昨日、「店員に失礼な態度をとられたクライアントさんが感じていたのは、怒りではなく見捨てられ不安だった」という例え話をブログに書きました。
店員に大事にされない=見捨てられているような気持ちになるってことだったんですね。
でも、店員さんとクライアントさんはその日会ったばかりの「他人」です。
しかもクライアントさんにとって店員さんは、最初からあまり印象がよくない人物。
会ったばかりの思い入れのない他人に対して「見捨てられる不安」を感じるのって、なんだかちょっと変な気もしますよね。
そういう時、クライアントさんの頭の中では「あの人」のことを思い出していたりします。
あの人、とは、クライアントさんにとって良くも悪くも大きな存在。
それこそ見捨てられる事が大きな恐怖となるような存在です。
クライアントさんが店員に感じた「見捨てられ不安」は、店員の中にある「あの人」に対しての見捨てられ不安かもしれません。
もしそういうことなら、「失礼な態度をとる店員に腹がたつ」という相談は、「あの人に見捨てられる不安を、店員にも感じてしまった」という相談だったことになるかもしれません。
クライアントさんが抱えている悩みや不快感を、なるべくそのまま受け取ることは大切です。
でも、ちょっと違う視点も持ってみると、「自分が思っている悩みってこういうことだったのか」という発見があったりもします。
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