■ 2021年 管理人が選ぶBest Album
1: Sometimes I Might Be Introvert / Little Simz
2: Call Me If You Get Lost / Tyler,The Creator
3: 30 / Adele
4: Glow On / Turnstile
5: Cavalcade / Black Midi
6: Sour / Olivia Rodrigo
7: Day/Night / Parcels
8: Collapsed In Sunbeams / Arlo Parks
9: Happier Than Ever / Billie Eilish
10: Justice / Justin Bieber
Squid、Doja Cat、Clairo、The Coral、Easylifeなどがリストから外れました。それでは惜しくも10枚に入れなかった11位から15位までざっと紹介します。
15: Jam & Lewis Volume One / Jam & Lewis
このサイトぐらいしか取り上げてないぐらいに話題になりませんでしたが、Mariah Carey、Boyz Ⅱ Men、Usher、Mary J Blige、Toni Braxton、BabyfaceにThe Time。もう、これだけゲストが豪華で、ダメな曲もないなら、それなりに評価がないとね。Volume Twoは果たしてできるのでしょうか。
14: Teatro D'lra Vol.1 / Maneskin
Eurovision Contestで優勝したManskinのアルバム。「Beggin」は収録されていませんが、「Zilli e Bunoni」や「I Wanna Be Your Slave」が収録されています。アルバムは意外にもバラード系が多く、ダメな曲もないけどまとまってる印象でした。バンドメンバーがみなカッコよく、ライブ最高だろうなと思わせるアルバムでした。
13: Star Crossed / Kacey Musgraves
前作で一気に知名度を上げたKacey Musgravesの新作はよりポップに、より実験的に、そしてAct1からAct3までの3部制という力の入った作品でした。思ったより評判にならずに、売れ方も爆発しませんでしたが、どの曲もメロディが新鮮なもので、カントリーらしさを感じさせないKaceyらしいアルバムになっていました。
12: Typhoons / Royal Blood
Royal Bloodの新作はポップでダンサブルな作品。11曲中の10曲がアップテンポで、バラードはラストの1曲のみという構成は普通単調になりがちですが、それでもすんなり聞けてしまうぐらいに曲が充実していました。
11: An Evening With Silk Sonic / Silk Sonic
Bruno MarsとAnderson Paakという個人的にも好きな二人によるユニットSilk Sonicのアルバム。全9曲で、しかも1曲目はオープニングということからボリュームとしては少ないと思われがちですが、どの曲も力が入っていて不思議と満足感がありました。今回My Bestの10位に入りませんでしたが、正直に最後まで迷った一枚です。
ということで10位から
10: Justice / Justin Bieber
キング牧師のInterludeはともかくとして、どの曲も充実していて、特にシングルの「Holy」「Anyone」「Peaches」はどれもこれまでのJustin の曲にないパターンで、良かったです。アルバムの流れも良く、シングルカットした時には地味な印象だった「Lonely」が最後の曲に配置されていて、「Anyone」の高揚感からの終わり方が素晴らしいです。
Holy / Justin Bieber
Hold On / Justin Bieber
Anyone / Justin Bieber
9: Happier Than Ever / Billie Eilish
今年期待されていたBillie Eilishの2ndアルバムでしたが、シングル曲は結構多くリリースしてきましたが、全体的に地味な感じ。とはいえバラエティ豊かな曲を上手く配置し、後半の「Your Power」から「Happier Than Ever」までの押し方は悪くなく、ひょっとして何年か経てばデビューアルバムよりも高い評価になるかもしれません。
My Future / Billie Eilish
Therefore I Am / Billie Eilish
Happier Than Ever / Billie Eilish
8: Collapsed In Sunbeams / Arlo Parks
サウスロンドン出身のシンガーソングライターArlo Parksのデビューアルバム。どの曲もメロディが良く歌詞が素晴らしい。華々しいシングルの大ヒットこそしなかったものの、これほど充実したデビューアルバムもなかなか出会うことはありません。手にした日本盤は17曲ですが、オリジナルの12曲はかなり絞り込まれたという感じでした。
Hurt / Arlo Parks
Caroline / Arlo Parks
Eugene / Arlo Parks
7: Day/Night / Parcels
オーストラリアはバイロンベイ出身のファンクバンドParcelsの2ndアルバムは「Day」Sideと「Night」Sideという2枚組の大作でした。それぞれのアルバムごとにオープニングからエンディングまでトータルの構成になっていて、さらにそれぞれのアルバムの陰陽までも計算されていた作品でした。個人的には最初から隙の無い「Day」SideだけでもAORの名盤だと思いました。特にオープニングの「Light」の各メンバーがソロパートを畳み込むあたり、「Comingback」の高揚感は最高です。
