「悩みのループ」のしっぽを掴め2 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

 

 

そこで、「恋愛以外でも似たような経験はありますか?」と聞くと、

 

「そんなにないけど…あ、でも、高校の時に志望校に入れなかったとかですかね?」

 

と答えてくださって、「じゃあその時のことも教えてください」と話が別の方向へ進んでいく。

 

クライアントさんの「相談」だけを聞いて出す答えと

クライアントさんの今までの生き方を聞いたうえで考えられる「見立て」は大きく違います。

 

(もちろん、前者が悪いというわけではありません。クライアントさんのお悩みが解決して生きやすくなら、正直手段はなんだっていいですよね(笑))

 

だから、ちょっと遠回りでも「相談以外のこと」も聞いていきます。

 

 

そうすると、

だんだんクライアントさんのことが少しずつ見えてきて、

 

「あれ?お母さんはどんな人でしたか?」

 

と質問したくなってきます。

 

すると

 

「母は…いつもは優しいんですが、たまにピリピリしていることがあって…」

 

と返ってくる。

 

ほうほうとお話を聞いているうちに、「努力が報われないトラウマ」が、「母との関係」とつながってるのが見えてきます。

 

 

クライアントさんが母親にどんなに気を使っても、

母親はちょっとしたことでピリピリし始める。

 

クライアントさんがどんなに母親に尽くしても、

母親はよくわからないタイミングで怒りだす。

 

頑張っても、気を使っても、うまくいかない。

 

 

 

人はトラウマ的な出来事があると、それと同じようなことを人生で繰り返してしまうことがあります。

 

こうなってくると、

 

クライアントさんが「毎回フラれてしまう」背景には

 

「母親とのトラウマが癒されてない」

 

なんてことがあるかもしれません。

 

そしたら、改善策が一つ増えることになりますから、可能性だってもっと上がるかもしれませんよね。

 

 

このクライアントさんは

 

「自分の何が悪いのかを教えてほしいんです」

 

と言いました。

 

つまり、自分に非があるという考えはもうとっくに持っていて、だからこそいろいろ工夫しながら頑張ってきました。

 

それなのにうまくいかないと感じているのなら、私は

 

「彼女の何が悪かったんだろう」から離れて

その問題の背景で何が起こってるの?を見るべきです。

 

 

「問題の背景で何が起きているの?」っていうのは

大抵自覚が難しくて、本人には見えにくいものだったりします。

 

だから、そこを検討するのが私の役割のひとつですね。

 

なんども繰り返してしまうようなお悩みは、その「しっぽ」がどこにあるのかを見極めるのがポイントなんです。

 

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