そこが満を持して始めた、新しく旧い洋服。




 店舗は持たず、日本の魅力を、ということで。正しい価格で、素敵なモノを作れないかということで選ばれているモノ達。まだまだ種類は少ないですが、魅力は抜群。




 んで、とりあえずシャツ。メンズもレディスもあるんですが、ディテールが微妙に違って、メンズはかなりワークテイスト(ポケットとか)なボタンダウンなのに対し、レディスはカッターシャツの空気。




 サイズの兼ね合いはありましたが、もう完全にレディスを着る気まんまんで、レディスMをチョイス。カフや襟の長さ、裾丈、ポケットの形などレディスの方が僕にとっては魅力が溢れていたので。




 届いてみると、なんのその。ジャストサイズ。昔のdigawelさんのMの感覚に近い、素敵。




 生地は中厚手くらいのオックス。ほのかな光沢があり、目も綺麗に整っていて、かなり好感の持てる生地。いわゆるゴリゴリに厚かったり固かったりというのではなく、どちらかと言えばブルックス寄りな「強いけれどしなやか」という具合。




 縫製は正直、なかなかに丁寧でした。価格からはまさかというくらいに巧い。ディテールも凝っていて、ガジェットは巻き込みだし、脇もきちんと折り伏せ、ヨークのつくりも巧い。欲を言えばボックスプリーツが欲しいかとは思いましたが、まぁそこはご愛嬌。その分、フォルムがしっかり出来ていれば構いません。




 袖の作り方なんかは、もちろんもっと面白く出来ますが、スタンダードとしては十分なクオリティ。そして、何よりも価格。これで9000円ほど。いや、いわゆる「安ければ良いだろ」という価格破壊ではなく、これは恐ろしく適正に行われた「価格是正」なのかもしれません。




 昨今、シャツを始め洋服の値段は過度に上がっています。無論、人件費の問題が大きいので凝れば凝るほど高くなるのは頷けますが、「え、これで……??」と思ってしまうモノが多いのも事実。高ければひとまず、ブランド性が作れるみたいなところがあるんでしょうね。




 それを正しい方向に向かわせる一手。そう考えて、good thingには大いに期待をしています。あ、でもボタンは白蝶貝がいいなぁとか、贅沢は言ってみますけれど。




C O H-goodthing2


 ついで、というか何と言うか(笑)。でかいリュックも買ってみました。




 これも面白い。素材の風合いもそうだし、いちいちディテールが愉しい。これも諭吉に到達しないなんで、驚く以外に何もない。色はカーキも素敵だったんだけど、今回はブラック。




 春が愉しみになってくる、アイテム達。




 デニムも到着したようでラインナップも徐々に増えていくgood thing。




 是非とも皆様、ネットだけと不安な要素はあるでしょうが、しっかりとサイズ等をご検討の上、ちょっと軽く二番バッターにしてみては。




 ユニオンサプライとはまた違う、スキッとキリッとした爽快感。




 って、回し者じゃないすからね(笑)。




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 今日はアメリカンな感じでコーヒー。それでも甘みを感じるここの豆は本当に優秀だ。煎りが良すぎるのだろう。




 この具合だと500しか買わなかったから、今月中にまたどこか買わないとな。     arlequin

 雑記。

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 歌の話。

 ここにきて、ちはやふるを読んでいる影響も勿論あるだろうが、茶の湯の世界や焼き物の世界などにも触れていくと、歌、すなわち短歌や俳句といったものが、いかに美しく心打つものかと感心してしまう。

