昨日の続きです。
自分にハードルの高い目標を課しては、
挫折して自信を失うクライアントさんがいたとします。
ではこの方は、自分のレベルに合う目標を分かっていないことが問題で、それを解決したらうまくいくのでしょうか?
実は、このクライアントさんのお話をよく聞いてみると、
この方が「自分がどんなことをやったか」よりも「いかに自分がダメであるか」にこだわっている様子が見えてきます。
これが大事なヒントなんですよね。
昨日のブログで、私は
表面的には意識しづらくても
私たちの言動には無意識下の目的やメッセージがあって、
それにコントロールされているだけ、なんて可能性もあったりするんです。
と書きました。
もしそういうことなら、
このクライアントさんは
「うまくいく方法を知りたい」のではなく、
「どんな方法でも上手くいかない自分を演じている」のかもしれません。
つまり、このクライアントさんは
「身の丈に合わない目標を設定するせいで、挫折して自信を無くしてしまう人」
なのではなく、
「無意識に”上手くいったらダメ”と思っており、達成できないことを目標にすることで、その無能を証明しようとする人」
…なのかもしれません。
そんな人っているの?と思うかもしれませんが(笑)、
人の言動には無意識の目的が存在することがあります。
もしかしたら、この方は「ダメな自分」でいることで
何かから身を守ってきた経過があるのかもしれませんし、
「ダメな自分」でいることが
周囲を喜ばせたりしてきたのかもしれません。
そういう背景を持っていると、
人は無意識に「ダメな自分でいよう」と思ったりもするんです。
うまくいく方法を知らないだけの人もいる。
でも、あえてうまくいく方法を選ばない人もいる。
「何をやっても自分はダメなんだ」という固定観念に疑問を持つことから始めると、今までとは違うストーリーが見えてきます。
*このブログは毎日19時に更新されます
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※ブログ内の登場人物やエピソードは一般的な内容であり、特定のクライアントさまの実例を用いているわけではありません。