母親が与える子供への影響は大きく、
それはその子が子供を産んでも同じこと。
だから、母から子へ、まるで遺伝のように代々同じ悩みを受け継いでしまうことがあります。
母親に、当然悪気はありません。
子どものことが心配で、不安で、先回りして忠告したり、悲しい思いをさせないように釘を刺しておきたくなります。
そしてその母親もまた、自分の母親から同じことを言われてきたのかもしれません。
世代間で同じように「不安」「心配」が継がれていくと、それはもはや「誰の」「何のための」不安なのかすらあいまいになってきます。
子どもが欲しい言葉を母がくれず、満たされないまま不安が募り連鎖になる。
さて、この連鎖、子どもという立場から出来ることがあります。
それは、「母親が大好きだから、喜ばせたい」という思い込みをやめてみること。
母親の不安定な心配性を間近で浴びて、
「母親に喜んでもらわなければ」
「母親を一番大事にしなければ」
と思っているだけかもしれないからです。
子どもが本当に自由になると、世代間の連鎖も止まって、母親もきっと楽になります。
そして母という立場からも、出来ることがあります。
それは、「誰が」「何のために不安なのか」を感じてみることです。
そして、「いつの不安なのか」も大切です。
今不安を感じていると思っていても、それは過去の不安を思い出している場合があります。
つまり、「今は不安にならなくていいはずなのに、不安だと思い込んでいることがある」、という意味です。
母親が好き、こどもが心配、という気持ちを疑うことには抵抗があると思いますが、
その先にもっと自由で強制されない愛の形があるかもしれません。
繋がりが深いだけに難しい、母子の関係性。
気楽なものにしていきたいですね。
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