見捨てられる不安 | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

「少し高いバッグを買いに行ったら、店員さんの態度が悪くて嫌な気持ちになりました」という相談があったとしますね。

 

不快な気持ちになった時の話をしているクライアントさんは、当然その場面を思い出すので少し眉をしかめてお話をされます。

 

どうやらその店員さんは、クライアントさんと目を合わせないし、ずっとムスっとしていてやる気もないし、こっちが「すみませんが、~はありますか?」と丁寧に聞いているのに、「あ~、はあ」みたいな返事をするらしい。

 

しかも、スーパーとかコンビニじゃなくて、それなりのお店でそれなりのものを買うというシチュエーション。

 

そりゃ、嫌な気持ちにもなりますよね。

 

ここでクライアントさんの気持ちを聞くと、「イライラする」とか「理不尽な対応をされてモヤモヤする」といった言葉が出てきます。

もうちょっとはっきり言葉を出せる方だと、「バカにされて腹が立つ」なんて表現が出てくるかもしれません。

 

感情の分類としては、「怒り」が近そうです。

 

「それなりの高級店に入ったのに、店員の態度があまりにも悪くて怒っている。」

 

筋が通っている話のように見えますよね。

 

ところが、ここで怒りに対する心理療法をしてみると、「効いた感じがしない」なんてことがあるのが面白いところ。

 

クライアントさんは自分が「怒っている」と認識しているし、第三者の視点から話を聞いても、「そりゃ怒るよね」という感じで違和感はないはず。

 

でも、怒りの感情にアプローチをしてもよくなった感じがしない。

 

そこで、ためしに「人から見捨てられてしまう不安」について心理療法をしてみると、クライアントさんの表情が明るくなって、「胸のあたりがスッとして、楽になりました」と教えてくれました。

 

これはあくまで例え話なので、特定の方のエピソードではありません.

 

でも、カウンセリングではこんな出来事がよく起こります。

 

このたとえ話に出したクライアントさんの場合は、失礼な態度をとる店員に腹を立てていたというよりも、見捨てられるような不安を感じてしまったのかもしれません。

 

表面的に感じている気持ちと、実際に心に引っかかっていたことは少し違ったりするものです。

でもそれが見えてくると、今までとは全く違う自分の姿に気が付くことが出来ます。

 

自分を知るというのは面白いことですね。

 

 

 

 

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