「反抗期が来なかったんです」とおっしゃる人は、平和的で現状維持を望むタイプが多いような気がします。
誰とでも話すことは出来るけど一人で過ごすのが好きな人。
自分からはあんまり行動を起こしたくないけど、誰かにヘルプを頼まれると断われない人。
もめごともあまり好きじゃありません。
親から見ても「反抗期がない」というのは「扱いやすい子」につながります。
親が「子供に反抗期が無かった」ということをどこか誇らしげに思っていたり、「反抗期が無くて良かった」と思っていると、それを感じてきた子もなんとなく「反抗期が無かった自分はいい子」と感じていたりもします。
その影響が社会に出ても残っているので、反抗期が無かった人は周囲から比較的「いい人、扱いやすい人」と言われやすいかもしれません。
さて、ここからは反抗期が無かった人で、かつなんとなく生きづらい人のお話をしますね。
「親の手間をとらせない子」というのは確かに親にとってとても助かります。
ただそれは、「反抗期が無かった」のではなく、「反抗期になれなかった」可能性もあるわけです。
子供が反抗期を迎えられない家、それは例えば「親が精神的に成熟していない・不安定」「親が忙しくて自分のことで手いっぱい」といった、家庭環境が安定していないケースとも言えます。
反抗期には「親からの自立」と「親に育てられながらも反抗する甘え」の二つの側面があります。
それに耐えられる親、つまり「子が精神的に自立しても大丈夫な家庭環境」であって、「子が反抗しても受け入れてくれる親の安定」がない場合、子供側が反抗期を発動するのはちょっと難しくなるんです。
ところで、
こうやって、「反抗期どころじゃない」がゆえに反抗期になれなかった、いわば「反抗期の失敗」を体験した人は、その後どうなるのでしょうか。
続きます
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