不幸の先取りで身を守る | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

「自分のことが嫌いだ」と言いながら何もしない人がいます。
 
「困っている」「つらい」と言いながらその場から動かない人もいます。
 
周りから見ると、
「この人は現状を変えたいの?変えたくないの?」
と不思議に見えるかもしれません。
 
現状に満足していないのに、変わるための手段に手を出せない人は、「不幸の先取り」をしていることがあります。
 
どうせ似合わない
きっとうまくいかない
やっても変わらない
後で後悔する
 
これが、不幸の先取りです。
 
何かに取り組む前から、「最悪の想定」が頭のなかで作られてしまうので、「そんな思いはしたくない」と感じて手が出せなくなります。
 
なぜそんな想定をするかというと、「最悪」から身を守るため。
何もしなければ、今より幸せになれる可能性は少ないけれど、そのかわり「最悪」にもならずに済みます。
 
もちろん、誰でも何かを始める時にはリスクや失敗した時のことを考えるものですよね。
でも、不幸の先取りをする人達は、対策を立てるためにリスクを想定するのではなく、これ以上傷つかないために「最悪」を想定します。
だから、「何もしない」ために「最悪」をイメージしてしまうんです。
 
謙遜したり、期待しないことで心に保険をかけた経験は、誰にでもあると思いますが、それにちょっと似ているかもしれません。
 
困っているのに変えようとしない、
変わりたいのにすぐあきらめる、
 
こういう矛盾を「忍耐力が無いから」「本気で変わりたいと思ってないから」と一蹴することも出来ますが、
 
そうではなくて、「最悪」から身を守ろうとする働きと「変わりたい」という思いがせめぎ合っている状態、と考えれば、
 
その解決策は意外なところから見えてきたりするものです。

 

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