「暇だから悩む」説には脳の働きが関連している | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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「暇だからあれこれ考えるんだよ」

 

「やることがないからいけないんだよ」

 

「悩むのは時間がある人がすることだよ」

 

…なんてことを、たまに言う人がいます。

 

正直、つらい時に言われてうれしい言葉ではないので

他人に言うときは気を付けなければいけないのですが、それはさておき。

 

この「暇だから悩む」論、

実は意外と根性論というわけでもないんですよね。

(根性論のつもりで使っている人もいるかもしれませんが)

 

私たちの脳には

タスクポジティブネットワーク(TPN)

デフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれる

2つのネットワークが存在します。

 

TPNと呼ばれるネットワークは、

例えば私たちが仕事や家事などの「何かをする時」に

その目的に集中できるようにしてくれます。

いわば「課題遂行モード」みたいな感じですね。

 

TPNが「課題遂行モード」だとすれば、

DMNと呼ばれるネットワークは「想像・内省モード」にしてくれるネットワークです。

 

TPNとは逆に、DMNは「ぼんやりしている時」に活発になって、自分のことを振り返ったり、将来の計画を考えたりするのを手伝ってくれます。

ふとした瞬間に新しいアイデアが浮かびやすいのもこの影響かもしれません。

 

そう考えると、「暇だと悩む」というのは

ある意味ではこのデフォルトモードネットワーク(DMN)が「ぼんやりしている時に活動的になる」ことを言っているのかも。

 

特定の物事に集中しているわけではない時に

DMNの「想像・内省モード」が活発になることで

あの時ああすればよかったな、とか

あの人にどう思われているんだろう、とか

将来どうやって生きていったらいいんだろう、とかを

ぐるぐる考えてしまうのかもしれません。

 

なんか今日は真面目なブログになりましたね。

 

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