 短歌があり、下の句など余計だということで俳句が生まれるわけだけれど、僕は短歌の方が好きだ。

 あの5・7・5・7・7の独特なリズム。日本人の心の中に、あるいはDNAの中に埋め込まれた優美さであり、優しさだと思う。

 そしてその中に込める想い。色鮮やかな想いもあれば、感情の昂ぶる想いもある。嬉しい想いもあれば、悲しい想いもある。

 あらゆる総てが、あの短い中に込められるのだ。それだけ頭も使うし、感性がモノをいってしまう。

 でも、本当はそんなに複雑に考える必要はないのだと思う。

 自分が感じるように、正直に、ただひたすらに想いをめぐらせて言葉を紡げば良いのだ。

 昔から短歌を書くことも好きだったけれど、ちょっとこれからは気が向けば、少しずつ作っていけたらなぁと思う。

 今日は、この歌。

 「春待ちて しのぶ夜風に 身を包み まだ来ぬ人を 仰ぎ見るまま」

 ということ。

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 時計の話。

 「もう、ある程度満足です」なんて思ったのは錯覚でした。構造を見れば見るほど、歴史や形の流れや、時計そのものを知れば知るほど、「このキャリバーは持っておきたい」とか「この機構は持っておきたい」とか「単純にこのメカとフェイスが欲しい」とか、続々とキリがない。

 好みもかなり変わってきた。その中で、はじめのバセロンとオイスターデイトという選択は非常に良かった。シンプルで揺るぎが無いし、好みが変わろうとずっと付けようと思える。

 ひとまず、ちょっと欲しいあたりを整理。

 現行品部門

 ①ジャガールクルト「マスターリザーブ・ド・マルシェ」…これはやはり格好イイナァ。あるいはマスタージオグラフィークも良いのだけれど、世界の時間とか別にいらん。

 ②IWC「ポルトギーゼ・オートマティック」…なんやかやで便利な気がする。つってもこの中身の機械にこの価格を出すなら、もっと良い選択肢はあるのだろうが。

 ③パテックフィリップ「カラトラバ」…refは悩みどころだけれど、シンプルな形で良い。アンティークの方が格好いいのは確かだけれど、新品で持っていないとお話にならない気もして。

 アンティーク部門

 ①オメガ「シーマスター30mmキャリバー」…出来ればスモセコの黒フェイス。30mmキャリバーはやはり持っておかねば、という謎の義務感。

 ②オメガ「コンステレーション・ハーフローター」…まぁ厳密にはコンステである必要もないけれど、オメガのハーフローターを持っておきたいということ。フェイスはアイボリー。

