「不安の強い人」や「自分に自信がない人」と言われると、どんなイメージがありますか?
■失敗を過度に恐れている
■なんでも自分のせいだと感じる
■親からあまり意見を尊重してもらえなかった
■「どうせ自分は…」思考が強い
■苦手なことからなるべく回避しようとする
(行かない、やらない、見ないことにするなど)
これが、不安の強い人や自信がない人にありがちな特徴です。
当てはまると感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、
実は「不安が強い人」「自信がない人」にはもう一つ、ちょっと変わった特徴があるんです。
それは、
■自信がないのに、自信がある
です。
「えっ?
自信がないのに自信があるって、なに?」
今回はそんなお話です。
「自信がない」だけでは生きていけない
私達は、たまにふと「もし病気になったらどうしよう」などと不安になるのに、次の日には思いっきりポテチを食べて、運動もせず、体に悪そうな生活をしますよね(笑)
いつまで生きられるか分からないという最大の恐怖を抱えているのに、それを忘れてわざわざジェットコースターに乗ってスリルを楽しんだりもします。
死の恐怖や病気への恐れがあっても私たちがそれなりに生きていけるのは、適度に恐怖を忘れたり、別の感覚を感じることでバランスを取っているからと考えることができます。
そんな恐怖と24時間まともに向き合っていたら、精神が持たないですからね。
それは「自信がない」も同じこと。
本当に「自信がない」だけの精神状態になったら、人は何も出来ないし、耐えられません。
自信がない、だけでは生きていけないんです。
自信がない状態でも心をどうにか保つためには、それと同じだけの「何か」を用意する必要があります。
だから、自信がない人は心の天秤を安定させるために、「自信がない」のと同じだけの「自信」をどこかに見出そうとするんです。
「自信がない」と「自信がある」の重さを同じくらいにすることで、自信のない人も心のバランスを保つことが出来るんですね。
自信がない人の「自信」って何?
ただそうなると、一つ疑問が浮かびます。
「自信がない人の自信って何なの?」という疑問です。
確かに、「自信がないのに自信がある」と言われても意味が分かりませんよね(-_-;)
では、まず自信が「ない」事について考えます。
「自分に自信がない人」って、そもそも何に対して自信がないんでしょうか。
それは、外の世界に対してです。
「自分に自信が持てない」という感じ方は、ほとんどの場合何かとの比較でしか生まれてこない感覚です。
つまり、家族、知り合い、世間、など「外の世界」の影響が非常に強く関係しています。
自信がない人の「自信のなさ」とは「外にさらされている部分」についての自信のなさの集合体なんですね。
では、そんな「自信のない人」が抱くことが出来る自信って、何が残されているでしょうか。
そうです、さっきとは反対の「外にさらされていない部分」への自信です。
内面、価値観、想像力、本当の自分。
心(頭)の中で、誰にも侵害されることなく、ひっそりと自信がはぐくまれていきます。
外の世界、つまり「他人と関わらなければならない世界」「現実的に生きていかなければならない世界」では、「自信がない人」はあっという間に自信を壊されてしまいます。
それこそ、他人のちょっとした表情の変化とか、声色の感じだけで「自分はダメだったかも」と思ってしまうほど。
そうなると、内側の世界に気持ちが向かうのは自然なこと。
なぜなら、内側の世界は根拠のない自信を持つことが出来る世界だからです。
続きます。
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