TikTokにもオススメ! Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 7 | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

過去と現在の洋楽シーンをチャートデータをもとに紹介するページ(週一更新予定)

TikTokにもオススメ!
Ver.5サイトが選ぶポップミュージック名曲選 7

よくあるロックの名曲ではなくて、ポップミュージックの名曲を当サイトが厳選して紹介します。普遍のメロディ、メッセージは時間の流れを超えてきっと聞いている人の心を捉えるでしょう。選曲については全米Top5に入った曲はあえて外しています。上位5位に入る曲はそれだけで名曲で、膨大なリストとなるからです。Youtube、TikTokといった過去の音楽を使って表現することが増えてきましたが、そんな方にお勧めできるポップミュージックの美しいメロディの世界をお楽しみください。
まずは70年代末までで100曲を選びました。その7回目となります。
  
Come To Me / France Joli 79

 

カナダはモントリオール出身のシンガーソングライターFrance Joliが当時15歳で79年に全米15位を記録したナンバーです。70年代後半のディスコサウンドブームの中のヒットですが、凄いところはこの手のダンスポップにしては珍しくオリジナルが9分47秒もあって、間奏を含めてよくできていて、最後あたりはライブ終わりのような盛り上がりまで見せています。リリース直後のParty「Beach 79」で急遽Donna Summerの代役で登場して5万人の聴衆を盛り上げた伝説もありました。

Tout Tout Pour Ma Cherie / Michel Polnareff 71

フランスはNerac出身のシンガーソングライターMichel Polnareffの71年に発表されたシングルですが、フランス本国はもとより全米、全英でもチャート記録はありませんが、日本ではオリコン6位を記録しています。邦題は「シェリーに口づけ」で、Cherieは実際は愛しい人という意味ですが、「シェリー酒」または「シェリー」という女性で、「Tout Tout」がキスの音に聞こえることからこの邦題になったと言われています。親しみやすいメロディは日本で大人気となり40万枚のセールスを記録し、ドラマ「Water Boys」の挿入歌、テレビ番組のテーマにも使われているなど、今もなお愛されているポップスの一つです。

Sugar Baby Love / The Rubettes 74

 

UKのグラムロックバンドThe Rubettesの74年に全米37位、全英1位になった曲です。60年代後半に人気となったドゥーワップ、バブルガムポップの曲で、明るくカラフルな音に、ボーカルの力強いフォルセットボイスは強烈な印象があります。どこかで聞いたかのような懐かしいメロディが魅力。

Sunny / Bonny M 76

 

ドイツ(西ドイツ)で結成された男女混合のユニットBoney Mの76年に全英3位を記録したナンバーです。Boney Mは全米ではTop40ヒットは生まれていませんが、全英では2曲の1位を含む10曲のTop10ヒットを放つなど人気がありました。オリジナルは66年にナッシュビルのソウルシンガーBobby Hebbが全米2位を記録したナンバーで、Cherを始め数多くのアーチストにカバーされていますが、Boney Mのバージョンはユーロディスコとして華やかなアレンジで、今もなお色あせない人気があります。

The Name Of The Game / ABBA 77

 

スウェーデンはストックホルムで結成されたポップグループABBAは今もなおベストアルバムが売れ続ける伝説のバンドですが、そんなABBAの77年に全米12位、全英1位を記録したナンバーです。長編映画『ABBA The Movie』のために書かれた曲で、邦題は「きらめきの序曲」、まさしくベースとシンセサイザーのリフのややおとなしめのイントロからABBAらしいコーラスが加わり徐々に華やかに展開する大曲です。サビが2段階、3段階、4段階と用意されているところが、唯一無二なこの曲の魅力です。

Popcorn / Hotbutter 72

 

ニューヨークのポップバンドHot Butterが72年に全米9位、全英5位を記録したナンバーです。電子音楽の最初の最初の頃の曲で、69年のGershon Kingsleyのカバーですが、キャッチーなメロディは一度耳にしたら癖になる強烈さです。その後ビデオゲームPengoに使われたり、Crazy Frogによりカバー(2005年全英12位)されるなど現在でも存在感があります。

The Robots / Kraftwerk 78

 

ドイツ(西ドイツ)はDusseldorfで結成されたポップバンドKreftwerkは電子音楽、エレクトロやテクノと呼ばれた音の最初のスターでした。「The Robots」はその代表曲で、全米や全英ではチャート記録は残っていませんが、ドイツ本国では25位を記録しています。テクノビートと加工された人間のボーカルは現在に通じるテクノ、ボイスチェンジャーサウンドの元祖。曲は人間に使われるロボットについて歌われていて、無機質なテクノ音の冷たさと歌詞が相まって哀愁があります。

Copacabana (At The Copa) / Barry Manilow 78

 

ニューヨーク出身のシンガーソングライターBarry Manilowの78年に全米8位を記録した曲です。ラテンのリズムとメロディをバックに、ショーガールLolaのストーリーが語られます。Copacabanaはブラジルはリオの地名ですが、この曲のタイトルはニューヨークシティのクラブ「Copacabana Night Club」から付けられたと言われています。85年にはミュージカル映画にもなり、今もなおクラッシックな魅力あふれるポップミュージックの傑作です。

Gotta Go Home / Bonny M 79

 

ドイツ(西ドイツ)で結成されたBoney Mの曲は名曲揃いですが、79年に全英12位を記録した曲です。日本では現在車のCMに使われているのでほぼ耳にしたことのある曲ですが、キャッチーなイントロのメロディに、サビの「Gotta Go Home」と歌うあたりが良い感じです。2009年にDuck Sauceが「Barbra Streisand」(全英1位)でサンプリングしています。

Sounds Like A Love Song / Bobby Glenn 76

 

アメリカのソウルシンガーBobby Glennの76年の曲で、チャート記録は残っていません。この曲が隠れたソウルの曲として知られるのはJay-Zの「Song Cry」など数多くの曲でサンプリングとして使われているから。Earth Wind & Fireのメンバーがバックアップしたこの曲は伸びやかで美しいメロディが魅力的な隠れたポップスの名曲です。