 ③オメガ「スピードマスター初期型」…初期かその次くらいならまぁ。スピードマスターはなんやかやと憧れなので。

 ④IWC「シャフハウゼン・キャリバー89」…83も可。オールドインターのシンプルな形は持っておかないといけないでしょう。ポルトギーゼ原型って雰囲気が欲しい。

 ⑤ロンジン「ラウンド・12・68Z」…そんなに高くないから普通に買えるけど。出来れば針はブルースチール希望。

 ⑥ロンジン「クロノグラフ・30CH」…高くて買えるわけねぇ。けど、アンティークロンジンは恐ろしいほどに男くさくて良い。

 ⑦ジャガールクルト「インジケーター・ハーフローター」…自動巻きインジケーターがついたハーフローターが欲しい。格好良くはないけれど、もの好きの心をくすぐる。

 ⑧ルクルト「ミステリアス」…あのどうしようもなく怪しい感じが素敵だ。はめているとまず間違いなく不審者に思われるだろう。ギラギラ。

 ⑨ジャガールクルト「メモボックス」…正直全く好みではないけれど、持っておかないとという、またしても義務感。

 ⑩ブライトリング「クロノマット・筆記ロゴ」…はじめはブライトリングなど、と思ったものだが、かつてのクロノグラフの名品過ぎる。

 ⑪ロレックス「バブルバック」…好きなわけではないけれど、女の子が付けると非常に可愛いと思うので、そういう意味で。

 ⑫他ピンクダイアル…ブランドは問わないけれどピンクダイアルが欲しい。ブレゲ数字とのやらしい感じの相性がたまらん。

 ⑬パテックフィリップ「ref96」…これはもう、なんというか王道ですよね。

 ⑭懐中時計ミニッツリピーター…懐中がいずれ買うけれど、ミニッツリピーターがついていると最高だなぁ。

 ⑮バセロン・コンスタンチン「ラウンド」…もう一つバセロンを買うとしたら、そこでもう時計は上がりってことだと僕にとっては思う。一周したといいますかね。

 とりあえずは、こんなところか。

 ざっと計算しているだけで…あー…………軽く大台行ってるねコレ。向こう30年で揃えるとしても、年間で40万くらいは落とさなきゃいけないじゃないの。アホか。

 つっても、たぶん、やるよね(笑)。

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 服の話。

 あぁもう、魅力的なことをする会社って、あるよね。

 もとより代官山に店舗あったころから好きなんだから、反応して当たり前なんだけども。

 早く届いて欲しい。一級品ではないけれど、日常品としてレギュラーになりえるかもしれない。価格も優しいし、コンセプトも良いし、モノにも魅力がある。

 シャツをとりあえず頼んだけど、リュックも頼んでしまったとさ。

 パンツ類は正直期待していなくて(というのも、ブロカントアンティークスでしばらくパンツは十分だ)、基本的にはシャツと雑貨に期待。

 届いたら、アップします。洋服好きな方なら、もうチェックはしていると思うけれど。

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 コーヒーの話。

 好みにドンズバ。国の香りもありながら、しっかりと甘い。鼻から抜けていく甘みが心地良くて、本当に上質なチョコレートを食べているような気分にすらなる。

 てところで、堀口にもブラックバーンのニュークロップが入ったりで、豆を買いにいかなきゃね。

 んー、久しぶりに森彦の豆が飲みたいなぁ。

 ペーパーが無くなってきました。意味がないとはよく言われるんだけれど、一度コットンペーパーにしてみようと思案中。ネルで淹れればいいじゃんってのは手間を考えてナシとすると、やはりその選択肢しかないのよね。

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 ライブの話。

 二人でやる曲は非常にうまくいきそうなんですが。

 ストックで賄おうなんて考えていた自分の曲を、やっぱり2曲ほどは新しく創ることにしましたとさ。

 一つのテーマは既に決まっていて、もう一つは悩みどころ。

 つか、時間無さすぎ。

 まぁ是非、うまく成功させて、次の天窓に夢をつなぎましょう。

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 ということで。

 もう一つだけ最後に短歌を。

 「夢追いて 延びゆくあしに 心揺れ あおき姿に 声をなくしつ」

 って、こんなん面白い人も少ないか(笑)。     arlequin 
 試行錯誤。

 3月2日にライブなわけですが、いかなる曲目でいこうか非常に悩む。やりたい曲は沢山あるけれど、バランスや流れを意識しないといけない。

 愉しくなるようにしたい。今回がうまく出来れば、次は天窓に行ける。

 ギターを弾いて歌を歌って。

 それで何かにしようとか、何かになろうってつもりはなくて。

 でも、何かを共有したり感じあえたら素晴らしいと思って、歌う。

 ずっと歌えたら良いな、と思う。

 先々どういう形になろうとも。

 自分も歌って。

 歌う人を見ていたい。

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 休みの日に何がしたいかと言うと、ごくごくありふれた日常を過ごしたいと思うこのごろ。

 珍しいどこかに行くとか、非日常の感じを味わいたいとかが薄い。

 ただゆるやかに音楽を聴いたり、コーヒーを飲んだり、街を歩いたり、そういうことだ。

 春が近づいているからかもしれない。

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 コーヒーの話。

 また堀口ではなく別のところで豆を買う。意識的にそうしているのだけれど、今回のところはかなり良い。豆の独自性というかいわゆる尖った個性のようなものは堀口よりも少ないけれど、確かに悪くない品質の生豆を使い、程よい煎りで仕上げている。鮮度もそこそこだし。

 ここの豆は甘くなる。もちろん産地の風味の違いはあれど、総じて甘い。チョコレートを食べているような感覚を憶える。

 また一つ、信頼できる店が増えた。

 個人的な好みがやはりあって、たとえ堀口の生豆を使っても煎りによって好きになれない店もたくさんある。かたや丸山系列で好きになるところもある。それとは関係ないところも。

