理想の自分と現実の自分 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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小さいころ、ウルトラマンとか仮面ライダーとか、お姫様とかになりたかった時期がありますよね。

 

子供は「なりきる」のがうまいから、

ごっこ遊びをしている間は本当に自分が仮面ライダーになった気持ちになれます。

 

 

でも、小さな子は

 

「ご飯の時間よー」

 

と言われた瞬間に、仮面ライダーの姿を脱ぎ捨ててもとの自分に戻っていきます。

 

当たり前のように、自然な自分の姿に戻ることが出来るんですよね。

 

 

でも、これが大人になるとなぜか難しくなるんですよね~(笑)

 

大人になるにつれて、仮面ライダーだったものは「理想の自分の姿」に置き換わっていきます。

 

例えば、学校でバンドなんか始めちゃって、(そしたらなんか才能があって)文化祭で会場を大盛り上がりさせちゃったりスカウトされちゃう自分、とか。

 

普段は目立たなくて大人しいけど、実はすごい能力があって、いつか才能が開花する自分、とか。

 

もっと大人になると、

 

「仕事がちゃんと出来て部下からも尊敬される自分」

 

「誰よりも優れたアイデアを出せる自分」

 

みたいな感じで、より「理想」も現実的なものになっていきます。

 

 

そして、理想が「現実的な理想」になればなるほど

対比されるように「そうじゃない自分」を感じるようになります。

 

子供の頃は、「仮面ライダーじゃない自分」に落ち込んだりしなかったのに、

 

大人になると「思ったとおりに頑張れない」とか

「理想通りに部下をまとめられない」とかで、すぐ落ち込んでしまいます。

 

出来る自分を思い描くほど、出来ない自分を知ることになって苦しいだけ。

 

「ご飯よー」と言われればあっという間に仮面ライダーを脱ぎ捨てて、自然な自分に戻れていたあの頃を思い出してみると、

 

今の自分にとっての「自然な姿」って何だっけ?

 

とわからなくなっていることに気が付きます。

 

 

仮面ライダーごっこをしている時も、そうじゃない時も、私は一貫して「私」だったのに

 

今は「理想の自分」を「あるべき自分」と捉えてしまって、

 

「現実の自分はなんてだめな奴なんだ、もうおしまいだ」という思考になってしまうのはなんででしょうね。

 

そもそも、頭の中に思い描く「理想の自分」には、

その人にとってどんな意味があるんでしょうね。

 

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