「カウンセリングを受けたのは私だけなのに、
周囲の人が変化するのはなぜですか?」
とたまに聞かれることがあります。
たとえば、
いつもあれこれ詮索してうるさかった母親が、なんだか落ち着いた感じになった、とか
苦手な知人からの連絡が減った、とか
夫がちょっと優しくなったような気がする、とか。
そういう体験をする方も少なからずいらっしゃいます。
カウンセリングではクライアントさん自身のことしかほぼ扱わないので、
「他人に変わるよう働きかけたわけじゃないのに、他人が変わるのってなんで?」
と思うのも確かにその通りかもしれません。
その理由のひとつに、単純にクライアントさんのトラウマなどが消えたことで「心に余裕ができた」というのが考えられます。
誰だって、疲れていたり、ストレスが溜まっていれば精神的なキャパシティが狭くなりますよね。
つまり、つらい・苦しい・悲しい・イライラ…などを感じやすくなります。
しかも子供のころから慢性的につらい思いをしていると
本当の自分のキャパシティが分からなくなっているので
「自分はもともとこのくらい傷つきやすい人間なんだ」
と思い込んでしまってる場合があります。
この場合、
カウンセリングをうけて「本来の自分のキャパ」に戻ったことで、周囲の人の言動が気にならなくなった
というのが一つの答えになるかもしれませんね。
つまり、変わったのは他人ではなくあくまでクライアントさん自身(しかも変わったというより本来の姿に戻った)、ということになります。
もう一つ考えられることとして、クライアントさんが変わることによって「相手との関係性が変わる」というのがあります。
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