Light / Parcels
Comingback / Parcels
Daywalk / Parcels
6: Sour / Olivia Rodrigo
今年大ブレイクしたOlivia Rodrigoのデビューアルバム。1曲目の「Brutal」のぶちまけっぷりから「Good 4 U」、「Jealousy Jealousy」までのロックと「Traitor」「Drivers License」といったバラードを上手く配置したアルバムになっています。デビューアルバムとしては文句なしの好盤で、今年のメディアが選ぶベストにも上位に入る作品ですが、このアルバムからちょっと音楽の空気が変わったように思います。
Brutal / Olivia Rodrigo
Traitor / Olivia Rodrigo
Drivers Licence / Olivia Rodrigo
5: Cavalcade / Black Midi
サウスロンドン出身のロックバンドBlack Midiのアルバム。何と言ってもシンセサイザーのイントロから「John L」の入り方が最高すぎます(これはYoutubeなどでのフルアルバムでは聞けません)。3曲目の「Chondromalacia Patella」からピューイという音を挟んでの「Slow」に入るあたりまではロックの名盤と思います。ラストの「Ascending Forth」のアコギのバラードの終わり方も悪くは無いですが、オープニングのテンションのようにハイテンションで終わっていたらとは思います。
John L / Black Midi
Chondromalacia Petalla / Black Midi
Slow / Black Midi
4: Glow On / Turnstile
ボルチモア出身のハードロックパンクバンドTurnstileのアルバム。ハードなギターや迫力あるドラムの一方でどの曲もキャッチーなメロディがあります。1曲目から最後までまるでライブを一つを見たかのような構成も素晴らしく、終盤にバンド自身のテーマ曲のような「T.L.C.」を挟んでのエンディングは感動的です。音もメタル一色でなく、サイケな曲があったり、Beastie Boysのようなチャカポコとしたあたりがあったり幅広い音があって、今年感動したロックアルバムでした。
Blackout / Turnstile
T.L,C. / Turnstile
Lonely Dezires / Turnstile
3: 30 / Adele
記録的なヒットを放って歴史を作ってきたAdeleの新作。これほど期待されたアルバムはなかったわけですが、そんな期待に応える充実した作品でした。Adeleが直面した離婚と我が子との愛。これまでの強い女性といったAdeleから一人の弱い女性という感じになっていて、時に泣き出したり鼓舞したりと感情がアルバム全体に伝わります。楽曲が全て良いというのは勿論、アルバム全体の流れが素晴らしく、冒頭からラストまで隙の無い構成で、ラストの「Love Is A Game」の華々しい終わり方が良いです。
Oh My God / Adele
I Drink Wine / Adele
Love Is A Game / Adele
2: Call Me If You Get Lost / Tyler,The Creator
Tyler,The Creatorは前作『IGOR』で超ポップなアルバムで全米1位を獲得したわけですが、今作品は音の幅をグッと広げて、ハードコアなヒップホップからラテンポップまでバラエティ豊かな楽曲が展開している上に、「Call Me If You Get Lost」というインタールードで曲を繋ぐトータルアルバムというのが素晴らしいです。1曲1曲は短かく、シングルとしてこれという曲は無いですが、冒頭の「Corso」、メロウな「Wusyaname」と「Sweet/I Thought You Wanted To Dance」はお気に入りでした。
Corso / Tyler,The Creator
Wusyaname / Tyler,The Creator
Sweet/I Tought You Want To Dance / Tyler,The Creator
1: Sometimes I Might Be Introvert / Little Simz
ロンドン出身のシンガーソングライターLittle Simzの4枚目のアルバム。最近は確かにサンプリングが少なくはなってきていますが、この作品は映画のサントラみたいなアルバムがまずあって、その曲をバックトラックとしてラップする印象。しかもその映画のサントラとしての楽曲が凄くて、オーケストラサウンドでしかもドラマチックに展開します。まるで映画一本が入っているかのような錯覚さえも受けます。Pharrell Williamsの曲やシンセサイザーポップスな曲、あるいは1曲だけkanye Westのようなサンプリング曲もあったりして緩急も付けて飽きさせません。「I Love You、I Hate You」は22分56秒のショートフィルムまであります。聴く者を圧倒するような新しいヒップホップアルバムです。
Woman / Little Simz
Two Worlds Apart / Little Simz
I Hate You I Love You / Little Simz
ということで2021年の管理人が選ぶSingleとAlbumでした。
これで今年の更新はラストとなります。皆様2021年はありがとうございました。
良いお年を。