 そんな風にして、素敵なコーヒーを売ってくれる店をしっかりと押さえていきたい。いつ何時にも、「ここの豆は素敵ですよ」と言えるように。

 同時に様々な人の好みに合うような味の記憶もしておきたい。とことん苦味が好きならココ、さっぱりと飲みたい人はココ、濃くねっとりを求める人はココ、というように。

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 財布の話。

 新調してから財布の話ばかりだが、それだけお気に入りということかもしれない。

 緑色の財布はお金が貯まる、としきりに言われる。無論、数日程度で実感が沸くわけはないのだけれど、確かに気配は感じる。貯まる、というよりは「使う量が減る」というのが正しいかもしれない。

 つまり財布の色を見たときに、ふと心が落ち着き、すぅっと冷静さが増すようだ。反対に赤の財布は浪費を招くというのはきっと、赤の色を見て興奮度が増し、いつのまにか使う量が増えるのだと思う。

 あくまで、個人的主観ね。

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 繋がりの話。

 ふと2年くらい前のことを思い出す。今はすごく荒んだ感情でしか見れない人と、あのころはとても交流が深かったものだよなと思う。悲しいことだ、と思う。

 もとより感性や感覚が遠い人ではないし、ある意味ではノリなんかも冷静で近いところがある。だからこそ、あのころは非常に楽しくやれていた。

 けれど、時間が過ぎると共に環境も変化し、それぞれも変わる。

 こんな風に、繋がりは無くなっていくのだ、と感じる。どうまかり間違っても、僕が今いる環境から身を遠ざければ、この人と繋がりを持つことはもうないと思う。

 そんな人が、数人いる。

 いつのまにか。

 繋がりを深く求めている自分が。

 嬉しくもあり。

 情けなくもある。

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 気になるものの話。

 今は目下、食器棚だけだ。欲しいものと言われるとそれ以外に思いつかない。

 しかし考えてみると、随分と僕は物欲を抑えずに生きてきた。

 それでいて得たものは、そのモノだけでなく、むしろそれ以外の部分の価値観や感覚の方が大きいから、それはそれで構わないのだけれど。

 なるほどこういうものか、と思う。

 尊敬している方が一定に落ち着いて見えるのはきっと、ある程度まで少なくとも年齢以上のところまで突き詰めたからなのだ。そうなると、また大きな流れがあるまでは動きようが無い。

 僕もようやくその辺りにきた。少なくとも25の段階で必要な物欲や価値感なんていうものは、一通り通過したのだ。

 過程を振り返ると「若かったなぁ」と思うことも沢山あるけれど、だからこそ見えたことがあるのだから良しとしないとね。

 そんな中でも気になるのは。

 しきりに焼き物ばかりだ。

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 あぁ、話がしたい。ただ正直に、ただひたすらに。

 いろんな角度で、いろんな物事について。

 ね。     arlequin
 「やりたいことはなんなのか」ということを考えている。

 あれやこれやと好きなものやことが多いけれど、それらの要素の総合的なことがしたいと感じ始めてはや7年ほど。

 その間に様々な変化はあれど、また増えていく要素はあれど、根本はやはり揺らいでないことに気付く。

 総合的、と呟く。

 何か一つに偏るのではなく、総合的な偏りを目指す。

 「なんでも出来るということは、なんにも出来ないということだ。なんでもあるということは、なんにもないということだ」というのは、ある視点における僕の一つの思想だけれど、かたや総合的という言葉はそれに反しているようにも見えてしまう。

 けれど。

 「なんでも」という意味の総合的ではなく、「なにかしら」という意味の総合的を僕は大切に思う。

 つまり僕の中において、なんでもということは存在しないし、存在したところでそこに魅力は感じないのだ。それよりも、なにかしらということは大いに存在しうるし、その存在はとても魅力を発する。

 僕はなんでもという感覚を欲しくはない。けれど時により、なにかしらという感覚を求める。

 「なんでもあるのではなく、なにかしらがありそう。なんでも出来るのではなく、なにかしらが出来そう」、そういうことだ。

 そのなにかしらの引き出しを、たくさん引き溜めて、総合的に形にしておきたいのだ。

 服飾があり、雑貨があり、音楽があり、文学があり、食があり、飲もあり、生活もあり、娯楽もある。そういう形。

 それぞれが幸せをかもし出し、一つの場に介して大きな幸せを創る。

 まるで、サーカスのように。

 Circus of Happinessとは、そういうことだ。

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 久々にベルギービールを飲む。近くの酒屋はあらかた飲み尽くし、既に30種か40種くらいは飲んだのだと思うが。

