職場のお悩み(部下の育成)① | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

※ここに登場するクライアントさんは、特定の方を示すものではありません。よくお聞きするご相談内容の一部を変更して書いています。

 

 

あるクライアントさんが

 

「会社の部下の中に、どうしても指示を守れない人がいるんですよね」

 

と言いました。

 

何回伝えてもミスをして、

メモをちゃんと取るようにさせてもダメだそうです。

 

「メモを見せてほしいと言っても嫌がるので無理強いしなかったんですが、この間たまたま机にメモがあったのでふと見たら、何も書いてなかったんです!」

 

 

思わずほかのページもめくってみたものの、

たまに意味のない線が引かれているだけで、言葉がほとんど書かれていない!

 

「メモしているフリだったんだと思ったらすごく腹が立って。仕事はミスだらけだけど、真面目に頑張ってはいると思っていたから、こっちもカバーしてきたのに…。」

 

ミスをする部下がメモすら取ってなかったことを知ったクライアントさんは、これまでのストレスが一気に押し寄せてとてもイライラしています。

 

これまで仕事を教え、失敗をカバーしてきた数を数えれば、クライアントさんの怒りも当然です。

 

「このままでは明日から部下とどう接していいのかわかりません、助けてください!」

 

そこで、クライアントさんと話し合って、

まずは今感じている「怒り」をどうにかしよう、となりました。

 

怒り、について心理療法をしてみると、

何回目かでだいぶ落ち着き、クライアントさんの目から涙が零れ落ちました。

 

「そういえば昔も…」

 

クライアントさんには、以前にも今日のような感情を抱いたことがあるようで、そのエピソードを教えてくれます。

 

怒りの中には必ず悲しみがあります。

そして今の悲しみは、昔にも経験している悲しみであることが多いものです。
 
 
クライアントさんの表情がだんだんスッキリして、
 
「部下に対するイライラはなくなったけど、どんな教え方をしたらいいのか…」
 
と、面倒見のよい上司のような顔つきに戻ってきました。
 
残りの時間ももうギリギリだったので、「メモをさせずに、すべて指示書を作って渡す」ことをクライアントさんに提案してみます。
 
もちろん、これはクライアントさんにもかなり負担がかかることです。
 
マニュアル通りにいかない急な仕事をお願いするときに、口頭+メモの指示になってしまうのは当然で、
小さな一回限りの仕事にもいちいち指示書を作っていたら、だれでも「自分がやったほうが早い」と思ってしまいます。
 
 
でも、クライアントさんは「やってみる」と話し、帰っていきました。
 
すると、2週間後、
 
「先生、全部指示書にしたら部下のミスが激減しました!」
 
と報告が来たのです。
 
 
※続きます。
明日は別のケースをもう一件ご紹介して、あさって2つのケースをまとめたいと思います。
 

明日に続きます。

 

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