※ここに登場するクライアントさんは、特定の方を示すものではありません。よくお聞きするご相談内容の一部を変更して書いています。
あるクライアントさんが
「会社の部下の中に、どうしても指示を守れない人がいるんですよね」
と言いました。
何回伝えてもミスをして、
メモをちゃんと取るようにさせてもダメだそうです。
「メモを見せてほしいと言っても嫌がるので無理強いしなかったんですが、この間たまたま机にメモがあったのでふと見たら、何も書いてなかったんです!」
思わずほかのページもめくってみたものの、
たまに意味のない線が引かれているだけで、言葉がほとんど書かれていない!
「メモしているフリだったんだと思ったらすごく腹が立って。仕事はミスだらけだけど、真面目に頑張ってはいると思っていたから、こっちもカバーしてきたのに…。」
ミスをする部下がメモすら取ってなかったことを知ったクライアントさんは、これまでのストレスが一気に押し寄せてとてもイライラしています。
これまで仕事を教え、失敗をカバーしてきた数を数えれば、クライアントさんの怒りも当然です。
「このままでは明日から部下とどう接していいのかわかりません、助けてください!」
そこで、クライアントさんと話し合って、
まずは今感じている「怒り」をどうにかしよう、となりました。
怒り、について心理療法をしてみると、
何回目かでだいぶ落ち着き、クライアントさんの目から涙が零れ落ちました。
「そういえば昔も…」
クライアントさんには、以前にも今日のような感情を抱いたことがあるようで、そのエピソードを教えてくれます。
怒りの中には必ず悲しみがあります。
明日に続きます。
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