どうして自分はこんなに弱いんだろう② | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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昨日の続きです。

 

例えばここに、「仕事から帰ると家事ができずダラダラしてしまう」クライアントさんがいらっしゃるとします。

 

 

便宜上、クライアントさんの性別は女性、夫婦共働きで、子供はいないものとしますね。

 

クライアントさんは、「仕事だけで精一杯で疲れてしまう」と訴える一方で、

 

「でも、世の中には子供もいて家事もしてる人がたくさんいるのに…」

 

「主人は自分の家事をちゃんとできているのに…」

 

「そういえば昔から頑張れない子どもだった気がする…」

 

とも考えて、

 

「なんで自分はこのくらいのこともできないんだろう」

 

と落ち込みます。

 

このお話を、昨日のブログに当てはめてみますね。

 

例えばこのクライアントさんのお話を聞くと、クライアントさんは、「過度に世話を焼くのに、クライアントさんのしたいことは何もやらせてくれない親」の元で育った経緯が見つかります。

 

この時点で、「このクライアントさんが頑張れないのは、何をやろうとしてもへし折られてきたからかも」という推測をすることもできますよね。

 

つまり、「養育環境の中でそういう癖ができてしまった」と考えられます。

 

 

でも、そうなると「もしかして今のご主人もそうなのかも?」という可能性も浮かび上がります。

 

なぜなら、人はトラウマを繰り返すから。

トラウマを乗り越えるために、もう一度トラウマと同じ舞台が用意されることは少なくありません。

 

そうなると、ご主人は悪い人ではないかもしれませんが、親のトラウマを克服するための「似た舞台」かもしれません。

つまり、「クライアントさんのやる気をへし折っている」かもしれません。

 

それなら、「ご主人がクライアントさんを頑張れなくしている」という推測もできるようになります。

 

 

(※親が悪い、ご主人が悪い、というお話ではなく、あくまでそういうかかわりのパターンになった、というお話です)

 

さらに、そんなことを考えていると、今度はクライアントさんが

 

「主人は冷静だし良い人だけど、感情的な話をすると分かってくれない気がするんです」

 

とおっしゃったりします。

 

そして、ストレスのはけ口が見つからなくなったクライアントさんは間食が増えているのだとか。

 

そうなると今度は、間食の内容によって体がだるく感じたり、気持ちが落ちたりする可能性も出てきます。

 

つまり、「ストレスで間食が増えたことによって、実際に体がだるくなって動けない」なんてこともあるかもしれません。

 

 

(このクライアントさんの例はフィクションです。また、なるべく単純に書いているものです)

 

こんな感じで考えていくと、理由は一つだけ!とは言いにくいのがわかりますし、

 

そもそも「弱い」とか「強い」という話ではないということもわかります。

 

一人で考えても「どうして自分はこんなに…」から変わらないときは、思い切ってどこかに相談してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

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