 今日は、グーテンカロルスのホップシンヨール。2008年に出来たばかりのグーテンの新しいビール。4種のホップを使ったビールなのだけれど、これが非常に爽やかででも味があり、素晴らしかった。

 ベルギービールは確かに高いんだけど。適正価格かと問われると、絶対にそんなことはないとは思うし、明らかに趣向品だと思うけど。

 得られるモノはすごく大きいと思う。

 水と麦やホップや、様々な副原料(一部)で、これだけの面白いモノが創れるということ。そしてそれを国全体、地方それぞれが誇りにしながら暮らしているというコト。

 なにもそれはビールだけではなくて。

 それはスイスにおける時計産業は同様に言えるだろうし、ドイツの工業デザインも同様だろうし、北欧の家具や、パリのファッションや、日本の伝統工芸も同様なのだろう。

 そういうモノたちに触れたい、感じていたい。考えたい、愉しみたい。

 ある意味では限りなく贅沢な欲求。ある意味では限りなく空虚な欲求。

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 でもそのモノの先に見えているのは、あるいはモノの中に見えて感じているのは、やはり人なのだ。

 僕はどうやら、人が嫌いで人が好きならしい。当たり前だけれど、人間らしいことに少しホッとする。

 たぶん、僕のあらゆる精神年齢は小学生レベルだと思う。

 深く回りくどくしつこく考えているようで、結局は単純な思考しか出来ない。

 そう。

 愉しく、あれ。     arlequin

 味方なんていない。




 孤独とはよく言ったものだが。一人でいることが孤独なのではない。一人を感じることが孤独なのだ。




 僕にとって言葉はとても大切なもので。




 それなのに僕は言葉を失いつつある。




 心を、失いつつある。




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 5点セットのうち、とりあえず2点。それを新調することにしました。半年後くらいに、もう3点を新調します。




C O H-CF1


 財布は長財布にしてみようと思っていたのですが(これまで折りたたみばかりだったので)、またもや折りたたみになってしまいました。




 というのも、このグリーンが素晴らしく素敵だったから。茶やチョコ、黒やグレーなんかは長いのがあったのですが、何故かグリーンだけない! チョコに心が動かされたものの、「いや、やはりこのグリーンは捨てがたい。というか、どうせ後でグリーンが欲しくなるに違いない」と感じ。




