Watch The Pop Music Video - 1992年の全米ヒット曲 -
- Original Soundtrack Album
- THE BODYGUARD
最近の曲だけじゃなくて、昔の洋楽ヒットも聞いてみよう!というコーナーです。大体週1のペースで10曲程紹介していきます。なお、それぞれのビデオはYoutubeにリンクしています(別ウインドウで開きます)。ビデオが見られることを確認していますが、時と場合によっては見られない場合があります
1992年の音楽シーンでは、1991年のBillboard Chart改正によりシングルセールスに強いヒップホップ、R&BがBillboardチャートの上位を占め始めます。ロックはというと、これまでインディーシーンで盛り上がるようなオルタナティブロック(中心から外れたロック)が台頭していき、その中心となったグランジがシアトルのNirvana、Pearl Jam、Alice In Chains を中心に盛り上がっていきます。また92年のもう一つの流れではアレンジの無いシンプルさを前面に出したロウファイサウンドがありました。MTVの人気コーナーであるUnpluggedからEric ClaptonやMariah Careyが大ヒットを記録してブームとなりました。
それまでのBillboard Chartでは10週間の1位が最高記録だったのでしたが、チャート改正後にこの曲がその歴史をあっさりと塗り替えます(13週1位)。同時に、10週以上1位を記録する曲が当たり前の時代がやってきたのです。映画「ブーメラン」のサントラから、この曲を作曲したBabyfaceは、このヒットを境にスケールの大きいバラードを手がけるようになり大ヒットシングルを次々と生み出していきます。Motownスタイルのブームが頂点に達した90年代の名曲です。
End Of The Road / Boyz Ⅱ Men (92年全米1位)
男性コーラスばかりではなく、60年代のSupremesのような女性コーラスグループも数々登場していきます。En Vogueはサンフランシスコから登場した4人組女性R&Bコーラスグループですが、当時は第二のSupremesと言われました。実際にこの曲が2位を記録した他に、Hold On(2位)、Don't Let Go(2位)など大ヒット曲を数々生み出します。
My Lovin / En Vogue
(92年全米2位)
Babyfaceが設立したLafaceレーベルが生み出した大型R&BユニットがLeft Eye、T Bozz , Chilliの3人の頭文字を取ったTLCでした。新進気鋭のプロデューサーDallas Austinが手がけた「Ain't 2 Proud To Peg」が6位をヒットすると、続くBabyface作曲のこの曲が全米チャート2位を記録します。ビデオクリップはクールなT Bozz、オチャメなLeft Eye、萌え系Chilliという三人の個性がよく出ています。
Baby Baby Baby / TLC
(92年全米2位)
現在でも第一線で活躍しているMary J Bligeのデビューアルバム『What's The 411』から、後にMariah Careyの「Dreamlover」を手がけるDave Hall作曲のこの曲は全米チャートで7位に入るヒットを記録しました。
Real Love / Mary J Blige
(92年全米7位)
Shanice Wilsonは14歳にして歌手としてデビューして、18歳のときに出したこの曲で全米チャート2位に入る大ヒットを記録しました。美しいメロディと弾けるようなサウンドが魅力の当時としては珍しいポップミュージックヒットです。車のCMでカバーですが流れているので耳にした人も多いと思います。
I Love Your Smile / Shanice
(92年全米2位)
日本では人気の高いEric Martinを中心とする4人組ロックバンドMr Bigの全米初ヒットにして初の1位(3週)を記録したナンバーです。シンプルなコード進行ながら完成度の高いバラードです。当時流行していたロウファイなどにも通じていたのかもしれません。
To Be With You / Mr Big
(92年全米1位)
ロサンゼルス出身Red Hot Chili Peppersの全米チャートで2位を記録した大ヒット曲です。ファンク・ヒップホップ・ロックを混ぜたサウンドがレッチリの特徴ですが、この曲に代表されるセンチメンタルなバラードもまた魅力の一つです。リアルな体験談を綴った歌詞も話題になりました。
Under The Bridge / Red Hot Chili Peppers
(92年全米2位)
Guns N Rosesの91年に発売されたアルバム『Use Your IllusionⅠ』(2位)から、アルバム発売前からコンサートなどで評判だったバラード曲で、92年にカットされると全米チャートで4位に入りました。8分以上もある大曲にも関わらずドラマチックに2段構成される90年代の名曲です。
November Rain / Guns N Roses
(92年全米4位)
この曲も90年代を代表する名曲です。アルバム『Comfort Zone』からカットされて全米チャート1位を5週間記録しました。私はこの曲は今でも時々口づさむのですがなんといっても最初のversのこのフレーズが素晴らしいです。日本の製薬会社のCMでも流れていました。
Sometimes the snow comes down in June
Sometimes the sun goes round the moon
I see the passion in your eyes
Sometimes it's all a big surprise
Save The Best For Last / Vaness Williams
(92年全米1位)
最後に紹介するのは文字通りこの年の最大のヒット曲です。(年間チャート的には年末のヒットなので93年の扱いになりますが)80年代の歌姫Whitney Houston初の主演映画『ボディガード』から、先に紹介したBoyz Ⅱ Menの「End Of The Road」を抜く14週間1位という新記録を打ち立てました。最初の抑えた感じのイントロから徐々に盛り上がっていく構成が素晴らしい90年代の名曲です。
I'll Always Love You / Whitney Houston
(92年全米1位)
ということで92年の全米ヒット曲でした。