たとえば、ある女性から
「男性と交際は出来るのに、必ずフラれちゃうんです。」
というご相談があったとします。
「自分にも悪いところがあったかもしれない、と思っていろいろ工夫するんですが、どうしてもうまくいかなくて…」
「どうしたら彼と別れずに済むのか、自分の何が悪いのかを教えてほしいんです」
さて、こんな話を聞くと、きっと多くの人が
「毎回フラれてしまう」ことに注目して、
「交際出来るのに毎回フラれるということは、きっと交際後の彼女に何か原因があるんだろう。」
…と考えるかもしれません。
そして「彼女に原因があるはずだ」と思っているので、「彼女の原因を見つける」ために必要な質問をします。
そこでもし彼女が
「早く結婚したいので、彼氏にもついほのめかしてしまうんです。」
なんて言おうものなら、
「それだ!彼女が結婚を急かして男性に圧をかけているのがフラれる原因だ!」
なんて思ったりします。
そうすると、「結婚をにおわせると男性は警戒してしまうから…」みたいなアドバイスが出てきますよね。
そのアドバイス通りに行動して
「すごい!結婚できました!」
となったら、もちろん大成功。
「聞かれたことにしっかり解を出して相手を導く」王道の相談スタイルです。
では、この相談を受けるのが心理カウンセラーだったらどうなるんでしょうか。
心理カウンセラーと言っても人それぞれなのですが、
たとえば私だったら、
「毎回フラれてしまう」という言葉と同じくらい
「いろいろ工夫している」という言葉にも注目します。
ご自分で恋愛パターンを振り返って、すでに努力や工夫を重ねている。なのにうまくいかない。
そこに何があるんだろう?と考えたりします。
そう、たとえば「努力が報われないトラウマ」とか。
明日に続きます!
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※このブログに登場する人物やエピソードは、特定のクライアントさまのものではありません。よくあるお悩みやフィクションとしてお読みください。