 中はカードと札入れです。シンプルに、あっさりと。




C O H-CF2


 そして小銭入れ。もちろん同じシリーズで。このねぇ、小銭入れが秀逸で。他のブランドをさしおいてここの革になった最大の理由。




 なんでもないフツーな形ですが、小銭入れなんですが、広げるとサイドの部分に小さい札入れがついているんです。折りたたんだ札が綺麗に入る。




 これのおかげで、ちょっとした瞬間は小銭入れだけでなんとかなる。ありそうでなかなかないんですよね、この構造。




 ところで革はカーフ型押しです。本当はリザードが欲しかったんですが、予算上。カーフでも結構してしまうので。




 って、この画像だけで何処のか分かったら、凄いわ。




 ここに至る過程。




 エルメス―うーん、欲しいけど純粋に高すぎる。まぁ、まだ早い。


 ヴィトン(ノマド・タイガ)―ノマドは兄と被る。タイガは欲しい色と型が揃ってない。


 ボッテガ―というか、これは女子だと思う。


 ハウスコックス―いやいや、革の質がここのところ落ちすぎでしょう。


 エッティンガー―そういう奇抜さはいりません。


 グレンロイヤル―もはや姿勢が好きじゃない。


 ブリッグ―ここは悩みました。革の空気感は好きだけれど、接着部が気にかかる。あと、総革にして欲しい。でもトランクはいずれ欲しい。


 万双―すごく良いしほしいとは思うけれど、今回はその無骨さは求めていない。


 大峡製鞄―万双に同じ。どちらもそのうちダレスバッグは欲しいなぁ、と思う。


 KTルイストン―コストパフォーマンスに惹かれるも、オール6の優等生という感じが微妙。


 土屋鞄―うん。こどものランドセルはここのヌメがカッコイイよね。


 GANZO―姿勢は好きだけれど、頑張りすぎで選びづらい。ガルーシャに型が揃っていたらアリだったかも。


 ワイルドスワンズ―革や仕上げは素敵なんだけれど、あの丸みが苦手。


 フェリージ―んー……ナイロンバッグで十分。


 キプリス―質とコストパフォーマンスは魅力。でも今回欲しい質感じゃない。


 ベグリン―あまりにも似合わない。


 ハザウェイ―これなら、ハウスコックスでも良い。


 JMデヴィットソン―堅牢だけど、堅牢さなら万双で良いように思えてしまった。


 DIGAWEL―ギャルソンパースは良いけれど、常に札を折らなければいけないのがチョット。


 アーツ&サイエンス―止め具を通す革部分の強度があまりにも不安。


 コムデギャルソン―まぁ、長く使う財布としては検討外。




 とまぁ、このほかもこまごましたのを入れて右往左往しながら考えて。最終的には。


 ①ヴィトン


 ②ブリッグ


 ③万双


 この辺りで迷い迷いました。




 そして出した結論が。




C O H-CF3


 コレっていう(笑)。




 名前を挙げていないところで気付いた方もいるでしょうが、カミーユ・フォルネ。ここに落ち着きました。型と革と価格のバランスが最も取れていて、それでいて好きで持つ人が他ほど多くもないので。




 カミーユと言えばどうしても時計のバンドって感じがしてしまいますが、革小物全般も素敵なんです。




 だからリザードとかクロコとかが欲しかったのですけれど、そこは、ね。




 グリーンはサフィアーノ。プラダがよく使いますが、細かい型押し。タイガやエルメスで御馴染みのヴォーグレネ(サフィアーノより型押しが大きめ)とも迷いましたが、このサフィアーノ独特の光沢感と、何よりグリーンに魅かれて。




 そういう意味ではエルメスでもやはり良いし、昔のタイガ(グリーンがあったんだよなぁ)でも良かったわけで。でも、カミーユの響きに今回は身を委ねることにしました。




 つーことで、しばらくしたら定期入れと名刺入れが同じグリーンになることでしょう。あ、でも名刺と定期はヴォーグレネの赤でも良いかな…。あとはキーケースなんだけれど……これが悩みどころよなぁ、サフィアーノではないんだよな。




 んー、キーケースだけ他にしよう。仕方があるまい。




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 つか、渋すぎるって言われたなぁ、財布。




 確かに25で持つ見た目ではないよね。若いならそれこそコードバンとかブライドルレザーの方が、らしい。




 あー、つーか旅に出ているバセロン、戻ってこないかなぁ、およそ4月かー。




 帰ってきて夏を越えたら、バンド変えよう。     arlequin

 たくさん歩きました。




 恵比寿、青山、原宿を越えて新宿。




 様々なことを思う。




 春は。




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 恵比寿にて、ようやく出来上がってきたモノを引き取りました。




C O H-ガルサー


 靴。待ちに待った、靴。ゴツっとしてバサバサしてるけど、どこか端正。




 ショセにて。スイスはガルサー社の革を使用したタイプ。登山靴に用いる革なんで、結構固い。そして、渋い。




 馴染ませていくのが愉しみです。ちなみにコレはグッドイヤーなのでソールの張り替えも大丈夫。まぁねー、登山靴並みに表側は丈夫なのだから、一度はソール張り替えることになるでしょうや。




 しばらくは困ったらコレ、みたいに履くような気がします。頑張ってほしいところです。




 コレを手にしながら、一路青山。




 ファーマーズテーブルで軽く昼食。土日は正直オトク感はゼロに等しいけれど、あの界隈で落ち着いてコーヒーを飲んで、わやわや出来るのは良い。




 青山はヴァルカナイズへ。ブリッグの革小物を見るためでしたが、やはり気になる部分がありすぎたので、購入には至らず。いえ、アレですよ。お財布をそろそろ、なんて考えていたわけです。




