欲求5段階説を使って悩みを分析① | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

心理学では有名な、マズローの「欲求5段階説」というものがあります。

 

見ればわかる通り、人の欲求を5段階に分けて図にしてあるもので、(簡単に言うと)上に行けば行くほど精神的、内面的な欲求となります。

 

 

結構有名なので、心理学に触れた方だと「なんだ、またそれか~」みたいな方もいるかもしれません(笑)

 

でも、クライアントさんのお悩みをこの図で考えてみると、今自分がどの場所にいて、何をしなければならないのかを考えるヒントになるので便利です。

 

まずは、各段階の欲求をごく簡単に説明します。

(解説が目的ではないので、かなりざっくり書いています。)

 

 

 生理的欲求

・食

・睡眠

・排泄 など

 

生理的欲求では、「人間が求めているもの」というよりも「生き物として生きるために必要な最低限の条件」というイメージの欲求が並びます。

 

 

 安全欲求

・脅かすもののない家があること

・健康であること

・生理的欲求について心配がないこと など

 

安全欲求は、言葉の通り安全や安心への欲求を指します。

現代においては、警備やセキュリティのようなものなんかも含まれるかもしれません。

 

 

 所属と愛の欲求(社会的欲求)

・団体に所属すること

・人とのつながり

・受け入れてもらえている感じ など

 

団体というのは、会社やサークル、友人のコミュニティだけではなく、家族も含まれます。

これまでの2段階は一人でも最低限どうにかなるかもしれませんが、この段階では(一般的には)他者が必要になってきますね。

 

 

 承認欲求

・他人からの賞賛や注目

・自分に自信を持ちたい など

 

社会的欲求では、人との「つながり」がポイントでしたが、ここではさらに「すごいと思われたい/思いたい」という段階に突入します。「承認欲求」という言葉はネガティブに使われることもありますが、もともとはだれでも持っている欲求です。

 

 

 自己実現欲求

・能力を発揮する

・成長し続ける

・理想を手にする など

 

自己実現の段階になると、視点は「他者との関係」から「自分自身」へと変わっていきます。

理想を手にする、と書いていますが、「宝くじに当たりたい」というような欲求ではなく、「自分が持ちうる最大限を目指したい」というような意味に近いです。

 

というわけで、人の欲求にはこの5つの段階がある、というのが「欲求5段階説」です。

 

(この上にさらに「自己超越」という段階を含めて6段階とする説も、マズローの晩年に発表されました。ここでは割愛。)

 

「5段階」とはなっていますが、現実には安全欲求が十分ではなくても承認欲求を満たせている人もいたりするので、

 

必ずしも、下の段から順に満たさないといけないわけではありません。

 

ただ、図を見てもらうと分かる通り、やはり「生理的欲求」や

「安全欲求」が十分に満たされていないと、その上にある欲求もグラグラしやすくなってしまいます。

 

明日のブログでは、よくあるお悩みを一つ取り上げて、そのクライアントさんが5段階説のどこに当てはまるのかをちょっとご紹介してみようと思います。

 

 

続きます

 

 

*このブログは毎日19時に更新されます

 

カウンセリングルームまきびHP

 

Instagramも更新しています

 

 

当カウンセリングルームに所属する、女性カウンセラーの情報はこちら

 

佐藤楓カウンセリングHP

 

 

 

佐藤楓Instagram