物事を決める時、
他人の意見を一切頼らずに自分流で走るタイプの方もいますが、
逆に、いろんな人の意見を聞きすぎてよく分からなくなってしまうタイプの方もいます。
いろんな意見を聞いても、それを話半分で受け止められるならいいのですが、
誰かの話を聞くたびに「この人の言っていることが正しいかも」と思ってしまう人は、
他人の話を聞けば聞くほど頭の中が混乱して、結局どうしていいか分からなくなってしまうことも。
他人の話をすぐ心の中に取り込んでしまう人は、「自分では何も決めたくない人」でもあったりします。
なぜなら、自分の判断に自信がもてなくて、誰かの意見を聞いて従いたいという気持ちがあるから。
誰かに従っていれば、たとえうまくいかなくても「100%自分のせい」ではなくなりますよね。
自分の失敗や不出来と向き合う辛さが少なくて済むのです。
このように、自分の人生に責任を持つことを恐れていると、「たくさんの人に聞いてしまう」状態になってしまいがちです。
「人は選択肢が多すぎると選べない」なんてことはよく言われますが、
人って情報がありすぎるとちょっと欲張りにもなっていくんですよ。
最初は「どうしようかな?」と思っていた悩みが、いろんな情報を得るうちに「どれが一番正しいの?」に変わっていく。
人の意見を聞けば聞くほど、自分が動かなくてもいろんなことが分かってしまうから、失敗したくない・正しい答えがあるはずだ・最善を選ばないとという気持ちが強くなってしまうんです。
選択肢が増えすぎると、その中に「絶対に正しいもの」がある気がして、それを見極めなきゃ!と焦ってしまいます。
「もっと自分の選択に自信をもって!」と言うのは簡単ですが、それが出来ないから「たくさんの人に聞いちゃう」んですよね。
自分の選択に自信をもつ必要はありません。
自信があってもなくても、自分の人生は自分のもので、自分にしか責任が取れないのですから。
それなら、必要なのは自信より、「ダメでもまたやり直そう」くらいの気軽さかもしれません。
そのくらい気軽な気持ちでいられたら、誰かの話を聞いても心に入れすぎることはなく、ほどほどにあしらうことが出来るようになってきます。
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