 するとある方より「財布を変えるということは、札入れ、小銭入れ、定期入れ、名刺入れ、キーケース。この5つを揃えて変えなければならんということだ」と言われたものの、「そんな予算があるわけないだろうが」ということで、ひとまず札入れと小銭入れを検討していたのですよ。




 前はボッテガが欲しかったりもしましたが、どうもそそられない。ヴィトンのノマドが良いけれど揃わないモノが多い。タイガも捨てがたいけれど、型が微妙に困ったりする。




 万双やGANZO、KTルイストンなんかも良いが妙に優等生すぎて、面白みに欠ける。




 ハウスコックスは今更買いたくもないし最近の革質を見ると、とても素晴らしいとは言えない。エッティンガーはパンチありき過ぎるしグレンロイヤルはもってのほか。JMデヴィットソンも考えたが、型がイマイチ。




 いっそ、と思いポスタルコにしてしまおうともしたのですが思いとどまり。かと言って、またDIGAWELを買おうかというとそういう気も起きない。というよりも今の気分とは少し違う。




 ということで。新宿で落ち着きを見せました。




 それはまた、後日。それなりに納得できる落ち着き方。少し妥協はあったけれど、それを補える良さがあったので。




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 またしてもカンロの飴。これから食べますが、ジンジャーシロップという銘。いや、美味いに決まってるよね。




 さすがカンロ。




 カンロは飴の王様です。     arlequin

 小沢健二が、ライブをやるそうな。キャパは凄く小さい。行きたい人はたくさんいるはずだ。

 多分に漏れず、僕も行きたい。しかも昔の曲を全開でやってくれるというのだから、もはや文句の付けようがない。

 といっても。

 僕は昔、小沢健二は苦手でした(前のブログには書いたなぁ)。

 あまりにもインテリすぎて、いろんな要素がカンペキすぎて、描写や空気作りが巧すぎて、音に関しても「ここにアレが欲しいな」なんて瞬間的に感じると、しっかりと実はそれが入ってたりして。

 パーフェクトすぎたのです、存在として。

 ところがこう、段々と年を重ねるにつれて、そのカンペキさの中にもどこか人間臭さを感じるようになったり、見つけられるようになって。気がつけば口ずさむ。

 あぁ、行きたいなぁ、ライブ。

 「流星ビバップ」もやるってさ、当たり前か。

 きっと、すごく愉しいんだろうな。

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 3月2日にまた、僕は僕でライブを行います。今回は平日なんだけれど、これでうまく人が集まってくれれば、この愉しみも次の大きなステップが踏めそうです。

 ということで。

 もちろんいつも来てくださる方々には、まっさきに連絡をするのですが。

 コレを見ている方でも「行ってみようか」なんて方がいらしたら、是非ともメールなりメッセージなりを下されば幸いです。

 面白い形に出来たら良い。

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 仕事なのか趣味なのか分かりづらいけれど、いろんなモノに関する知識が入ってくるのは非常に嬉しいし、愉しいことだ。

 尊敬している方は、ある意味でもうこの関係からは身を引くつもりなのかもしれない。資料や本を、どんどんこちらにくれる。

 次に会うのは来月だけれど、今度は家まで大量に本を頂きに行くことになる。

 僕はある意味では恵まれている。

 どの環境にいても目標となる人や尊敬する人がいて、そして大概その人達からは良くしてもらえている。これまで、ずっとだ。

 自分もそんな風に後ろや下の子たちに出来ればと思うのだけれど、やはりそう簡単なものでもない。

 どこまでいけども、やはり利休ではなく織部なのだ(って、本当に最近そんなことをよく思う)。

 まぁ、それもまた、一興。     arlequin

 尊敬している方と会いましたとさ。




 近況を話したり、互いに思うところを語ったり、モノとはいかなるものかの談義をしたり、様々なことを話す。




 賞味として5時間やそこらでしかない。普段仕事をしている時間よりも断然少ない。けれど、得られるものは確実にこちらの方が多い。




 価値感、と呟く。




 やはり、価値感というものは非常に大切なものなのだ。




 同じ価値感である必要はない。けれど、同じ密度の価値感であることが重要なのだ。




 僕が目指しているのはきっと。




 大層なもんじゃない。




 けれど。




 下らないもんでもない。




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 「生意気なほうがいいんだろ?」と言われる。自分の身の回りに関して。




