人には、
自分より上の人を見て「よっしゃー!!」と頑張れる人
と、
自分より下の人をみて「ホッ」と安心できる人
がいます。
上を見て頑張れる人は、尊敬する人やライバルがいるとメラメラと燃えることが出来て、焦りとか嫉妬とかもエネルギーにすることが出来たりします。
逆に下を見て安心できる人は、自分よりも出来ない人や弱い立場の人がいることで、落ち込みすぎることなく、安定して過ごせます。
こうやって比べてみると、なんだか「上を見て頑張れる人」の方がいい感じに見えるかもしれませんね(笑)
でも、どちらがいいかという事はないんですよ。
自分よりダメな人を見て安心する
自分よりダメな人を見て安心することを「下方比較」と言ったりしますが、下方比較をしがちな人の多くは、何かに付けてすぐに「自分が世界で一番ダメかもしれない」と考える傾向があったりします。
頭の中に嫌なイメージが浮かんできたり、
みんなは上手くやっているのに、自分は出来ない…と感じたり、
「出来る人」を前にするとパニックになってしまったり。
他人と比較した時に、「自分はだめかも…」とゾワゾワした嫌な気分がやってきて、自己評価が急落して何も手に付かなくなってしまいます。
場合によっては人間関係を壊してしまったり、仕事に失敗したり、本当に「ダメ」な方向へ向かってしまうことも。
そんな下方比較さんは「下」と自分を比べることで「あれ?まだ自分は大丈夫なのかも?」と少しの自信を取り戻すことが出来ます。
ある意味、下方比較さんにとって「自分より下」の存在は、自分を現実に引き戻してくれる存在です。
自分より下の人達がいることで、「どうせ自分はダメだ、もう全てやめてしまおう」というネガティブな世界に入り込みすぎる(そして本当にダメにする)のを防いでくれるんですね。
ちなみに、下方比較をしたがる人は「自分よりもかなり下」と比較しないと安心出来ないので、対象は現実の人間ではない場合もたくさんあります。ダメダメなキャラクターが出てくる漫画を読んで安心したりします。
ところで、「自分よりダメな人を見て安心する」のは「周囲をバカにすることで優越感を得る」事とはちょっと違います。
明日に続きますね。
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