このブログでは、クライアントさまからいただいた過去の感想を再掲しております。
みなさん私のブログよりもよっぽど良いことを書いてくださっています(笑)
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感想128|「職場の自分と家での自分のギャップ」の原因が分かった
匿名希望
はじめにカウンセリングで相談させていただいたのは、自分の思っていることを誰にも言えない感じがするということでした。
その他にも、職場では何事もなく元気に過ごせているのに、家に帰ると考えがごちゃごちゃとしてまとまらなくなり、自由に動けず、無性に悲しくなって涙が出てくるということがいつからか続いていました。
カウンセリングでは初めに私の生育歴について丁寧に聞いていただき、いま起きていることや、これまでに体験した様々なことについて、分析して教えていただきました。
私の場合、大まかには、仕事をしたり外で人と関わったりするときに上手くやっている自分と、子どもの頃のまま大人になりきれなくて色々と我慢している自分がいて、その解離状態が職場と家でのギャップや、他者との人間関係がうまくいかない感覚として表れていることがわかりました。
そしてそのような状態に陥った根本的な原因は、母親との関係から生じているということも教えていただきました。
説明を受けた当初は、頭ではその通りだなと納得するものの、それを受け入れてしまうと罪悪感のようなものを感じて、気持ちとして受け入れ難いものがありました。
母親との関係の良し悪しは自分でもよく分からず、むかしから母親への感情はその時々で大切か憎いかどちらかに大きく振り切っているような自覚がありました。
悪い人ではないし私への愛情がないわけではないのは分かるけれど、私の気持ちを分かってもらえないという思いは常にあったと思います。
カウンセリングで母親と私には知能差があって、だから噛み合わなかったのだろうと教えていただき、それが今ではしっくりきて、訳がわからなくて振り回されていた母親とのやり取りが、いまでは何が起こっているのか俯瞰して捉えることができるようになりました。
約2年間、毎月2〜3回程度カウンセリングに通い、初めに相談したこと以外にも職場の人間関係などさまざまなことを聞いていただきました。
私が主に行ったのは、毎日思ったことや考えたことをメモに書きとめて、カウンセリングの際に先生に見ていただくことと、カウンセリング内での心理療法です。
毎日メモを書くことで、職場と家とで本当に別々の人間のように思考も感情も変わっていたことに気づきました。
そして家で泣きながらごちゃごちゃと恨みごとをこぼしていることを、一歩外に出て人と会うとすっかり忘れてしまうので、書き始めの頃はメモを見返すのが苦痛でした。
カウンセリングで先生に見ていただくのですが、とても自分が書いたとは思いたくない幼稚なことばかり書かれていて、恥ずかしいから読まないでくださいと言っていたと思います。
それが徐々にメモに書かれていることに目を向けられるようになり、内容に共感するようになり、いつしかメモを書いているときの自分も同じ自分自身だと思うようになりました。
今では自分がちぐはぐで一貫性がない感覚をほとんど感じなくなりました。
その他にカウンセリングを通して起こった変化は、例えば遠出ができるようになったこと、仕事で自分を追い詰めすぎず良い意味で諦められるようになったこと、夜に真っ暗でも眠れるようになったこと、他人と親しくできなくても別に良いと思うようになったこと、家族に過度に気を使わなくても良いと思うようになったことなど……他にもたくさんあると思いますが、自分や周りの環境が劇的に変わったというよりは、地に足がついて、無理せず過ごそうと思えるようになりました。
佐々木先生には本当にお世話になりました。
いつも私の言うことを否定せずに聞いてくださり、私が理解したり受け入れたりできるようにお話してくださり、初めて他者に理解してもらえるという経験ができました。
これからまた辛いことや困難さを感じることがあっても、この経験が、自分自身で解決して生きていくための基盤となっていくと思います。
本当にありがとうございました。
それでもまた相談したいことができたら、お世話になるかもしれません。その時はどうぞよろしくお願いします。
*このブログは毎日19時に更新されます
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