 要は、生意気に映ってしまうようなモノや空気感でありたいんだろ、ということ。




 「そりゃ、そうですよ」と答えてしまう僕も僕だが。




 なめられるよりは、そりゃ生意気に見えたほうがありがたい。




 「もう、十分生意気だよ、お前は」とも言われるけれど。




 あなたに比べればまだまだ青二才ですけどね、と思ってしまう。




 「追い越しますよ、あなたを」とは言えない。




 でも。




 そういう気持ちがないわけがない。




 なくなったら、終りだよね。




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 見るべきものを見よう。聴くべきことを聴こう。触れるべき様に触れよう。




 どうやら、僕はやはり、まだまだ成長過程だ。学ぶべきことがある。




 二十歳そこそこの頃は、二十五には、とか思ったりもした。




 でも、早まらないでよかった。今からの方が、そしてこれからの方が夢をより素晴らしい形で実現できる。




 整理、しよう。     arlequin

 いろいろと、考えないようにしようと思えば出来るものです。一切を、自分に関係のない事柄として、ぶった切ることにしてしまえばいい。もはや、「これが売れた」とか「これが大変」とか言われても、「あぁ、そうですか」としかならない。どうぞ、お好きなようにやってくださいね、と思う。




 ただし。きちんと正しく、どうにかしたいと声を掛けてくる方には、そこはしっかりと返そうと思う。




 余計なこともせず、ただ淡々と業務をこなす。それでもぶっちゃけた話、随分と比率でいけば働いているとは思うけれど。




 って、それもどうでもいいか。




 それにしてもこんな風に、考えもせず刺激も求めず、新しい何かを見つけようともせず、ただ流れるがままに仕事をするということが、こんなにも退屈でつまらなくて、疲れなくて下らないものだとは。




 分かっていても、現実になると恐ろしくガッカリするものだね。




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 そんな毎日に潤いをくれるのは、焼き物です。マンガ熱が『へうげもの』、『君に届け』、『ちはやふる』で一段落してきたので。




C O H-黒椀


 こんな風に。




 求めたイメージとは、また違う器。本当はもっと茶碗らしい茶碗(いわゆるお茶のための茶碗)で、ゴリッとした雰囲気のものを探していたのですが。




 作家焼き物を見るには欠かせない店「桃居」さんを見ていると、どうしようもなくコレに吸い込まれました。




 両の手に持ち、重さを噛み締め、肌をさすると。




 ざらつきと滑らかさが同居し、ゆるやかなカーブが随所に施されていて、まさに「手で持ちたくなる」器だった。




 内面を見ると、素晴らしくしとやか。マットなするするとした黒が、表地の空気感とぶつかりながら、一つの空間を見事に形成していて。




 お茶、ではなくコーヒーをこれで飲んでいます。今のところ、最も合いそうなのはチャイです。これにチャイを注げばきっと、すごく絵になってくれる。




 なんか液体以外でも勿論いけますよね。米系は当然ながら、あえてパスタとかも合いそうだ。つか、素敵な器は最終的には何を入れても結構なんとかしてくれる。




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 昨日の昼食時に、久方ぶりに呆れるほど可愛い子を見た。なんともはや、白くて素敵だった。




 それにしても、口内炎が痛いなぁ。




 明日は、尊敬している方とお出かけです。結局毎月会っているけれど、向こうはどういうメリットで定期的に連絡をくれているのかイマイチ分からない。友達、っていう感じでもないしなぁ…。




 まぁこちらは嬉しいから良いのだけれど。




 というこって。




 あ、3月にライブかも。     arlequin