本当の自信を身に付けるために | 仙台駅前にあるカウンセリングルーム まきび

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開設から18年。不安感・対人関係・恋愛・トラウマについて小さなご相談から改善に向けた専門的な分析・心理療法によるカウンセリングまで幅広く承ります。仙台駅前パルコ2から徒歩1分のビル内にある看板のないカウンセリングルームです。Zoom、スカイプ、お電話でも承ります。

昨日の続きです。

 

 

 

  生きづらさのカラクリ

 

Aさんは、「素晴らしい絵画の完成図が頭の中にあって、描いたらすごいことになる」という自信をもっているのに、それを絵にすることが出来ません。

 

ここには、

 

 「実際に絵を描いたら周囲から酷評されて、自信を失ってしまうかも」

 

という他者への不安感も原因としてあるでしょう。

 

でも、それだけではありません。

 

例えば絵の下書きを始めた時に、思う様に線が引けない、何かが違う…と「自分自身」が感じた時に、すでに自信が無くなってしまいます。

 

「描ききれないかもしれない」

「思っていたよりもしょぼい作品になってしまうかもしれない」

 

そんな気持ちも押し寄せます。

 

自分の中に描いた自信(理想)が壊れることが怖くなるんです。

 

 

 

内側の「根拠なき自信」は、外の世界に出さなければ他者に壊されることはありません。

 

でも、形にしようとするだけで、自分自身が壊してしまう可能性がある。

 

これが、「内側にダイヤを抱える」事の難しさです。


自信を持つことは良いことで、そこに根拠がなくたって別に構わない。

でも、根拠がないからこそ持てる自信は、根拠がないままにしないといけない。

 

だからAさんはいつまでも絵が描けないんです。

 

もちろん、努力したら本当に素晴らしい絵を描くことができて、皆に評価される可能性もあるはずですが、

 

それよりも、「ほんとはすごくないのかもしれない」と気づいてしまうリスクが高すぎるんです。

 

もしそんなことになったら、心のバランスが大きく崩れてしまうからです。

 

世の中の努力が出来ない人たちは、怠け者と思われがちですが

こうした「根拠のない自信」が壊れてしまうことを恐れて「何もしない」を貫いていることがあります。

 

 

 

  「自信がない」を改善すれば、動けるようになる

 

誰の心の中にも、「自信がない」「自分はダメだ」と思う分だけ「私はすごいはずだ」という気持ちが隠れています。

 

自信が無くなればなくなるほど、心のバランスを取るために「私はすごいはず」「本当は何か強みがあるはず」という根拠なき自信も大きくなっていくからです。

 

すると今度は、「私はすごいはず」と思い続けなければならなくなるので、「本当はすごくないかも」に直面しそうな事から全力で逃げなきゃいけなくなります。

 

逃げるという事は、本当にあるかもしれない才能も、能力も、活かせないままにするということ。

 

逃げれば逃げるほど、自信が根拠のないものになり、本当の能力は活かされず、外の世界では「自信がない」状態になってしまうんですね。

 

 

自信がない、と自信がある、はつながっています。

 

だから、どちらかを動かせば、実はもう片方も連動します。

 

「自信がない」とか「不安感」を取り除くことで、前向きに考えられるようになるので、内側にある自信に捉われなくなります。

 

内側にある自信に捉われなくなるから、「失敗してもいいから、何かやってみようかな?」と思えるようになるんですよね。

 

ダイエットとか、転職とか、婚活とか。

 

そこでようやく、もともと持っていた本人の魅力や能力が顔を出し始めます。

 

自分に自信がないというのは、「もう傷つきたくない」という意味でもありますので、

 

傷ついても大丈夫かも?

ちょっと失敗したくらい、大丈夫かも?

 

と思えるようになったら、自然と不安もこだわりも消えて、本来の生き方ができるようになっていきます。

 

 

おしまい

 

 

 

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