「人生で何を学習したか」で行動が変わる② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

そんなわけで、

私たちが普段当たり前のようにやっている事は

これまでの人生で経験したことや、学習したことに

支えられていたりします。

 

だから、

偏った経験や学習があると

それもまた、その人の判断や言動に影響を与えてしまうんです。

 

すると、

「折り紙で何を作ってるの?」と聞かれた時に

ただ普通に「鶴だよ」と答えればいいだけの場面で、

 

なにか責められているような気がして

「ごめんなさい」とか「別に何を作っても勝手でしょ」と言ったりします。

 

 

相手があからさまに怒っているなら

この回答でもコミュニケーションは成り立つけれど、

そうじゃない時は相手が「なんでそうなるの⁉」と驚いてしまいますね。

 

あるいは

なにかもっと手の込んだすごい作品を作ってないといけないような気持ちになって

「いや~なんか本当はロボットを作ろうと思ってたんだけど、折り紙の枚数がたりないからさ~…」

謎の言い訳をしてしまったり、

 

自分の折り方の雑さを見られたような気がして

「ただ折ってただけ」と言いながらサッと手を引っ込めてしまったり

 

 

 

誰かに否定されてきた、

いつも行動に意味を求められてきた、

もしくは身近な人がそうだった、など

 

人生における自分のネガティブな経験が

そのままインプットされてしまうと

ただ質問をされただけなのに、否定されていると感じてしまう。

 

「だって、あの時はそうだったから」という学習をもとに、

私たちの脳は「今回もそうかもしれない」と考え、

だから「また否定されたくない」と思い、

聞かれてもいない言い訳を長々と述べてしまう。

 

 

人間には自分の身を守ろうとするシステムがあるので、

「5回肯定された経験」と「1回否定された経験」だと

1回の否定された経験をよく覚えてしまいます。

 

だってそれを覚えてないと、

対処できません(身を守れません)からね。

 

(だからこそ、「5回肯定されたじゃない」という経験を

ちゃんと胸に刻んでおきたいところです。)

 

「今の自分の問題」を責めるだけじゃなくて

過去の経験から

「自分はどんな学習をしているからこうなのかな?」

と捉えてみる視点も、大事かもしれませんね。

 

 

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