自分よりも「下」を見て安心したい | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

人には、

 

自分より上の人を見て「よっしゃー!!」と頑張れる人

と、

自分より下の人をみて「ホッ」と安心できる人

がいます。

 

上を見て頑張れる人は、尊敬する人やライバルがいるとメラメラと燃えることが出来て、焦りとか嫉妬とかもエネルギーにすることが出来たりします。

 

逆に下を見て安心できる人は、自分よりも出来ない人や弱い立場の人がいることで、落ち込みすぎることなく、安定して過ごせます。

 

こうやって比べてみると、なんだか「上を見て頑張れる人」の方がいい感じに見えるかもしれませんね(笑)

 

でも、どちらがいいかという事はないんですよ。

 

 

  自分よりダメな人を見て安心する

 

自分よりダメな人を見て安心することを「下方比較」と言ったりしますが、下方比較をしがちな人の多くは、何かに付けてすぐに「自分が世界で一番ダメかもしれない」と考える傾向があったりします。

 

頭の中に嫌なイメージが浮かんできたり、

みんなは上手くやっているのに、自分は出来ない…と感じたり、

「出来る人」を前にするとパニックになってしまったり。

 

他人と比較した時に、「自分はだめかも…」とゾワゾワした嫌な気分がやってきて、自己評価が急落して何も手に付かなくなってしまいます。

 

場合によっては人間関係を壊してしまったり、仕事に失敗したり、本当に「ダメ」な方向へ向かってしまうことも。

 

そんな下方比較さんは「下」と自分を比べることで「あれ?まだ自分は大丈夫なのかも?」と少しの自信を取り戻すことが出来ます。

 

ある意味、下方比較さんにとって「自分より下」の存在は、自分を現実に引き戻してくれる存在です。

 

自分より下の人達がいることで、「どうせ自分はダメだ、もう全てやめてしまおう」というネガティブな世界に入り込みすぎる(そして本当にダメにする)のを防いでくれるんですね。

 

ちなみに、下方比較をしたがる人は「自分よりもかなり下」と比較しないと安心出来ないので、対象は現実の人間ではない場合もたくさんあります。ダメダメなキャラクターが出てくる漫画を読んで安心したりします。

 

 

ところで、「自分よりダメな人を見て安心する」のは「周囲をバカにすることで優越感を得る」事とはちょっと違います。

 

明日に続きますね。

 

 

 

 

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