TikTokにもオススメ! Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 10 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

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TikTokにもオススメ!
Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 10

よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。選曲については全米Top5に入った曲はあえて外しています。上位5位に入る曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるからです。Youtube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきましたが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。
まずは70年代末までで100曲を選びました。その最終回となります。

Born To Run / Bruce Sprigsteen 75

 

ニュージャージー州Los Branch出身のシンガーソングライターBruce Springsteenの75年のブレイク作『Born To Run』からタイトルトラック「Born To Run」が初の全米Top40ヒットとなる全米23位、全英56位を記録しています。邦題「明日なき暴走」は名題ではあるが、”暴走”かとは誰もが思う。Bruce Springsteenの中でもポップフィーリングにあふれていて、イントロからの疾走感が気持ちいい。

Wait For Me / Hall & Oates 79

ペンシルバニア州フィラデルフィア出身のソウルデュオHall & Oatesの79年に全米18位を記録した曲で、特に日本では人気がありました。ソウルでありながらエレクトロを使ったポップなフィーリングが80年代に大ブレイクするわけですが、そのきっかけとなったのが70年代末に出されたアルバム『X-Static』(邦題モダンポップ)で、この「Wait For Me」でした。作曲Daryll HallにプロデューサーDavid Fosterで、サビメロのコーラスの美しさを引き立てるような曲の組み立てが素晴らしい。

Dreadlock Holiday / 10 cc 78

 

イングランドはStockportで結成されたロックグループ10ccは「I'm Not In Love」などで70年代に活躍を見せました。この曲は78年に全米44位ながら全英で1位に輝いた曲です。バンドがバルバドスで実際に体験したことに基づく歌で、白人の旅行客に対する現地住民の感情がリアルに伝わるナンバーです。レゲエタッチのソフトロックが今聞いても新鮮です。

Wuthering Heights / Kate Bush 77

 

イングランドはBexleyheath出身のポップシンガーKate Bushは最近でも「Running Up That Hill」のリバイバルヒットでも注目されました。そんなKate Bushのブレイクヒットが「Wuthering Heights」で、その名のとおりエミリーブロンテの名作「嵐が丘」をテーマにした曲で全英1位を記録しました。なんとも狂気がかったボーカルに、クラシックとポップを融合したような独特のメロディは今聞いても独創的な曲の一つです。

Deacon Blues / Steely Dan 78

 

ニューヨークで結成されたSteely Danは音楽のあり方まで変えたバンドで、曲ごとにそれぞれの楽器をセッションミュージシャンに委ねて、芸術作品のような作品を作り上げました。77年に発表された『Aja』はその最高傑作で、「Deacon Blues」はアルバムから2曲目にシングルカットされて78年に全米19位を記録しています。曲はJazzミュージシャンLarry Carltonのギターで始まり、Lee Ritenourのギター、間奏でTom Scottのサックスが展開します。Steely Danでしかできない音の作品で、この曲名からDeacon Bluesというバンドまで登場しています。

September / Earth Wind & Fire 79

 

イリノイ州シカゴで結成されたEarth Wind & Fireは70年代から80年代に名曲を数多く出しているスーパーバンドですが、「September」は79年に全米8位、全英3位を記録しています。ファンキーでなんとも心地良いメロディのディスコナンバーは今も9月にチャートを上昇する定番の曲で、映画にCMに応援歌にと愛されているポップミュージックです。

Footsteps In The Dark / Isley Brothers 76

 

オハイオ州シンシナティで結成されたIsley Brothersは1959年にデビューして、今もなお現役というスーパーバンドですが、77年のアルバム『Go For Your Guns』に収録されている曲で「Groove With You」のB面に収録されていました。スローなジャムにRon Isleyの哀愁漂うボーカルが魅力ですが、独特のメロディは90年代に入ってIce Cubeの「It Was A Good Day」(92年全米15位)など数多くの曲でサンプリングされる大ネタの一つとなっています。

I Go Crazy / Paul Davis 78

 

ミシシッピ州Merdian出身のシンガーソングライターPaul Davisの77年に全米7位を記録した曲です。この曲は77年6月に発売されて8月にランクイン、78年の3月にピークに達する1年がかりのヒットで、Hot100に40週間ランクインは90年代にチャート改正が行われるまではロングヒット記録でした。その切なくも美しいメロディが魅力で、数多くのカバーも生み出しています。

Honesty / Bily Joel78

 

ニューヨーク出身のシンガーソングライターBilly Joelは屈指のメロディメイカーで、70年代から80年代の洋楽ファンであればそのベストアルバムは誰もが聞いたことがあるといったぐらいでした。78年にGrammy賞のAlbum of The Yearに輝いた『52nd Street』から4曲目にカットされた「Honesty」は全米24位を記録。なんともBilly Joelらしい「Honesty」という歌詞とタイトル、そして美しいメロディラインは、特に日本では人気の曲となっています。

Don't Stop Me Now / Queen 79

 

70年代編のラストは最初からこの曲と決まっていました。ロンドンで結成されたスーパーバンドQueenの79年に全米86位、全英9位を記録した曲です。チャート順位以上にQueenの代表的な曲として今もなお町に流れ続けて、日本の紅白にも登場しました。高揚感、躍動感のあるメロディと歌詞はずっと聞かれ続けるであろうし、勇気を与えてくれるのだろうと思われます。