ある教師と生徒のお話
ある教師に、
「この名簿に名前が書いてある子は、将来伸びるぞ~」
と適当に伝えたら、1年後、本当にその子たちの成績が伸びた!!
……なんていう実験結果があります。
もちろん、名簿に書かれた子たちはもともと「普通の子」です。
この実験が始まる段階では、名前が書かれなかった子たちとの差はありませんでした。
なのに、教師に「優秀になるかも」と伝えただけで、本当に優秀になってしまう。
面白いですよね~。
これは、「期待をすると、期待通りに相手を変えてしまう」という現象です(Instagramに書きました)。
教師は「この子は優秀になる可能性がある」と吹き込まれたことで、無意識にその生徒に声をかけたり、教える工夫をしたりするようになっていたそうですよ。
それが、結果的にその生徒の力を伸ばすことになって、本当に優秀になった!のです。
つまり、期待したら勝手に相手が変わるというよりも、
期待することで自分の行動が(気づかないうちに)変わっていて、結果的に相手を期待通りにしてしまう
という現象ですね。
自分が変わると相手も変わる
よく、「自分が変われば相手も変わる」なんて言いますが、この例はまさにそうですよね。
しかも、この教師は生徒を特別扱いをしている(自分が変わった)自覚すらなくて、ただ「この生徒は優秀になるかも」と思っていただけ。
だから教師からすれば「やっぱり優秀だったんだ!」ってことになるわけです。
そういえば、「恋をすると女性はキレイになる、なぜなら女性ホルモンが~」なんてことがたまにネットとか本とかに書いてあるような気がしますが、
これも、ホルモンだけじゃなくて「相手の認識」が関係あるかもしれないですよね。
相手に「大切にされるべき人だ」と思われていると、本当に大切にされて、自分の「大切にされる人のふるまい」がますますうまくなっていく、というように。
きれいと言われていると本当にきれいになっていく、というように。
人が相手に期待をしていると、
相手が本当に期待通りに変わっていく。
なんとも素敵なお話ですが、
「じゃあ、うちの子に期待していれば優秀になるってこと?」
「じゃあ、彼女がきれいになるように手助けしてればきれいになるってこと?」
これは、また話が別です(笑)
ここで言う期待というのは、「相手に純粋に期待している」というのが大きなポイント。
「相手を変えたい」じゃダメなんです。
続きます
*このブログは毎日19時に更新されます
当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら