当サイトが選ぶCKB 名曲100選 ⑨ | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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Crazy Ken Band(CKB)の25枚目のアルバム『華麗』が9月3日にリリースされました。25枚という枚数もさることながら、どのアルバムも高いクオリティで、シングル以外にアルバム曲がまた素晴らしいのがCKBです。

ということで、華麗なるCKB25枚目のアルバム発売されたことを記念して、当サイトの管理人が選ぶCKBソング100曲を紹介したいと思います。音源は基本的に公式のものを張っていますが、ないものについては検索ページを出しています。

 

9回目は2018年に発売された18枚目のアルバム『Going To A Go Go』(オリコン8位)、2019年に発売された19枚目のアルバム『Pacific』(オリコン11位)、2020年に発売された20枚目のアルバム『Now』(オリコン14位)までの3年間になります。『Now』は20枚目という節目であると同時に、コロナ禍直面後に作られたアルバムで、それまでアンコール2回、30曲以上、3時間のイケイケだったライブ方法は変わって、初めてライブ配信も行われました。『Now』はコロナが蔓延する時代にバンドの「今」を見つめ直すものになりました。

 

GOING TO A GO-GO 2018

 

大きな20年目の節目を経たアルバム『Going To A Go Go』からのタイトルナンバー。新たな一歩を踏み出すという気持ちが伝わる曲で、90年代のBrand New Heaviesのようなアシッドジャズのお洒落なサウンドが心地良い。

 

そうるとれいん 2018

 

アルバム『Going To A Go Go』に収録されている曲。テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」に使われていたらしく、旅行の楽しさ、わくわくとした気持ちが伝わってくる歌詞とメロディ。この曲を聞くと本当にどこか旅行に行きたくなります。

 

山鳩ワルツ 2018

 

アルバム『Going To A Go Go』に収録されている曲で、NHKのみんなの歌でも流れていました。山鳩のグーグーポッポという音をそのまま歌にするところがインパクトがあり、こどもの頃の古い記憶をたどっていく歌詞がノスタルジックな気持ちにさせます。

 

のっぺらぼう 2018

 

アルバム『Going To A Go Go』に収録されている曲で、ギターの小野瀬さんの曲。キュッキュというあたりがスクラッチじゃないところがまず驚きますが、曲が何かのアニメか映画の主題歌かと思うほど風格あるキャッチーなメロディと歌詞。

 

羽田ブルース シシドカフカ f.横山剣 With Crazy Ken Band 2018

 

シシドカフカさんに提供した横山剣さんの曲で、フューチャリングにCKBと横山剣さんがクレジットされています。最近は少なくなった昭和歌謡の香りただよう初期の頃のCKBの曲のようなブルースで、哀愁ただようメロディが懐かしさもあります。

 

クレイジーの中華街大作戦! 2019

 

アルバム『Pacific』に収録されていた曲。横山剣さんのソロアルバム『Crazy Ken's World』に収録されていた「中華街大作戦」というインタールードがあって、これがスタンダードな王道メロディに「そんな中華街」と充てたものがありましたが、それを曲として再構成したもの。シングルになっていませんが、スタンダードな香りがするほど曲のインパクトの強さがあります。

 

南国列車 2019

 

アルバム『Pacific』に収録されていた曲で、アルバムのエンディング。歌詞が最初から最後まで全てが良くて、全く無駄のない小さな一つの小説のよう。旅の楽しさを伝える言葉に「安くて美味しいご飯が食べたい」というストレートな部分に惹かれて、時間の経過とともに景色の変化があり、そして心情まで変化してくるストーリーチックなところが好きです。

 

ヨコスカ慕情 2020

 

アルバム『Now』に収録されていた曲。映画『慕情』からインスパイアされた曲ということですが、どこか懐かしさも感じさせるメロディに情熱的な男女の恋模様が描かれます。サビに放たれる「ジョーイ(女医)」という言葉の破壊力。小高い丘にたたずむ病院という描写まで頭に浮かぶ映画のワンシーンのような曲。

 

門松 2020

 

アルバム『Now』に収録されている曲で、映画『嘘八百 京町ロワイヤル』の主題歌。これぞCKBでしか作れないスカバンドの軽快なドライブ感溢れるメロディに、これもCKBならではの独特な歌詞が載ります。最初のイントロから、暴走、またはジェットコースターのような世界観への引き込まれ方が凄い。

 

IVORY 2020

 

アルバム『Now』に収録されている曲で、シングルカットされてオリコンで9位を記録。コロナ禍で不要な外出が禁止される中で、ゴーストタウンとなったある意味時代の一つの記憶ですが、それを夏が終わってしまった悲しさと重ねて歌っています。モノクロームで描かれた人気のない寂しい映像のPVがぴったりとしていて、最後の小野瀬さんのギターソロのしめくくりまで、この時代の記憶が伝わります。