Watch The Pop Music Video - 1980年の全米ヒット編 -
- Pink Floyd
- The Wall
最近の曲だけじゃなくて、昔の洋楽ヒットも聞いてみよう!というコーナーです。大体週1のペースで10曲程紹介していきます。なお、それぞれのビデオはYoutubeにリンクしています(別ウインドウで開きます)。ビデオが見られることを確認していますが、時と場合によっては見られない場合があります。ご了承下さい。
ということで今回は1980年です(^O^)。80年代最初の年ですが、この年に起きた大きな出来事と言えばMTVが始まったことだろうと思います。それまで全米のヒットチャートでは全米で曲が流れるまでに全米のラジオ局を回ったり、地道にライブ活動をしたりするなど長いプロモーション活動が必要だったのでしたが、MTVが一気に変えました。といっても1980年はビデオクリップも名作が少なく、どちらかと言えばライブ映像が中心でした。
Michael JacksonはJackson 5のボーカルとして今から40年も前の60年代から全米チャートで活躍していました。70年に入り、ソロ活動を始めるわけですが、70年代半ばに映画『Wiz』という映画でQuincy Jonesと出会ってから運命が変わります。Quincyと共に作られたアルバム『Off The Wall』は、R&Bという範疇を超えた幅広い音楽性と高い完成度を持ち、一躍時代のトップスターに昇り詰めます。この曲は70年にディスコヒットを放ったHeatwaveのRod Tempertonのペンによるディスコナンバーです。80年に全米1位を4週間記録しました。
Michael JacksonのRock With You (80年全米1位)
80年には70年代に活躍したロックバンドが次々とシングルチャートでもヒットを飛ばした時期でした。フレディマーキュリー率いる英国のバンドQueenは既に世界的なバンドとして活躍していましたが、80年に発売された『The Game』ではディスコサウンド、カントリーサウンドを導入して全米で大ヒットを記録します。この曲はそんな曲の一つで、ギターのリフを刻んだディスコサウンドが受け、全米におけるQueen最大のヒットとなる全米1位を3週間記録しました。
QueenのAnother One Bits The Dust (80年全米1位)
80年に最も売れたアルバムはPink Flyodの『The Wall』です。全米1位を15週間、2300万セットを売上、これは発売された70年代で最も売れたアルバムとなります。Pink Flyodは『狂気』のヒットで知られるプログレッシブロックバンドですが、この『The Wall』からは珍しくシングルヒットが生まれました。「We Don't Need No Education , We Don't Need No Though Control」と歌われる歌詞は、話題を呼びましたが。私もこの曲にはかなり影響を受けました(念のため、これは教育そのものを批判するものではありません)。全米1位を4週記録しています。
Pink Flyod のAnother Brick In The Wall pt 2 (80年全米1位)
80年には70年後半からのディスコサウンドブームがまだ続いていました。ミネアポリス出身のSteven Greenbergが女性ボーカルのシンシア・ジョンソンと組んだLipsのミネアポリスに対する気持ちを歌ったナンバーはプラチナディスクに輝くほどの大ヒットを記録します。日本では車のCMで使われていますね。1980年の5月に全米1位を4週間記録しました。
Lips.IncのFunkytown (80年全米1位)
ディスコナンバーということで続きますが、1980年の全米1位(Billboard 年間1位)がこの曲です。
1979年に「Heart Of Glass」が全米1位に輝いて、注目を集めていたBlondieの2曲目の全米1位曲です。映画「American Gigolo」サントラから、デボラハリーの力強いボーカルが印象的なナンバーです。1980年4月から全米1位を6週間記録しました。
Blondie のCall Me (80年全米1位)
60年代にSupremesとして活躍して、70年代にも全米1位を数多く放ってきていたDiana Rossにとっての最大のヒット曲がこの年に生まれました。ChicのNile Rogersの手によるファンキーなナンバー。90年代にヒップホップナンバーでサンプリングされているので耳にした人がいるかもしれません。1980年の9月に全米1位を4週間記録しています。
Diana RossのUpside Down (80年全米1位)
80年代に大活躍を見せるPrinceの初の全米Top40ヒットは1980年に生まれました。シンプルなリフで構成されるメロディにフォルセットボイスが乗る、実にPrinceらしい粘っこいファンクナンバーです。今聞いても味わいがあります。1980年の初めに全米で11位を記録しました。
PrinceのI Wanna Be Your Lover (80年全米11位)
全米の誇る歌姫、といえば70年代ではBarbra Streisandのことでした。Barbraが70年代のヒットメイカーBee GeesのBarry Gibbと組んで作られた珠玉のバラードナンバーです。この曲が収録されたアルバム『Guilty』からは同名の曲もヒットしています。去年にはBarbraとBarry Gibbのコンビで『Guilty』の続編も作られましたね。1980年の10月に全米1位を3週記録しました。
Barbra Streisand のWoman In Love (80年全米1位)
毎年行われる全米の音楽イベントGrammy Awardで主要4部門と言えば、Record Of The Year、Album Of The Year、Song Of The Year、Best New Artistですが、実はこの4部門は一度だけ制覇されたことがあります。それが1980年のChristpher Crossでした。デビューアルバム『南からきた男』からカットされた「風たちぬ」は2位止まりだったものの、続いてカットされた「Sailing」は見事全米1位(1週間)に輝きました。日本でも人気があったナンバーです。
Christpher CrossのSailing (80年全米1位)
今回のラストナンバーはこの曲です。Beatlesファンの私にとっては重い気持ちになりますが(ノ_・。)、1980年にはJohn Lennonが暗殺されるという痛ましい事件がありました。75年にショーン・レノンが生まれて音楽活動を休止していたJohn Lennonが音楽活動を再開した矢先の出来事でした。John Lennonにとって最大のヒットとなる全米1位を5週間記録しています。
John Lennonの (Just Like)Starting Over (80年全米1位)
1980年のヒット曲、如何だったでしょうか。次回は1981年のヒット曲です。お楽しみに!