Ver.5 Music Box - Kanye West特集 - | ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

ver.5 - 洋楽チャートをデータと共に

過去と現在の洋楽シーンをチャートデータをもとに紹介するページ(週一更新予定)

Ver.5 Music Box - Kanye West 特集-

Kanye West
The College Dropout

C-1 # 1にも登場するKanye Westですが、最新作『Graduation』は早速買ってきてよく聞いてます。前作よりパワーダウンしている感はありますが、70年代のStevie Wonder、80年代のPrinceを引き合いに出したいぐらいの天才っぷりの伝わってくるアルバムです。ということで今回はKanye Westのナンバーを10曲+新作から2曲紹介したいと思います。


Izzo(H.O.V.A) / Jay-Z


まずはJay-Zがシングルチャートでポップスターとしてブレイクするきっかけになったこの曲からスタートしましょう。Kanye WestはJay-Zの片腕として活躍しますが、この曲を手掛けてヒットしたことにより、一気にその名前は知れわたります。名作『Blueprint』からのカット。Jackson 5の「I Want You Back」を大胆にサンプリングしながら現代のポップスとして見事に作り上げています。2001年に全米チャートで8位を記録しました。


03 Bonnie & Clyde / Jay-Z & Beyonce


Jay-Zの『Blueprint 2』からカットされたこの曲は2002年に全米チャート2位のヒットを記録します。映画『俺達に明日は無い』のBonnie & ClydeをJay-ZとBeyonceになぞらえて完成度の高いポップスに仕上げています。


Stand Up / Ludacris


Kanye Westは2003年から2004年にかけて大ブレイクします。まずは2003年末にLudacris自身も初となるこの曲が全米1位を獲得します。アルバム『Chiken & Beer』から。Kanye West?と思うほどダンサブルなナンバーですが、よく聞けば「Gold Digger」ヒットの伏線はこの曲にあったか。


You Don't Know My Name / Alicia Keys


鳥肌が立つほどの名曲。Alicia Keysの2枚目のアルバム『The Diary Of Alicia Keys』からのカットにして2003年に全米3位を記録しました。70年代ソウルのエッセンスを交えながら、Alicia Keysの魅力であるピアノの調べを大胆に恋の音としてフューチャー。バックのリズムは心臓の鼓動。Kanye Westの作品として間違いなく最高傑作の一つでしょう。


Slow Jamz / Twista f. Kanye West & Jamie Foxx


まさに絶好調のKanye Westは2004年にこの曲で全米1位を再び獲得します。オールディーズソウルに対する愛情たっぷりのナンバーですが、なんと言っても最初にKanye Westがもっさりとラップした後にTwistaの代名詞でもある早口ラップを展開する構成は見事の一言。


Through The Wire / Kanye West


いよいよKanye West自身がソロとしてデビューした『College Dropout』から先行カットはKanye自身が若いころに良く聞いていたソウルの名曲を大胆にアレンジ。元曲はChaka Karnの名曲「Through The Fire」。それをKanye 自身が歩んできたここに至るまでの苦難の道と重ね合わせています。2004年に全米チャートで15位の記録しました。


Jesus Walks / Kanye West


デビューアルバム『The College Dropout』から3rdカットにして衝撃を与えたのがこのナンバーです。まるで鎮魂歌のような重厚なトラック。2004年に全米チャートで11位を記録しました。


Diamonds From Sierra Leone / Kanye West f. Jay-Z


映画『Blood Diamonds』という映画がありましたが、それをテーマにした衝撃作。Kanye Westの2ndアルバム『Late Registration』からの先行カットでしたが2005年に全米チャート43位を記録。全英チャートでは8位でした。映画007『Diamonds Are Forever』をサンプリングしています。


Gold Digger / Kanye West f. Jamie Foxx


ちょうどRay Charlesの映画をJamie Foxxが演じているというタイミングで発売された『Late Registration』からの2ndカットは全米1位を11週間記録するビッグヒットとなりました。Ray Charlesの曲をJamie Foxxに歌わせて、それをあたかも楽器のように扱うという変則ワザです。


Heard Em Say /Kanye West f. Adam Levine Of Maroon 5


『Late Registration』から3枚目のカットで2005年に全米チャートで26位のヒットを記録しました。Natalie Coleの「Someone That I Used To Love」をサンプリング。フューチャリングしているのはMaroon 5のAdam Leivineですが、この後Maroon 5はこの曲の元ネタになる「Nothing Lasts Forever 」をニューアルバムに収録して驚かせました。


Can't Tell Me Nothing / Kanye West


ではいよいよという感じですが、最新作『Graduation』から、1stカットはこの曲でした。この後に上がってくるかもしれませんが、現在は全米チャート62位を記録しています。


Stronger / Kanye West


そして現在ヒット中のこのナンバー。9月15日現在で全米2位。全英チャートでは1位でした。「俺を殺そうとする奴が、俺を強くする」という挑発的なフレーズが印象的なナンバーです。Daft Punkの「Harder, Better, Faster, Stronger」をサンプリングしています。


ということでKanye West特集でした。